増田弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

増田 弘(ますだ ひろし、1947年 - )は、日本歴史学者。専門は、日本政治外交史、日米関係、安全保障論。独立行政法人平和祈念事業特別基金理事長等を歴任。

人物・経歴

神奈川県生まれ。神奈川県立横須賀高等学校(高18期)を経て、1971年慶應義塾大学法学部 政治学科(池井優ゼミ[1])卒業後、1976年同大学大学院法学研究科単位取得退学。1991年法学博士の学位を取得。

1980年琉球大学法文学部専任講師、1981年同助教授を経て、1990年東洋英和女学院大学人文学部。同大社会科学部、同大国際社会学部教授。

1990年、『石橋湛山研究』で石橋湛山賞を受賞。

著書

単著

  • 『日米関係史概説――ペリーからカーターまで』(南窓社, 1977年)
  • 『石橋湛山――占領政策への抵抗』(草思社, 1988年)
  • 『石橋湛山研究――「小日本主義者」の国際認識』(東洋経済新報社, 1990年)
  • 『侮らず、干渉せず、平伏さず――石橋湛山の対中国外交論』(草思社, 1993年)
  • 『石橋湛山――リベラリストの真髄』(中央公論社中公新書], 1995年)
  • 公職追放――三大政治パージの研究』(東京大学出版会, 1996年)
  • 『公職追放論』(岩波書店, 1998年)
  • 『政治家追放』(中央公論新社, 2001年)
  • 自衛隊の誕生――日本の再軍備とアメリカ』(中央公論新社[中公新書], 2004年)
  • マッカーサー――フィリピン統治から日本占領へ』(中央公論新社,[中公新書], 2009年)

編著

  • 『小日本主義――石橋湛山外交論集』(草思社, 1984年)
  • 『GHQ民政局資料「占領改革」(5)公職追放』(丸善, 1998年-2000年)
  • 『ニクソン訪中と冷戦構造の変容――米中接近の衝撃と周辺諸国』(慶應義塾大学出版会, 2006年)

共編著

  • 木村昌人)『日本外交史ハンドブック――解説と資料』(有信堂高文社, 1995年)
  • 波多野澄雄)『アジアのなかの日本と中国――友好と摩擦の現代史』(山川出版社, 1995年)
  • 伊藤隆)『石橋湛山日記――昭和20-31年』(みすず書房, 2001年)
  • 天川晃)『地域から見直す占領改革――戦後地方政治の連続と非連続』(山川出版社, 2001年)
  • 土山實男)『日米関係キーワード』(有斐閣, 2001年)
  • 佐藤晋)『新版・日本外交史ハンドブック――解説と資料』(有信堂高文社, 2007年)

監修

  • 『なぜ世界で紛争が無くならないのか』(講談社[+α新書], 2009年)

訳書

  • U・アレクシス・ジョンソン『ジョンソン米大使の日本回想――二・二六事件から沖縄返還・ニクソンショックまで』(草思社, 1989年)
  • 『GHQ日本占領史(6)公職追放』(日本図書センター, 1996年)
  • 『周恩来キッシンジャー機密会談録』(岩波書店, 2004年)

脚注

  1. 『百年の風 創立百周年記念誌 神奈川県立横須賀中学校・高等学校 朋友編・明友編』500頁

外部リンク