四天王寺大学
テンプレート:Infobox 四天王寺大学(してんのうじだいがく、テンプレート:Lang-en)は、大阪府羽曳野市学園前に本部を置く日本の私立大学である。1967年に設置された。大学の略称はIBU。
目次
概観
大学全体
四天王寺大学は推古元年に聖徳太子により、仏の教えを学ぶ場、そして人間教育の場として創建された四天王寺敬田院(きょうでんいん)が起源である。現在は人文社会学部、教育学部、経営学部と短期大学部、そして1大学院研究科を設置している。2008年4月、四天王寺国際仏教大学から四天王寺大学へ校名を変更。
アドミッションポリシー
聖徳太子の仏教精神のもと、「人を理解し共生するための心の教育」の実践を志向している。この「心の教育」とは、総合的な人間力の形成を主眼においたものである。これは社会において他者の心情や立場を思いやる心を持ち合わせ、兼ねて知力・徳力・自己表現力などのコミュニケーション能力を備えた人材の育成を実践することに他ならない。かかる目標の実現に向け、仏教精神の体得や専門に関する深い知識と高い技能の習得、学際的教養を身につける教育に重点をおいている。したがって入学選抜もまた、このような人材として成長することが期待できる学生の入学に焦点を当てて実施されている。
沿革
年表
- 593年 聖徳太子が四天王寺敬田院(四箇院の中心)を創設
- 1922年 聖徳太子1300年御忌記念事業として四天王寺が天王寺高等女學校(現 四天王寺高等学校・四天王寺中学校)を設立
- 1933年 財團法人天王寺高等女學校認可
- 1947年 新学制実施に伴い、四天王寺中学校設立
- 1948年 天王寺高等女學校を四天王寺高等学校と改称。財団法人四天王寺学園に組織変更認可
- 1957年 四天王寺学園女子短期大学開学、保健科を設置(保健科は2009年9月に廃止)
- 1958年 四天王寺学園女子短期大学に被服科を設置(被服科は1986年3月に廃止)
- 1962年 四天王寺学園女子短期大学に食物科を設置(1967年1月に食物栄養科へ改称、1986年12月に廃止)
- 1967年
- 四天王寺学園女子短期大学の食物科を食物栄養科に改称
- 四天王寺学園女子短期大学を四天王寺女子短期大学と改称
- 四天王寺女子短期大学に保育科を設置
- 四天王寺女子大学開学、文学部(仏教学科・教育学科・文学科)を設置
- 1974年 四天王寺女子大学文学部に史学科を設置(1989年3月廃止)
- 1981年
- 四天王寺女子大学を四天王寺国際仏教大学(英称:International Buddhist University、略称:IBU)と改称し、共学化
- 四天王寺女子短期大学を四天王寺国際仏教大学短期大学部に名称変更する(短期大学部の共学化は行わず)
- 1983年
- 四天王寺国際仏教大学文学部に言語文化学科を設置
- 四天王寺国際仏教大学短期大学部に生活科学科と英語科を設置(2009年9月廃止)
- 1986年 四天王寺国際仏教大学文学部に社会学科を設置
- 1998年 四天王寺国際仏教大学文学部に人間福祉学科を設置
- 2000年 四天王寺国際仏教大学文学部を人文社会学部に改称
- 2001年 四天王寺国際仏教大学短期大学部の生活科学科に生活科学専攻と生活福祉専攻を設置
- 2003年
- 四天王寺国際仏教大学に大学院人文社会学研究科を設置(人間福祉学専攻博士前期課程・博士後期課程)
- 四天王寺国際仏教大学短期大学部を共学化
- 2006年 四天王寺国際仏教大学人文社会学部人間福祉学科に社会福祉専攻と保育専攻を設置
- 2008年
- 四天王寺国際仏教大学を四天王寺大学に、四天王寺国際仏教大学短期大学部を四天王寺大学短期大学部に改称(IBUの略称は継続して使用)
- 四天王寺大学人文社会学部言語文化学科のアラビア語アラビア文化専攻を中国語アジア文化専攻に改称
- 四天王寺大学に教育学部(教育学科)および経営学部(経営学科)を増設する
- 2010年 四天王寺大学短期大学部の生活科学科を生活ナビゲーション学科に、生活科学専攻をライフデザイン専攻に改称
- 2012年
- 四天王寺大学人文社会学部に日本学科および国際キャリア学科を設置
- 四天王寺大学人間福祉学科の社会福祉専攻を健康福祉専攻に改称
- 四天王寺大学短期大学部生活ナビゲーション学科の生活福祉専攻をライフケア専攻に改称
- 2014年
- あべのハルカスに四天王寺大学サテライトキャンパスを開設
基礎データ
所在地
象徴
- 大学歌は武田正躬が作詞し、梁瀬直子が作曲している。学校法人四天王寺学園の学園歌は北原白秋が作詞し、山田耕筰が作曲している。
- シンボルマークは略称であるIBUをデザインしており、I上部の5本線は学校法人四天王寺学園の学園訓を象徴している。
- スクールカラーはシンボルマークにもある赤色と紺色である。
組織
学部
- 人文社会学部
- 日本学科
- 国際キャリア学科
- 社会学科
- 人間福祉学科
- 健康福祉専攻
- 短期大学部
- 保育科
- 生活ナビゲーション学科
- ライフデザイン専攻
- ライフケア専攻
大学院
教育
- 各種プログラムの採択はない。
ダブルディグリー取得制度
海外留学制度としてダブルディグリー取得制度を設けている。その内容は単位の半分を四天王寺大学で取得した後、オーストラリア・サンシャインコースト大学 (University of the Sunshine Coast) に留学し、残りの単位を取得する。その上で四天王寺大学、USC双方の学位(ディグリー)を取得できるというものである。四天王寺大学は大学生活4年のうち2年をオーストラリアですごし、時期を遅らすことなく卒業できることをうたい文句にしている。しかし4年で卒業は可能ではあるけれども個人差があり、卒業が1年以上遅れることもありうる。2008年2月現在対象は学部生(英語英米文化専攻と社会学科のみ対象)のみである。留学パターンは次のとおりである。
- 四天王寺大学で実施するTOEFL(マーク式、ライティングなし)で525点以上取得し、USC付属の語学学校 (ELC) で大学入学を目指す生徒専門のクラス (DEEP3) に入学。
- 480点上以上取得し、ELCの自分のレベルにあったクラスで勉強し、語学力を向上させる。
- 480点以下の場合はダブルディグリー制度を基本的にはできないが、私費留学というかたちでオーストラリアに渡り語学力を向上させる。
以上が基本であるが、例外的な措置もかなりある。1.が一番の近道であるが、DEEP3で学ぶことが、大学への入学を保障されるということではない。そのため一度入学の機会を逃してしまうと、セメスターごとに入学、ひいては卒業を先送りしなければならない。
このダブルディグリー制度を利用すると、ELC在学中は15万円の奨学金がもらえ、USCでは所定の単位分の学費は四天王寺大学が全額負担する(ただし四天王寺大学の学費は卒業するまで全額納めなければならない)。
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
四天王寺大学では、学生の自治組織である学生運営委員会がクラブ活動等を取りまとめている。大きくは体育会と文化会の2つに分かれており、体育会で20部、文化会で21部と特別活動団体として4団体が活動を行っている。その他、同好会・サークル活動も公認団体として認められている。
学園祭
学園祭は「IBU祭」と呼ばれ毎年3日間にわたって、11月初旬に行われている。
大学関係者と組織
大学関係者一覧
施設
キャンパス
- 交通アクセス:近鉄南大阪線藤井寺駅もしくは古市駅より、近鉄バス四天王寺大学行き終点下車すぐ
- 甲子園球場4倍以上の敷地内は緑であふれており、約700本ある桜は毎年2万人以上が見物に訪れている。
- 天気がいいときは、大阪平野を見下ろすことができる。
講堂
四天王寺大学には聖徳太子にちなみ、法隆寺夢殿をイメージした八角形の講堂がある。
対外関係
他大学との協定
大学コンソーシアム大阪に加盟しており、加盟校と単位互換を行っている。 また、海外のいくつかの大学と学術提携を結んでいる。
国際学術交流協定校
アメリカ
イギリス
オーストラリア
カナダ
ニュージーランド
チュニジア
ドイツ
中国
台湾
関連校
学校法人四天王寺学園として以下の学校を運営している。
- 四天王寺大学短期大学部(羽曳野市)
- 四天王寺中学校・高等学校(大阪市天王寺区)
- 四天王寺羽曳丘中学校・高等学校(羽曳野市)
- 四天王寺学園小学校(藤井寺市、藤井寺球場跡地)
- 四天王寺学園中学校(藤井寺市、高等学校は計画中)