中判田駅
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中判田駅(なかはんだえき)は、大分県大分市大字中判田にある、九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線の駅である。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅になっている。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、マルスは設置されておらず、POS端末が設置されている。自動券売機が設置されている。ICカードSUGOCAは無記名式のみ発売している。 SUGOCAは当駅より豊後竹田方面では肥後大津駅までは対象外となっているが、肥後大津駅まで途中下車しない限り、熊本方面へは特例として利用することができる[1]。
利用状況
- 2011年度の1日平均乗車人員は998人(前年度比+12人)である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 1,152 |
2001 | 1,151 |
2002 | 1,115 |
2003 | 1,116 |
2004 | 1,125 |
2005 | 1,050 |
2006 | 1,098 |
2007 | 1,037 |
2008 | 1,050 |
2009 | 1,003 |
2010 | 986 |
2011 | 998 |
駅周辺
国道10号と大分南バイパスの分岐点に近い。駅は国道10号の旧道に近く、現在の幹線道路及び地区の中心から若干離れた場所に位置しており、駅付近にある商業施設は小規模な商店程度で、周囲は低層住宅が並ぶ住宅街である。駅からやや離れた丘陵地には住宅団地が開発されており、人口増が著しい。
- 大分県立大分南高等学校
- 大分市立判田中学校
- 大分市立判田小学校
- 大分市立判田幼稚園
- やまばと幼稚園
- 大分市あかつき保育所
- 大分県教育庁埋蔵文化財センター
- 大分県企業局判田浄水場
- 判田郵便局
- 住宅団地
- ひばりヶ丘・つつじヶ丘
- 判田台
- 国道10号
- 国道10号大分南バイパス
歴史
駅名の中判田は1875年(明治8年)に成立した中判田村に因むものであるである。古くは承平年間(931-938年)に編纂された『和名抄』に判太郷という地名が見えるが、判太郷の所在地は不明であり、現在の判田との関係には諸説がある。唐橋君山の『豊後国志』及び『箋釈豊後風土記』では現在の判田を判太郷に比定しているが、井上通泰は『豊後風土記新考』において中判田村という村名は判太郷に因んで新しく付けられたものであるとしている[2]。
1954年(昭和29年)頃には、蒸気機関車が一日に14本止まり、利用者は約3,000人に上った。駅周辺には映画館や商店が並んでいたという[3]。
年表
- 1914年(大正3年)4月1日 - 開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2012年(平成24年)12月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 開業100周年記念祝賀会挙行[4][3]。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:豊肥本線- ↑ JR九州SUGOCA|運賃計算|「SUGOCA」のカード内残額利用乗車の場合
- ↑ 豊後風土記新考 国立国会図書館デジタルコレクション
- ↑ 3.0 3.1 中判田駅100周年祝賀会にぎわう JR豊肥線 読売新聞、2014年4月2日
- ↑ 来月、中判田駅で開業100周年記念祝賀会 大分合同新聞、2014年3月11日