沖縄県営鉄道与那原線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(与那原線から転送)
|} 与那原線(よなばるせん)は、現在の沖縄県那覇市にあった那覇駅と、島尻郡与那原町にあった与那原駅を結んでいた、沖縄県営鉄道の鉄道路線。1914年(大正3年)に県営鉄道の最初の路線として開業したが、太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)3月に運行を停止。沖縄戦で線路施設が破壊され、そのまま消滅した。
路線データ
運行停止時点
歴史
- 1914年(大正3年)12月1日 那覇 - 与那原間が開業、那覇駅・国場駅・南風原駅・与那原駅を開設(与那原駅は仮設駅)
- 1915年(大正4年)
- 1917年(大正6年)1月23日 大里駅を開設
- 1922年(大正11年)3月28日 古波蔵駅を開設(同日開業した嘉手納線の分岐駅)
- 1934年(昭和9年)6月8日 真玉橋駅を移転
- 1936年(昭和11年)11月 宮平駅を開設
- 1945年(昭和20年)3月 運行を停止
駅一覧
運行停止時点。全駅が沖縄県に所在
駅名 | 読み | 接続路線(当時) | 周辺施設(現在) | 開業年月日 | 市町村(現在) |
---|---|---|---|---|---|
那覇駅 | なは | 沖縄県営鉄道:海陸連絡線 | 那覇バスターミナル(駅敷地の一部) 沖縄都市モノレール線旭橋駅 |
1914年12月1日 | 那覇市 |
古波蔵駅 | こはぐら | 沖縄県営鉄道:嘉手納線 | 1922年3月28日 | ||
真玉橋駅 | まだんばし | 1915年7月27日 | |||
国場駅 | こくば | 沖縄県営鉄道:糸満線 | 1914年12月1日 | ||
一日橋駅 | いちにちばし | 1915年7月27日 | |||
南風原駅 | はえばる | 1914年12月1日 | 南風原町 | ||
宮平駅 | みやひら | 1936年11月 | |||
大里駅 | おおざと | 1917年1月23日 | 南城市 | ||
与那原駅 | よなばる | 沖縄軌道 | JAおきなわ与那原支店跡地 (2012年まで旧駅舎が同支店として利用されていたが2013年解体[1]、2014年駅舎復元) |
1914年12月1日 | 与那原町 |
与那原駅駅舎復元
沿線の与那原町では、軽便鉄道開業100周年を記念して与那原駅舎を復元、2014年4月に完成した[2]。同駅跡地は戦後、与那原町役場やJAおきなわ与那原支店として使用されていたが、2012年にJAは移転、翌年に町が「与那原駅跡地整備検討委員会」を発足、駅舎の復元に取り組んだ。今後は2015年をめどに一帯を公園として整備する計画である。