北九州高速鉄道小倉線
|} 小倉線(こくらせん)は、福岡県北九州市小倉北区の小倉駅から小倉南区の企救丘駅までを結ぶ北九州高速鉄道の跨座式モノレール路線である。
概要
1985年(昭和60年)1月9日開業。北九州市の都心部を南北に貫き小倉駅 - 企救丘駅間を19分で結ぶ。1980年(昭和55年)に廃止された路面電車・西鉄北方線の代替機能を担っている。1998年(平成10年)には、小倉駅ビルに乗り入れてJR線との乗り換えや北九州市の門司・戸畑・八幡、山口県の下関方面との利便性が向上した。また、年に1回「ビール列車」や「ワイン列車」というアルコール類を車内でふるまうイベント列車を運行している。毎年12月24日のクリスマス・イヴにはサンタクロースが乗車している列車があり、小学生以下の子供にプレゼントを配布している。
路線データ
運行形態
小倉 - 企救丘間を昼間時10分間隔で運行している。平日の朝通勤時間帯は6分間隔となるほか、小倉競馬場の観客輸送を担う関係上、土曜・休日の夕方(小倉・企救丘発15:30 - 17:00の間)も6分間隔となっている。
定期列車はすべてワンマン運転。2009年半ばまでは、ほとんどの列車でATOによる自動運転(乗務員はドア開閉と発車ボタンを押すのみ)が行われていたが、以後はATCによる手動運転のみになっている。また、これに伴い車両にあった発車ボタンやATOのスイッチは改造され取り払われている。
歴史
北九州市の中心地である小倉北区と、人口が増加する小倉南区とを結ぶ交通機関として計画された。当初、北九州市による直営も考えられていたが、1972年に公布された「都市モノレールの整備の促進に関する法律」(都市モノレール法)による「都市モノレール建設のための道路整備に対する補助制度」の適用を受けるため第三セクター会社の北九州高速鉄道による運営となり、その補助制度適用第1号の路線となった。
年表
- 1985年(昭和60年)1月9日 小倉(現・平和通) - 企救丘間が開業。
- 1998年(平成10年)4月1日 小倉 - 平和通間が延伸開業。小倉駅ビルに乗り入れ。これまでの小倉駅を平和通駅に改称。
- 2007年(平成19年)5月1日 隣の駅までと、小倉 - 旦過間が100円で利用できる企画乗車券「100円モノレール」発売開始。
延伸区間開業(小倉 - 平和通)前の仮称は、新小倉(現・小倉) - 小倉(現・平和通)だった。
車両
車両の検査・修繕は企救丘駅に隣接する車両基地で行われ、株式会社ケイ・エス・ケイ企救丘事業所に業務委託されている。近年では、車体一面に広告を掲載しているラッピング車両も多く存在している。2010年3月27日からは、開業25周年を記念して松本零士により『銀河鉄道999』のメーテルなどがデザインされたラッピング車両を2016年12月までの期間限定で運行している[1][2][3]。
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1000形 青帯
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1000形 緑帯
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1000形 黄帯
駅一覧
駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
小倉駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:山陽新幹線 九州旅客鉄道:鹿児島本線・日豊本線・日田彦山線 |
小倉北区 |
平和通駅 | 0.4 | 0.4 | ||
旦過駅 | 0.3 | 0.7 | ||
香春口三萩野駅 | 0.9 | 1.6 | ||
片野駅 | 0.8 | 2.4 | ||
城野駅 | 0.8 | 3.2 | 九州旅客鉄道:日豊本線・日田彦山線(城野駅※) | 小倉南区 |
北方駅 | 1.0 | 4.2 | ||
競馬場前駅 | 0.7 | 4.9 | ||
守恒駅 | 0.8 | 5.7 | ||
徳力公団前駅 | 0.9 | 6.6 | ||
徳力嵐山口駅 | 0.7 | 7.3 | ||
志井駅 | 0.9 | 8.2 | ||
企救丘駅 | 0.6 | 8.8 | 九州旅客鉄道:日田彦山線(志井公園駅) |
※JRの城野駅はモノレールの駅とは離れており、別の駅である。
脚注
関連項目
テンプレート:日本のモノレール- ↑ モノレールが「銀河鉄道999」に - 読売新聞、2010年4月3日。
- ↑ 空を駆けろ、銀河鉄道999 北九州モノレールの車両に - 朝日新聞、2010年3月30日。
- ↑ 「999号」運行、3年延長 北九州モノレール西日本新聞 2013年4月6日