加地伸行
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加地 伸行(かじ のぶゆき、1936年4月10日 - )は日本の東洋学者、評論家。 大阪大学名誉教授。専門は中国哲学史[1]。
人物・来歴
大阪市出身(本籍愛媛県宇摩郡)。保守派の論客としても知られる。新しい歴史教科書をつくる会賛同者。産経新聞オピニオン面「正論」欄の執筆メンバー。2008年、第24回正論大賞受賞[2]。
「論語」の実践活動で、教育論を主に言論・講演活動を行っている。
教育目的の徴兵制復活を唱え、2012年に国立大学の秋入学移行が論議された折には、高校卒業から大学入学までの半年間で新入生の心身を鍛え直すために自衛隊への正式な入隊を義務付けるよう主張した[3]。
姉の加地宏江は、関西学院大学名誉教授(日本中世史)。妻の加地芳子は京都教育大学教授(教育)。
経歴
- 1960年 京都大学文学部卒業。
- 1963年 京都大学大学院修士課程終了。
- 台北市淡水に留学。
- 高野山大学専任講師。
- 1960年代後半-70年代、名古屋大学助教授。
- 1982年 東北大学博士号取得。(中国論理学研究、主査は金谷治ら)
- 1983年-1997年、大阪大学文学部教授。
- 1998年甲子園短期大学学長。(-2000年まで)
- 2003年、同志社大学研究開発推進機構 専任フェロー(特任教授)
- 2008年、立命館大学教授「白川静記念東洋文字文化研究所長」
著書
- 『漢文法基礎』増進会出版社(現:Z会) 1977(二畳庵主人名義)
- 『漢文法基礎 本当にわかる漢文入門』講談社学術文庫 2010 ISBN 4062920182
- 『中国人の論理学-諸子百家から毛沢東まで』中公新書 1977/ ちくま学芸文庫 2013
- 『史記 司馬遷の世界』講談社現代新書 1978
- 改訂版 「史記」再説』中公文庫 2010 ISBN 4122052726
- 『中国論理学史研究 経学の基礎的探究』研文出版 1983
- 『「論語」を読む』講談社現代新書 1984
- 改訂版『「論語」再説』中公文庫 2009 ISBN 4122051363
- 『孔子 時を越えて新しく <中国の人と思想 1>』集英社 1984 / 集英社文庫 1991
- 『中国思想からみた日本思想史研究』吉川弘文館 1985
- 『儒教とは何か』中公新書 1990 ISBN 4121009894
- 『孔子画伝-聖蹟図にみる孔子、流浪の生涯と教え』集英社 1991(画集解説)
- 『沈黙の宗教-儒教』筑摩書房[ちくまライブラリー] 1994 / ちくま学芸文庫 2011
- 『現代中国学 阿Qは死んだか』中公新書 1997 ISBN 412101376X
- 『家族の思想 儒教的死生観の果実』PHP新書 1998
- 『〈教養〉は死んだか-日本人の古典・道徳・宗教』PHP新書 2001
- 『論語 ビギナーズクラシックス』角川ソフィア文庫 2004 ISBN 4043675011
- 『すらすら読める論語』講談社 2005 ISBN 4062128675
- 『中国古典の言葉 成功をもたらす106のヒント』角川ソフィア文庫 2011
- 『祖父が語る「こころざしの物語」 他者の幸せのために生きよ 』講談社 2011
- 『加地伸行著作集』全3巻、研文出版 2010.10-
- 中国論理学史研究 改訂版
- 中国思想から見た日本思想史研究 改訂版 ※未刊
- 孝研究-儒教基礎論
編著・共著
- 諸葛孔明の世界 新人物往来社 1983
- 孫子の世界 新人物往来社 1984、中公文庫 1993
- 論語の世界 新人物往来社 1985、中公文庫 1992
- 易の世界 新人物往来社 1986、中公文庫 1994
- 三国志の世界 新人物往来社 1987
- 老子の世界 新人物往来社 1988
- 三酔人書国悠遊(谷沢永一・山野博史との鼎談の共著)、潮出版社 1993
- 老荘思想を学ぶ人のために 世界思想社 1997
- 日本と中国永遠の誤解 異母文化の衝突 (稲垣武共著) 文藝春秋 1999、文春文庫 2002
- 日本は「神の国」ではないのですか 小学館文庫 2000
- 靖国神社をどう考えるか(新田均ほか)小学館文庫 2001
訳注
- 論語 鑑賞中国の古典. 第2巻(共訳)角川書店 1987
- 論語 全訳註 講談社学術文庫 2004、増補版2009
- 孝経 全訳註 講談社学術文庫 2007
記念論集
- 中国学の十字路 加地伸行博士古稀記念論集、同刊行会編 研文出版 2006
脚注
- ↑ 氏名の表記および読み、肩書、専門分野は、「日本人の在るべき心 表現」(『産経新聞』朝刊、産業経済新聞大阪本社 2009年11月11日 17面)による。
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