南海橋本林間田園都市

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南海橋本林間田園都市(なんかいはしもとりんかんでんえんとし)は和歌山県橋本市北部において南海電鉄が中心となって三石山の山麓に開発された田園都市ニュータウン。民間企業が開発するニュータウンの中では大規模なものである。

概要

計画人口5万人。 国道371号を起点に始まる片側2車線の「メインストリート」が中核となり、起点から南海高野線林間田園都市駅西側の「三石台」、東側の「城山台」「小峰台」「彩の台」と住宅地が広がる。 ちなみに駅北東の「紀見ヶ丘」は南海が開発した住宅地ではないが、道路の関係上、最寄り駅の紀見峠駅にバスが乗り入れられないので林間田園都市駅からバスが発着している。

交通

南海高野線難波駅より急行で43分、快速急行で41分、特急(別途特急券が必要)だと38分で到着する。

朝夕は約10分間隔で、昼間は12~24分間隔で運行されている。また、林間田園都市駅発着の電車があり、ラッシュ時でも座って大阪市内へ通勤できる。(ただし最近では、彩の台からの通勤者が多くなったため、相当早く並ばないと座ることは出来ない。)

難波からの運賃は620円(2005年現在)である。大阪の主要なビジネス街へは、次のような経路となる。

このほか梅田は、新今宮経由、大阪環状線外回りを利用して行くこともできる。

運賃は、林間田園都市~天下茶屋、新今宮、難波とも620円であるが、定期券は値段が異なる。

インフラ

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オークワ橋本林間店

林間田園都市駅前にオークワ橋本林間店や専門店がある。 「彩の台」にはオークワ主導の大型商業複合施設「オー・ストリート橋本彩の台」があり、オークワは勿論、ユニクロケーヨーデイツーヤマダ電機などの複合施設となっている。そのすぐ傍には元オークワの店舗跡地を利用してTSUTAYA WAYTSUTAYAのフランチャイズ)が開店した。

教育施設は「三石台」「城山台」「小峰台」「彩の台」とそれぞれ独立しており、「三石台」では中央に三石台小学校、北端に紀見北中学校がある。「小峰台」には初芝橋本高等学校がある。

医療施設は2004年11月に橋本市民病院(300床)が「小峰台」に移転開設された。

ガソリンスタンドはメインストリートと国道371号線の交点の橋谷大橋付近と「オー・ストリート橋本彩の台」にある。どちらもコスモ石油の系列販売店である。

南海電鉄における位置づけ

南海電鉄は、高野線沿線開発に力を入れてきた。 高野線沿線には、泉北ニュータウン狭山ニュータウン金剛団地美加の台、そして南海橋本林間田園都市がある。 南海は、この地区を郊外拠点としている。(南海不動産が主に取り扱っている)

今後の展望

全ての郊外型ニュータウンに言える事ではあるが、今後人口減少が見込まれる上に地価の下落でもっと近郊に住宅を買うことが可能となったのでドーナツ化現象がストップし都心回帰の傾向にあり、ニュータウンは入居者の過剰な争奪戦状態になっている。

「三石台」地区が飽和状態になったので南海電鉄・南海不動産は「彩の台」を中心に売り出している。

五條市

林間田園都市駅から城山台を経由すると大和団地(現大和ハウス工業)が開発した隣接する奈良県五條市南大和ネオポリス(五條市田園地区)がある。とはいっても、田園から林間田園都市駅へ向かうバスは運行されておらず、奈良交通がJR五条駅へ向かうバスを運行しているのみである。また、京奈和自動車道の一部が開通しているため、車での通勤圏が拡大した。

関連項目

外部リンク