伏見憲明
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伏見 憲明(ふしみ のりあき、1963年8月21日 - )は東京都出身の評論家、小説家。浦和市立田島中学校、武蔵野音楽大学付属武蔵野高等学校声楽科、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。中学校在学時の同級生にNOKKOがいた。
1991年に『プライベート・ゲイ・ライフ』にてゲイであることをカミングアウトし、90年代のゲイ・ムーブメントに大きな影響を与える。以後同性愛問題やジェンダー、セクシュアリティの論客の一人として、主張しつづけている。
1999年から雑誌『クィア・ジャパン』編集長として、2001年まで5号を刊行。2005年に『クィア・ジャパン・リターンズ』として復刊し、3号を刊行した。
2003年9月から2005年1月まで明治学院大学社会学部非常勤講師。2003年に『魔女の息子』で第40回文藝賞を受賞して小説家としてもデビュー。
著書
- 『プライベート・ゲイ・ライフ ポスト恋愛論』(1991・学陽書房)のち文庫
- 『スーパーラヴ!』(1994・マガジンハウス)のち祥伝社ノンポシェット
- 『キャンピィ感覚』 (1995・マガジンハウス)
- 『クィア・パラダイス 「性」の迷宮へようこそ』(対談集、1996・翔泳社)
- 『<性>のミステリー 越境する心とからだ』(1997・講談社現代新書)
- 『性の倫理学』(インタビュー集)(2000・朝日新聞社)
- 『ゲイという「経験」』(2002・ポット出版)
- 『魔女の息子』(2003・河出書房新社)
- 『さびしさの授業(よりみちパン!セ)』(2004・理論社)のちイースト・プレス
- 『性という「饗宴」——対話篇』 (2005・ポット出版)
- 『男子のための恋愛検定(よりみちパン!セ)』(2006・理論社)のちイースト・プレス
- 『欲望問題 人は差別をなくすためだけに生きるのではない』(2007・ポット出版)
- 『団地の女学生』(2010・集英社)
- 『百年の憂鬱』スタジオポット、2012
共編著
外部リンク
- 伏見憲明・公式サイト @ ポット出版