佐賀県立森林公園野球場
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テンプレート:野球場情報ボックス 佐賀県立森林公園野球場(さがけんりつ・しんりんこうえん・やきゅうじょう)は、佐賀県佐賀市久保田町徳万526番地1の佐賀県立森林公園内にある野球場。愛称 みどりの森県営球場(みどりのもり・けんえいきゅうじょう)。佐賀県が運営管理している。
歴史
佐賀市と久保田町(当時)の間を流れる嘉瀬川は流路が曲がりくねっている箇所があり、水防上問題があることから流路を真っすぐにする河川改修が行われることになった。
この改修事業は明治百年記念事業として1968年に着手され、旧河川敷は広域公園として整備されることになった。また佐賀市にある佐賀球場は老朽化や狭隘化などにより試合運営に支障をきたすなどしていたことから、公園内には県営の野球場が建設されることになった。
野球場は1999年4月に完成。県民からの公募により、愛称「みどりの森県営球場」が付与された。公園内の施設として整備されることを考慮して、利用者に威圧感を与えないようスタンド全体を円形にし、高低差を抑えて傾斜がなだらかになるよう設計された。その後、公園内には芝生広場や親水スペース、テニスコート、アーチェリー場などが整備され、森林公園は2003年に竣工した。
県営球場では開場以来、高校野球などアマチュア公式戦が行われている他、不定期でプロ野球公式戦(これまでは広島、横浜、巨人の3チームが主催)も開催されている。2001年にはナイター設備が追加設置された。
主なエピソード
- 1999年4月、こけら落としとして広島東洋カープ対横浜ベイスターズ2連戦が開催された。佐賀県でプロ野球公式戦が開催されたのは1953年に杵島炭鉱グラウンド(佐賀県杵島郡大町町)にて西鉄ライオンズの公式戦が開催されて以来、実に46年ぶりのことだった。
- 2009年4月22日には、読売ジャイアンツが東京ヤクルトスワローズを相手に佐賀で初となる主催公式戦を開催し、坂本勇人のタイムリーで巨人が逆転勝ちを修めた。
施設概要
- 構造 RC造3階建
- グラウンド面積:13,732m²
- 両翼:99.1m、中堅:122m
- 内野:クレー、外野:天然芝
- 照明設備:6基(最大照度:投捕間2000Lx、外野1200Lx)
- 収容人員:16,532人(内野:11,850人+車椅子席32人、外野:4,650人)
- スコアボード:磁気反転式
交通
- 久保田駅より徒歩約30分
- 佐賀駅バスセンター(JR佐賀駅前)より市営バス「(18)久保田総合センター」行、昭和自動車「大手口バスセンター行」「多久行」、祐徳バス「祐徳神社行」「鹿島中川行」「武雄温泉行」の何れかに乗車し、「森林公園前」下車後徒歩約5分。