台南駅
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テンプレート:駅情報 テンプレート:中華圏の事物 台南駅(たいなんえき)は、台湾台南市東区にある、台湾鉄路管理局縦貫線の駅である。かつては台湾糖業鉄道関廟線が接続していた。
目次
概要
台南市の市中心部に位置する。台南の玄関口として市を代表する中心駅であり、縦貫線の全列車が停車する。台湾最西端の駅。
利用可能な鉄道路線
2つの路線が利用可能であるが、線路所属上は何れも縦貫線で乗り入れる形式である。
駅構造
- 地平島式・単式複合型ホーム2面3線の地上駅。
- 南北に延びる路線の地上駅であるため、乗客以外は駅舎の中を東西方向に横切ることはできないが、駅をくぐる地下通路がある。
- かつて2階に鉄道ホテルとレストランが営業していたが、1965年にホテル、1985年にレストランが休止され[1]、現在は閉鎖されている。
- 台鉄捷運化により地下化が予定されており、現在の前站駅舎などの一部施設は保存、2階部分の鉄道ホテルは復元される見通しである。
- 前站構内にはセブンイレブン エクスプレス、持ち帰り寿司店が営業、出入口南側には旅行者案内所が設置されている。
のりば
1 | 1 | テンプレート:駅番号西部幹線(上り) | 嘉義、台中、台北 方面 |
テンプレート:駅番号東部幹線直通列車(下り) | 宜蘭、蘇澳、花蓮 方面 | ||
2 | 2A | テンプレート:駅番号西部幹線(下り) | 高雄、屏東 方面 |
テンプレート:駅番号南廻線直通列車(下り) | 枋寮、台東 方面 | ||
3 | 2B | テンプレート:駅番号西部幹線(下り始発列車、待避列車) | 高雄、屏東 方面 |
テンプレート:駅番号西部幹線(上り始発列車、待避列車) | 嘉義、彰化、台中、台北 方面 |
利用状況
- かつて収入は台湾鉄路管理局が管理する駅の中で、台北と高雄に次ぐ第3位であったが、台湾高速鉄道の開通に伴い、第2位になる。(高雄駅は第7位になった。)
- 2011年度の乗車人員は1日平均22103人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2008 | 18632 |
2010 | 20445 |
2011 | 22103 |
ギャラリー
- Tainan sta 01.JPG
駅舎エントランス
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往時の写真が並ぶ駅舎内
- Tainan sta 02.JPG
駅舎2階が旧ホテル部分(復元予定)
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有人改札と駅舎のアーチ
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有人改札と第1月台
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第2月台から第1月台を望む
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第2月台
- Tainan Station 1.jpg
構内のホームとポイント
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高低差のある改札内地下通路
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後站出口案内
- Tainan sta r 01.jpg
後站
- Tainan sta 10.JPG
後站 駅舎内部
駅周辺
前站(西口)と後站(東口)は改札内地下通路の南に設置された、地下自由通路で往来できる。
前站(西口)
いわゆるダウンタウンであり、また古都としての多くの史跡がある。
- 国立台南第二高級中学
- 新光三越デパート台南中山店
- 台南ホテル
- 台南病院
- FOCUSデパート
- 中華日報本社
後站(東口)
広大な敷地の大学などがある。
- 国立成功大学
- 国立成功大学付属医院
- 国立台南第一高級中学
- シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台南
歴史
- 1900年11月29日 - 台湾総督府鉄道打狗駅(現在の高雄港駅) - 当駅間開業により設置。
- 1936年3月15日 - 現駅舎(前站)が落成(設計 宇敷赳夫、施工 池田組)。
- 2011年1月2日 - 沙崙線の乗り入れが完成、開業した。
隣の駅
- 台湾糖業鉄道
- 関廟線(廃線)
- 台南駅 -
東門駅
- 台南駅 -
舞台となった作品
※発表順
- 映画
- カミカゼ野郎 真昼の決斗 (1966年) - 駅前のロータリーで主人公 (千葉真一) が正体不明の敵に追いかけられ、逃走するシーン
脚注
外部リンク
テンプレート:台湾鉄路縦貫線南段 テンプレート:中華民国国定古跡
- ↑ 片倉佳史「台湾に残る日本鉄道遺産」(交通新聞社 2012 p.109)