新興工業経済地域
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(中進国から転送)
新興工業経済地域(しんこうこうぎょうけいざいちいき)とは、開発途上国のうち、20世紀後半に急速な経済成長を果たした国・地域の総称。英語では Newly Industrializing Economies と言い、その頭字語の末尾に複数を示す "-s" を続けたNIEs(ニーズ)との略称で呼ばれることも多い。
かつては新興工業国(Newly Industrializing Countries; NICs、ニクス)と呼ばれていた。
新興工業経済地域の対象
1979年の経済協力開発機構 (OECD) レポートでは以下の10ヵ国・地域を指していた。
- アジア: テンプレート:Flagicon 韓国、テンプレート:Flagicon 台湾(中華民国)、テンプレート:HKG1959、テンプレート:SIN
- 中南米: テンプレート:Flagicon メキシコ、テンプレート:Flagicon ブラジル
- 欧州: テンプレート:GRE、テンプレート:POR、テンプレート:ESP1977、テンプレート:YUG1945
歴史
1979年にOECD(経済協力開発機構)が発表した報告書によって、当時の発展途上国のうち石油危機以降も工業製品輸出の急増を通じて経済成長した上記の10ヵ国・地域を取り上げ、新興工業国 (NICs) と命名した。
1980年代になるとアジアNICs以外が低成長に転落し、アジアNICsは「4頭の虎・竜」などと注目を浴びるようになったが、台湾や香港の国際的地位の問題から、1988年のトロント・サミットにおいて、NICsからNIEs(Newly Industrializing Economies、新興工業経済地域)へと名称の変更がなされた。
1990年代になると、賃金上昇によるコストアップや、1997年のアジア金融危機などにより、アジアNIEsは産業構造改革を余儀なくされることとなった。
関連項目
- 東アジアの奇跡
- 先進国
- アジア四小龍
- 開発途上国
- 南南問題
- BRICs
- NEXT11
- VISTA
- MENA
- アジア太平洋経済協力
- 船井電機、フェアメイト、旧シントム(2002年9月上場廃止、2006年倒産) - NIEsに生産拠点を置くことで生産コスト・店頭価格大幅軽減を果たした新興家電メーカー
- 旧ドアーズ(1999年倒産)、キムラヤ、ロヂャース - NIEs製品を積極的に仕入れ店頭販売したディスカウントストア