城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校
城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校(じょうさいかわごえちゅうがっこう・じょうさいだいがくふぞくかわごえこうとうがっこう) は、埼玉県川越市山田東町にある私立中学校・高等学校。中高一貫制男子校。設置者は学校法人城西川越学園。略称「城川(じょうかわ)」、「城西」、「城西川越」、「城西大川越」、「城西大附(付)川越」。
目次
概要
高校は城西大学付属と冠しているが、設置者は学校法人城西大学ではなく、同大学の系属校としての位置づけである。もともとは城西大学の系属校として開校したが、入学してくる生徒の学力が年を追うごとに上昇するとともに生徒の他大学受験志向が強まり、1980年代後半には城西大学への推薦入学を希望する者はわずかとなった。現在では他大学への進学者が大多数を占めている。 中学校を創設する際「大学付属」を取った「城西川越中学校」の名前で開校してからは、高校のほうも「城西川越高校」と呼ぶのがむしろ普通となった(あくまで正式名称はもとのままである)。
学校周辺は田んぼが広がり自然豊かであり、正門付近にあるケヤキの木をシンボルマークとしている。
また、2008年5月より法人名が学校法人城西第二学園から学校法人城西川越学園に変更された。
特色
中高共通して英語教育に最も力を入れており、1限目の前にはNHKの基礎英語シリーズやラジオ英会話に取り組む時間(15分間)が設けられている(これらは英語の単位数に加算される。また1日の授業が始まる前に、生徒が集中力を高められるような機会を提供しようという意図もあるという)。
英語科全体の考え方として、各英語教員が授業の中で特に中学生及び高1生に対して、英文を読めるようになるには以下のことが重要であると強調している。
- 文型を正確に把握する
- 直訳できる力を身につける
教育方針
- 建学の精神「報恩感謝(恩に報い、感謝の念を忘れない)」の念を発揚して、独立自尊・恩愛に報い、心身ともに健康で社会の発展に奉仕する人材の育成をはかる。[1]
- 勤勉努力、自学自習、学力の向上
コース(高校)
- 内進コース(中学からの内部進学生)
- 文理コース(外部進学生)
- 特進コース(外部進学生)
- 特選コース(外部進学生)
上記4コース制である。高校から入学した者は特選コース・特進コース・文理コースのいずれかに所属することになる。
1・2年次は他のコースの生徒同士でクラスが同じになることはないが、3年次のみ、1つのクラスに特進・文理・内進の生徒が混合する[2]。
2004年度より特進コース・文理コースともに1週の授業単位が35時間と統一された。(それまでは特進コースの方が1単位多かった。)しかし、定期試験の科目数に関しては特進コースの方が文理コースよりも多い場合もある。
2012年度入学生より、新たに「特選コース」が加わった。特選コースのみ、月曜・水曜・金曜の週3日が7時間授業となる(それ以外の生徒は金曜のみ7時間授業)。
シンボル等
校章は、羅針盤の中心に「高」(もしくは「中」)の文字を置き、その周囲にケヤキの葉を配したもので、以下の要素を持つとされる[1]。
- 十字の羅針 → 人生行路の指針を誤らせないための方位を示し、大志をもつ青年に注意を促す。
- ケヤキの葉 → 学校の象徴で、人生に必要な次の要素をケヤキに託す。
- ケヤキは大樹となることから、生徒に大器になって欲しい。
- ケヤキは大家の柱となることから、国家社会の柱となるように、自らにも背骨としての柱を入れてほしい。
また、正規の校章とは別にJosai Kawagoe のそれぞれ頭の文字をとった「JK」がシンボルマークとなっており、制服のワイシャツの胸ポケット部分にはそのマークのワッペンが付いている。この他、学校の昇降口前に高く立派な欅が立っており、欅もまたこの学校のシンボル的な存在である。
2000年頃には有志の生徒にイラスト案を募り、それをもとに「けやき君」というマスコットキャラクターができた。 現在ではスクールバスの一部の車両にそれが大きくペイントされている。さらに近年、「けやき君グッズ」と称され、けやき君に関する菓子・文房具が校内行事や地元イベント時に販売されている。
部活動・同好会
☆は高校のみ。
以下のものに加え、部活動・同好会ではないが、中学・高校生徒会と有志によって活動されている有志団体和太鼓「欅」(けやき、2005年度結成)がある。体育祭・文化祭等の校内行事での演奏のほか、以外にも校外でのボランティア活動・公演を行っており、全国大会にも出場(2007年度、2008年度、2010年度)を果たしている[3]。 また、陸上競技部が連続で関東大会に出場し好成績を収めている。さらに、軟式野球同好会も2011年から3年連続で関東大会に出場(内、2013年の秋季大会では初優勝)している。
文化部
- コンピューター部
- 吹奏楽部
- 鉄道研究会
- 美術部
- 科学部
- 囲碁・将棋部
- 英語部 ☆
- 合唱部 ☆
- 物理部 ☆
- 古典ギター同好会 ☆
- 数学研究会 ☆
- 相撲研究会 ☆
- 歴史研究会 ☆
- エコカー部
- セパタクロー研究同好会☆
運動部
- サッカー部
- テニス部
- ラグビー部
- 柔道部
- 剣道部
- 野球部
- 陸上競技部
- ハンドボール部
- バスケットボール部
- 卓球部
- 山岳部 ☆
- ソフトテニス部 ☆
- バドミントン部 ☆
- バレーボール部 ☆
- サイクリング同好会 ☆
- 軟式野球同好会 ☆
2011年秋季関東大会出場 - ゴルフ同好会 ☆
沿革
- 1971年(昭和46年)12月 - 城西大学付属川越高等学校 設立認可。
- 1972年(昭和47年)4月 - 城西大学付属川越高等学校 開校。
- 1972年(昭和47年)6月 - 開校記念式典 挙行。
- 1974年(昭和49年)4月 - 体育館 竣工。
- 1975年(昭和50年)3月 - 第1回卒業式 挙行。
- 1979年(昭和54年)12月 - 生徒ホール兼食堂 竣工。
- 1980年(昭和55年)10月 - クラブ棟・合宿棟 竣工。
- 1982年(昭和57年)2月 - 図書館棟 竣工。
- 1983年(昭和58年)11月 - 武道館兼合宿棟 竣工。
- 1990年(平成2年)8月 - 第2グラウンド 竣工。
- 1991年(平成3年)9月 - 東館(特別教室・ミーティングルーム・トレーニングルーム等) 竣工。
- 1992年(平成4年) 4月 - 城西川越中学校 開校。
- 1993年(平成5年) 9月 - CAI(コンピュータ)教室 設置。
- 1995年(平成7年) 4月 - 2コース制(特進・文理)導入。
- 1995年(平成7年)12月 - 第3グラウンド 竣工。
- 1997年(平成9年) 2月 - 推薦入試制度 導入。
- 1999年(平成11年)9月 - PC(コンピュータ)教室 設置。
- 2000年(平成12年)4月 - 第4グラウンド 竣工。
- 2005年(平成17年)4月 - 新音楽室 設置。
- 2011年 (平成23年) 12月 - 新校舎(新南館) 竣工。
- 2012年 (平成24年) 4月 ‐本館改装工事 竣工。
必履修科目未履修問題
2006年11月、高校において必履修科目未履修問題が発覚した。教科は、「情報」「家庭基礎」「芸術」「体育」。
文化祭(けやき祭)
城西川越の文化祭は、中・高合同で実施する。
中学は学年ごとにテーマが決まっており、そのテーマに沿って文化祭に参加し、高校生は各クラスごとに参加、また部活で参加する団体もある。
その他
2010年度より、制服のデザインが変更された。
「城西体操」と呼ばれる独自の体操があり、体育の授業で準備運動として行われる。
2012年に現、南館脇に新校舎が完成した。
著名な卒業生
- 斉藤直哉 - 元プロ野球選手、阪神タイガース所属
- 佐久間悟 - ヴァンフォーレ甲府ゼネラルマネージャー
- スタパ齋藤 - ライター
- 松本光司 - 漫画家
- 宮島大輔 - NHK仙台放送局アナウンサー
- 村山耕一 - 宮崎放送アナウンサー
- 飯野賢治(中退) - 元ゲームクリエイター
- MasahiRo - (ボヘミアン・アーティスト ヴァイオリニスト)
- 関口智弘 - (実業家、作家)
- 前田健 - (野球専門トレーニングコーチ、元阪神タイガーストレーニングコーチ)
交通
にて15分から25分乗車、「城西高校」バス停で下車して徒歩6分。
- 自転車を利用する場合の所要時間は
- 川越駅:20分から35分
- 本川越駅:15分から30分
- 徒歩を利用する場合の所要時間は
- 本川越駅:約1時間4分
関連校
脚注
- ↑ 1.0 1.1 城西大学付属川越高等学校 学校紹介 学校概要
- ↑ 城西大学付属川越高等学校の学校情報(高校受験パスナビ)(旺文社)の「ワンポイント情報」によれば、「内部進学生とは3年次から混合クラス。コース変更はできない。」と記されている。
- ↑ 城西大学附属川越高等学校 学校生活 クラブ紹介 和太鼓「欅」