ノースウエスト準州
テンプレート:基礎情報 カナダの準州 ノースウエスト準州(テンプレート:Lang-en-short、テンプレート:Lang-fr-short)は、カナダの準州のひとつ。北西準州とも表記される。西はユーコン準州、東はヌナブト準州、南はブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、サスカチュワン州と接する。北はボーフォート海に面する。バンクス島やプリンスパトリック島の全域、およびヴィクトリア島やメルヴィル島の一部などの島嶼を含む。
歴史
マッケンジー川流域には、1万年前より先住民族であるデネ(Dene)族が居住していた。また約5000年前にはイヌイットはアジア大陸からベーリング海を渡ってこの地域へ移住してきた。
欧州人が初めてこの地を訪れたのは、1789年にアレグザンダー・マッケンジー(Alexander Mackenzie)が現在のマッケンジー川を探索した頃である。
ノースウエスト準州は、1870年にハドソン湾会社がカナダの連邦政府に広大な私有地「ルパート・ランド」とその他の「北西地域(North-Western Territory)」を譲渡し成立した。この地域はブリティッシュコロンビア、五大湖岸、セントローレンス川岸と南部ケベック、大西洋諸州及びニューファンドランド・ラブラドール州を除くカナダほとんどの地域であった。当時、バフィン島ほか北極諸島もイギリス直轄地だったので含まれていなかった。その後徐々に地域が削られていった。
マニトバ州は1870年に創設されていたが、1881年に拡大。アルバータ州やサスカチュワン州は1896年に創設。オンタリオ州は1882年に拡大。ケベック州も1898年に拡大。ユーコン準州は同年に創設。しかし1925年にノースウエスト準州は北極まで拡大した。
その後、1999年にノースウエスト準州の東半分が分離し、ヌナブト準州が誕生したので再び縮小することとなった。
地理
カナダで最も長い河川であるマッケンジー川が流れ、グレートベア湖(世界で8番目に大きい)とグレートスレーブ湖(世界で10番目に大きい)がある。最高地点はユーコン準州との境界近くにあるテンプレート:仮リンク(2773 m)である。
北極圏では、夏の間太陽が沈まない白夜がある。それが終わるとオーロラが観測できる。
世界遺産
- ナハニ国立公園:(自然遺産)1978年登録。
- ウッド・バッファロー国立公園:(自然遺産)1983年登録。
主要な都市
- イエローナイフ (Yellowknife): 州都
- テンプレート:仮リンク (Fort Smith)
- イヌヴィック (Inuvik)
政治
他のカナダの州よりも、ノースウエスト準州の自治政府は権限が少ない。準州には州と違い女王の名代である副総督がおらず、その代わり正式な名代ではないが同等の権威を持つコミッショナーが連邦政府より任命される。
ノースウエスト準州は過去から様々な先住民族問題を抱えている。例えば、1940年代にウランの鉱脈が発見されたが、ウラン鉱石の運搬にあたって被曝したデネ(Dene)族の将来についての問題がある。他にも、歴史的にはデネ族とイヌイットとの民族間の争いもある。ヌナブト準州が創設されたのもイヌイットからの自治権譲渡要求に応えたものであった。
公用語
ノースウエスト準州ではその多民族性を反映し、11の言語が公用語に定められている。
- テンプレート:仮リンク(Dene Suline)、(テンプレート:Lang-fr)
- クリー語(Cree)、(テンプレート:Lang-fr)
- 英語(English)、(テンプレート:Lang-fr)
- フランス語(French)、(テンプレート:Lang-fr)
- テンプレート:仮リンク(Gwich’in)、(テンプレート:Lang-fr)
- テンプレート:仮リンク(Inuinnaqtun)、(テンプレート:Lang-fr)
- イヌクティトゥット語(Inuktitut)、(テンプレート:Lang-fr)
- テンプレート:仮リンク(Inuvialuktun)、(テンプレート:Lang-fr)
- テンプレート:仮リンク(South Slavey)、(テンプレート:Lang-fr)
- テンプレート:仮リンク(North Slavey)、(テンプレート:Lang-fr)
- テンプレート:仮リンク(Dogrib)、(テンプレート:Lang-fr)
経済
交通
- 空港