兵庫駅
テンプレート:駅情報 兵庫駅(ひょうごえき)は、兵庫県神戸市兵庫区駅南通五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)および日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
目次
概要
神戸駅が管理している直営駅で、JR西日本の山陽本線が乗り入れており、当駅は本線と支線(和田岬線)との接続駅となっている。なお和田岬線は朝夕の通勤時間帯のみ運行される。アーバンネットワークエリア内であり、本線は「JR神戸線」の路線愛称設定区間に含まれている。また特定都区市内制度における「神戸市内」エリア、およびICOCAの利用可能エリアに属している。
駅北口にはかつて、山陽電気鉄道が併用軌道で乗り入れて同社本線神戸側のターミナル(電鉄兵庫駅)を形成していたが、神戸高速鉄道への乗り入れ前日の1968年4月6日限りで廃止された。
駅構造
JR神戸線の島式2面4線高架ホーム(2階)に加え、和田岬線用の1面1線のホーム(中2階)を持つ。
両線の乗換え口には改札が設けられている。和田岬線は当駅 - 和田岬駅間の1駅間のみで、かつ和田岬駅は他JR線と接続していない。したがって和田岬線の利用客は必ず和田岬駅を出発駅もしくは目的地駅としていることとなる。このため和田岬駅には乗車券の販売施設および改札・精算設備が無く、代わりに当駅の乗換口にそれらの機能が置かれている。和田岬駅から乗車する乗客はまず無札で乗車し、当駅での下車時に乗車券を購入し和田岬線用の改札を抜け、当駅で降りる場合は出口改札から出場、JR神戸線に乗り換える場合はその乗車券を持って同路線の列車に乗車することとなる。逆に、和田岬線に乗る場合は当駅の乗り換え改札で乗車券は回収、定期券は確認を行う。
同様の方式は東武大師線、名鉄築港線においても採用されている。
ホーム | 路線 | 方向(線路) | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
JR神戸線ホーム | ||||
1 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り(外側線) | 三ノ宮・尼崎・大阪方面 | 朝の快速の一部 |
2 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り(内側線) | 三ノ宮・尼崎・大阪方面 | |
3 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り(内側線) | 西明石・姫路方面 | |
4 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り(外側線) | 西明石・姫路方面 | 平日朝の快速の一部 |
和田岬線ホーム | ||||
テンプレート:Color和田岬線 | - | 和田岬方面 |
上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称もしくは通称)で表記している。和田岬線ホームには付番がなされていない。
1・4番のりばはラッシュ時を除いて新快速・特急列車・貨物列車が通過するのみであるため、通常はロープで封鎖されている。1・4番のりばに停車する列車については後述。
- Hyogo-Sta Home.JPG
ホームの様子
- 兵庫駅02.jpg
和田岬線用・中間改札
- JR West Hyogo Station Wadamisaki Line Platform.jpg
和田岬線ホーム
小運転線・専用線
兵庫駅 - 鷹取駅間には山陽本線の複々線の線路とは別に単線の小運転線があり、在来線乗務員の異常時対応能力向上を図る「神戸乗務員訓練センター」が設置されている[1]。この線路は乗務員の訓練線として使用されており、通常運転の信号機とは別に訓練用の信号機が設置されており、実際に列車(主に103系電車)を走らせて訓練が行われている。
また、当駅の南約1kmのところに鉄道車両を数多く製造している川崎重工業車両カンパニー兵庫工場があり、和田岬線から専用線が分岐しているテンプレート:Ref label。同社から甲種車両輸送列車が搬出される場合は、当駅で折り返し上記の小運転線を通って神戸貨物ターミナル駅へ送られる。神戸貨物ターミナル駅までは、当駅折返線の車両有効長の限界から、一度に8両までしか輸送できない。1編成9両以上になる場合は2日間に分けて搬送され、神戸貨物ターミナル駅で連結後、全国各地へ出発するテンプレート:Ref label。
ダイヤ
JR神戸線
日中時間帯は1時間あたり快速が4本、各駅停車が8本停車する。三ノ宮・大阪方面の列車は2番のりば、西明石・姫路方面の列車は3番のりばに停車する。
朝ラッシュ時の大阪方面は快速が8分間隔で1番のりばから発車し、各駅停車が2番のりばから4分間隔で発車する。
上り電車線から1番のりば(上り列車線)へ入ることと4番のりば(下り列車線)から下り電車線へ出ることができ、朝の大阪方面の「快速」(播州赤穂駅始発)で前述の3駅に停車し、電車線から1番のりばに入る列車(当駅→高槻駅間は外側線、高槻駅→草津駅間は内側線経由で運転)が平日に1本だけある。朝時間帯の姫路方面の快速は当駅で電車線に移り、3駅に停車する。2003年11月28日までは列車線運転で3駅は通過していた。
当駅を通過する新快速でも、4番のりばから電車線に出る列車が深夜に1本だけある。これは2009年3月14日のダイヤ改正にて快速から格上げされた列車である。
和田岬線
列車は朝晩のみの運行である。主に専用の103系が用いられるが、検査の関係で207系が代走することもある。日中の運転がないためか、JR神戸線列車の車掌による放送では、和田岬線の乗換駅とは案内されない。ただし321系・225系の車内モニターでは和田岬線が接続路線として案内される。
利用状況
2012年度の1日あたりの乗車人員は21,122人で、これはJR西日本の駅の中では第47位である[2]。
「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1999年 | 7,320千 | 4,632千 | 19,999 |
2000年 | 7,438千 | 4,701千 | 20,377 |
2001年 | 7,395千 | 4,688千 | 20,262 |
2002年 | 7,239千 | 4,596千 | 19,832 |
2003年 | 7,353千 | 4,698千 | 20,091 |
2004年 | 7,372千 | 4,817千 | 20,198 |
2005年 | 7,449千 | 4,923千 | 20,407 |
2006年 | 7,560千 | 5,017千 | 20,712 |
2007年 | 7,668千 | 5,107千 | 20,951 |
2008年 | 7,811千 | 5,243千 | 21,400 |
2009年 | 7,709千 | 5,221千 | 21,121 |
2010年 | 7,709千 | 5,228千 | 21,121 |
2011年 | 7,751千 | 5,278千 | 21,177 |
2012年 | 21,122 |
駅周辺
駅南は、「キャナルタウン兵庫」と命名された再開発区域として整備されている。かつての貨物設備の跡地である。
- タクシー乗り場(北側・南側両出口にあり)
- 阪神神戸高速線大開駅
- 能福寺
- 柳原蛭子神社
- 大黒天 福海寺
- 神戸市立兵庫図書館
- 神戸ルミナスホテル
- DXアンテナ本社
- 関西スーパー兵庫店・大開店
- パワーストア・シーダー兵庫駅南店
- 川崎重工業兵庫工場(和田岬線と線路が繋がっている)
- 増田製粉所本社・工場
- 富士通テン本社・工場
- 神戸百年記念病院(駅北側のタクシー乗場西隣の送迎バス利用)
- 吉田病院
- 西市民病院
バス路線
歴史
- 1344年(康永3年):この頃、現在の当駅周辺は「二本松」と呼ばれ、湊川の戦いでは足利直義の陣が置かれたことで有名。室町幕府が開かれた時、現在の当駅の場所である二本松に足利尊氏が、大黒天福海寺を創建。後に西柳原に移転する。
- 1888年(明治21年)11月1日:山陽鉄道 当駅 - 明石駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1889年(明治22年)9月1日:山陽鉄道 神戸駅 - 当駅間が開通。
- 1890年(明治23年)7月8日:山陽鉄道 当駅 - 和田岬駅間が開通。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1910年(明治43年)
- 1911年(明治44年)11月1日:当駅 - 新川駅間の貨物支線(兵庫臨港線)が開業。
- 1943年(昭和18年)11月20日:山陽電気鉄道兵庫駅が電鉄兵庫駅に改称。
- 1968年(昭和43年)4月6日:神戸市電と山陽電気鉄道の当駅 - 西代駅間が廃止(神戸高速鉄道東西線への直通運転開始に伴う)。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取扱を神戸港駅に集約し廃止。兵庫臨港線全廃。
- 1987年(昭和62年)
- 2000年(平成12年)2月1日:神戸乗務員訓練センターが開設される[1]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」供用開始[3]。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR神戸線(山陽本線)
- テンプレート:Color新快速
- 通過
- テンプレート:Color快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
- テンプレート:Color快速(電車線経由)
- 神戸駅 - 兵庫駅 - 須磨駅
- テンプレート:Color普通
- 神戸駅 - 兵庫駅 - 新長田駅
- テンプレート:Color新快速
- テンプレート:Color和田岬線(山陽本線支線)
- 兵庫駅 - 和田岬駅
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道
- 山陽本線貨物支線(兵庫臨港線)
- 兵庫駅 - 新川駅
脚注
- テンプレート:Note label『鉄道ファン(2004年1月号)』テンプレート:Ref label、4.民間車両メーカー編、(7)川崎重工業兵庫工場、78頁。
- テンプレート:Note label『鉄道ジャーナル(2008年8月号)』テンプレート:Ref label、「8 神戸貨物ターミナル Kobe Freight Terminal」、91頁。
参考文献
- テンプレート:Note labelテンプレート:Note label鶴通孝・目黒義浩、「日本縦断各駅停車 第8章 大阪から西へ 2」、『鉄道ジャーナル』、第42巻8号(通巻第502号)、 2008年8月号、鉄道ジャーナル社、2008年。
- テンプレート:Note labelテンプレート:Note label祖田圭介、「特集 短絡線ミステリー7 - 車両工場へのルート」、『鉄道ファン』、第44巻1号 (通巻第513号)、 2004年1月号、交友社、2004。
関連項目
外部リンク
- テンプレート:外部リンク/JR西日本駅
- JR兵庫駅NKビル - ジェイアール西日本不動産開発
- ↑ 1.0 1.1 兵庫〜鷹取駅間における乗務員訓練線の使用開始について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年1月25日
- ↑ JR西日本「データで見るJR西日本2012」
- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日