南小谷駅
南小谷駅(みなみおたりえき)は、長野県北安曇郡小谷村大字千国乙にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・西日本旅客鉄道(JR西日本)大糸線の駅である。
概要
JR東日本が管轄する電化区間と、JR西日本が管轄する非電化区間との境界駅である。なお当駅構内はJR東日本が構内施設の保有及び駅業務を行っている。
両社の財産境界は糸魚川方にある上り第一場内信号機であり、「社界」と書かれた標識と社名入りの境界標[1]が立っている。架線はこの少し手前まで張られている。当駅をまたぐ直通列車が設定されていた時期もあるが、後に運行されなくなった。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。単式ホーム(1番線)の中央部に改札口がある。2つのホームの間は跨線橋で結ばれている。
JR東日本の駅としては直営駅であり(JR西日本の駅としては委託駅)、管理駅として白馬大池駅・千国駅を管理している。駅舎内にはみどりの窓口(JR東日本が営業、営業時間:5:30 - 21:00)が設置されている。
自動券売機が1台設置されており、かつてはJR東日本線とJR西日本線を区別する機能が付いていたが、その機能は撤廃されている(乗車券が共通)。JR東日本線とJR西日本線を区別する機能が付いていた頃は、「東日本」のボタンを押すと券面に「東日本会社線」と表示されていた。これに対して「西日本」のボタンを押すと、券面に「中土経由」と表示された。
2014年4月現在、券売機の上にある運賃表では、松本方面は1,320円(松本駅とその周辺)区間の駅まで掲載されているが、糸魚川方面は手前の姫川駅(670円)までしか運賃が掲載されていない[2]。
トイレは駅舎の外側と、2・3番線、跨線橋の下にある。
のりば
1 | 25pxテンプレート:Color大糸線 | 信濃大町・松本・新宿方面 | (特急・快速・普通) |
---|---|---|---|
2・3 | (快速・普通) | ||
25pxテンプレート:Color大糸線 | 糸魚川方面 |
- 運転指令上では、1番線が「下り1番線」、2番線が「下り本線」、3番線が「上り本線」となっている。「下り1番線」を名乗る1番線からは、上り方向へしか出発できない(下り方向への転轍機はあるが、信号がないため)
- 基本的には、松本方面は1番線、糸魚川方面は2番線に入ることが多いが、1番線に特急「あずさ」停車中の場合などには、松本方面行普通列車が3番線を使用する。頻度は少ないが、糸魚川方面が3番線、松本方面が2番線発着の場合もある(線路保守の観点からと見られる)。
- JR Minami Otari sta 001.jpg
構内
- Minamiotari-station-board01.jpg
2・3番線ホームにある駅名標 背景がある
- JR Minami Otari sta 002.jpg
駅前
- Minamiotari.JPG
旧駅舎
利用状況
- 2012年度の1日平均乗車人員は102人である(JR東日本集計)。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 249 |
2001年 | 215 |
2002年 | 168 |
2003年 | 159 |
2004年 | 150 |
2005年 | 144 |
2006年 | 129 |
2007年 | 134 |
2008年 | 119 |
2009年 | 120 |
2010年 | 100 |
2011年 | 108 |
2012年 | 102 |
2013年 | 105 |
駅周辺
- 小谷村役場
- 南小谷郵便局
- 小谷村立小谷小学校
- 小谷郷土館
- 国道148号
- 姫川
- 白馬コルチナ国際スキー場
バス路線
小谷村営バス 詳細は当該記事参照。
歴史
- 1935年(昭和10年)11月29日 - 国有鉄道大糸南線 信濃森上 - 中土間延伸により開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1957年(昭和32年)8月15日 - 線路名称改定。大糸南線が大糸線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 1971年(昭和46年)1月30日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道・西日本旅客鉄道の駅となり、駅業務は東日本旅客鉄道に継承される(以前は長野鉄道管理局が県境まで管轄していて、駅業務は長野局が行っていた)。
- 2010年(平成22年)8月 ‐ 信州デスティネーションキャンペーンに合わせて駅舎がリニューアルされる。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color大糸線
- 特急「あずさ」始発駅
- テンプレート:Color快速
- テンプレート:Color普通
- 千国駅 - 南小谷駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color大糸線(全列車が各駅に停車)
- 南小谷駅 - 中土駅
その他
- 駅スタンプが設置されている「牛方宿」「塩の道 千国街道」のイラストで大糸線共通の丸型。
- 使用済みきっぷをもらう際には、駅員から「ありがとうございました 乗車記念 JR南小谷駅」の文字と、キツツキの「たりたり」が描かれている乗車記念印を押してもらった上で渡される。なお、「たりたり」は小谷村商工会の所有する小谷村のキャラクターであるが、乗車記念印に「たりたりOTARI」の文字を入れることで使用を承認されている。
- 当駅は、JR旅客会社の境界駅では唯一村に位置する駅である[3]。
脚注
- ↑ 社名入りの境界標
- ↑ 券売機で出てくる乗車券は金額式(南小谷→○○○円区間)なので、あらかじめ正しく運賃を調べてあれば、糸魚川駅までを含め姫川以北でかつ1,660円区間の駅(北陸本線東滑川駅、信越本線(直江津経由)柿崎駅、同じく新井駅)まで券売機で買うことは可能。なお、当駅から糸魚川駅までの運賃は姫川駅までと同じく670円である。
- ↑ 当駅以外は市または町に位置する。