南足柄市
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南足柄市(みなみあしがらし)は、神奈川県西部にある市である。神奈川県内では最も人口の少ない市である。
目次
地理
箱根山の外輪山の北東側にあり、酒匂川の支流のひとつ狩川を中心に市街地が広がっている。
北部は丹沢山地がそびえ、相模湾のある南から温暖な海風が吹き込むため、年間を通して温暖な地域である。
水に恵まれていて、国土交通省の制定した水の郷百選にも選ばれており、富士フイルムやアサヒビールなど大手企業の事業所・工場が立地しているため、財政は豊かである。
また市域のほとんどはスギを中心とした森林が広がる山間部である。
隣接している自治体
歴史
古代には、馬産地で高野馬牧が置かれた。
- 1878年(明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法により行政区画としての足柄上郡が編成され、郡役所を関本村に設置。
- 1880年(明治13年) - 郡役所が松田惣領(現松田町)に移転。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、苅野村、弘西寺村、雨坪村、福泉村、関本村、猿山村、飯沢村、狩野村、中沼村および炭焼所村飛地が合併して南足柄村が発足。
- 1921年(大正10年) - 松田-関本間に足柄自動車(現在の箱根登山バス)が運行される。
- 1925年(大正14年)10月15日 - 大雄山鉄道(現在の伊豆箱根鉄道大雄山線)が開通。
- 1940年(昭和15年)4月1日 - 町制施行して南足柄町となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 福沢村、岡本村および北足柄村の一部(大字内山、矢倉沢)と合併し、改めて南足柄町が発足。
- 1972年(昭和47年)4月1日 - 市制施行して南足柄市となる。
- 1978年(昭和53年)5月 - 金太郎音頭が制定される。
- 1982年(昭和57年)10月 - 足柄峠に足柄万葉公園が開園。
- 1986年(昭和61年)4月 - 市役所新庁舎落成。
- 1988年(昭和63年)7月10日 - 市立図書館が開館。
- 1992年(平成4年)7月 - 文化会館が開館。
- 1996年(平成8年)7月 - 大雄山駅前の再開発事業が完成する。
人口
世帯数は15772世帯。
行政
市長
財政
平成18年度決算による財政状況
- 財政力指数 1.15 神奈川県市町村平均 1.05
- 標準財政規模 89億6200万円
- 実質収支比率 10.8%
- 経常収支比率94.0% 神奈川県市町村平均88.9% 財政が硬直化しているといえる
- 実質公債費比率 9.8% (過去3カ年の平均値 神奈川県市町村平均 19.5%)
- 人口一人当たり地方債現在高 27万6103円 普通会計分のみ 神奈川県市町村平均 47万6542円
地方債残高(平成18年度末)
- 1普通会計分 122億5300万円
- 2特別会計分 122億0400万円
- 水道事業会計 25億1300万円 下水道事業特別会計 96億9100万円 (平成18年度の繰入金6億2千万円)
- 3関係する一部事務組合分 3561万円 (債務x負担割合の合計)
- 4第三セクター等の債務保証等に関わる債務 73億7400万円
- 主な内訳 南足柄市土地開発公社分 65億2400万円
地方債等の残高合計 343億7900万円 (連結会計)
- 南足柄市民一人あたりの地方債等残高 77万4717円
職員数と給与
- 人口1000人当たり職員数 8.09人 (神奈川県市町村平均 6.59人)
- 内訳 一般職員数 336人(内訳 技能労務職 41人) 教育公務員 23人 合計 359人
- 市職員一人当たり平均給料月額 36万7500円 (すべての職員手当を含まない数字)
- 市職員一人当たり人件費概算値(年額) 1058万7445円 (人件費/職員数)
経済・産業
姉妹都市・提携都市
国内
海外
- 姉妹都市
地域
大字
南足柄地区 | |||
福沢地区 | |||
岡本地区 | |||
北足柄地区 | |||
教育
大学・短期大学
市内に大学はない。
高等学校
中学校
小学校
- 南足柄市立岡本小学校
- 南足柄市立岩原小学校
- 南足柄市立向田小学校
- 南足柄市立南足柄小学校
- 南足柄市立福沢小学校
- 南足柄市立北足柄小学校
警察
通信
電話番号
南足柄市は小田原MAに属しており、市外局番は小田原市などと共通の0465となる[1]。
郵便番号
南足柄市は南足柄郵便局(郵便区番号250-01)の集配担当区域に当たる[2][3]。
交通
鉄道
路線バス
道路
- 都道府県道
- 神奈川県道74号小田原山北線:南足柄市の主要幹線の一つで、市内東部をおおよそ南北に通過している。関本以南では伊豆箱根鉄道大雄山線と並走している。南は小田原市方面、北は山北町方面へ接続している。
- 神奈川県道78号御殿場大井線:南足柄市のもう一つの主要幹線。市内中央部をおおよそ東西に通過する。関本以西は足柄街道と呼ばれる。東は開成町、西は足柄峠を越えて小山町方面に繋がっている。
- 神奈川県道715号栢山停車場塚原線:主要地方道小田原山北線「山崎」交差点から東に分かれ小田原市栢山方面へ向かう。
- 神奈川県道717号沼田国府津線:主要地方道小田原山北線「沼田」交差点から東に分かれ小田原市富水方面へ向かう。
- 神奈川県道720号怒田開成小田原線:主要地方道小田原山北線「新大口橋」交差点から東に分かれ開成町方面へ向かう。
- 神奈川県道723号関本小涌谷線:南足柄市街地から大雄山最乗寺までを結ぶ路線。一部区間は足柄街道にあたる。認定上では箱根町小涌谷までを結ぶ路線だが最乗寺から箱根町にかけての道路は開通していない。
- 神奈川県道726号矢倉沢山北線:主要地方道御殿場大井線の矢倉沢バス停付近から北に分かれて山北町方面へ向かう。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
自然
歴史
レジャー
- 県立21世紀の森
- 足柄森林公園丸太の森
- ezBBQ country (イージーバーベキューカントリー)(キャンプ場)http://www.ezbbq.com/country/
観光
祭事
- 足柄金太郎まつり
- 三竹の竹灯ろう
伝統芸能
出身の有名人
- 写真集において、南足柄市の代表的な場所が探訪形式で紹介されている。
脚注
外部リンク
- 行政
- 観光
- ↑ 総務省|電気通信番号の利用・指定|市外局番の一覧 2014年8月24日閲覧。
- ↑ 「テンプレート:PDFlink 2014年8月24日閲覧。
- ↑ 郵便番号データダウンロード 2014年8月24日閲覧。