上砂川町
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上砂川町(かみすながわちょう)は、北海道の空知地方にある町。上砂川炭田があり、かつて産炭地として他の空知炭田群とともに日本の資本主義経済を支えた。
目次
町名の由来
上砂川町は砂川市を母町として誕生した。そのため、砂川市で石狩川と合流するパンケウタシナイ川の上流にあることから「上砂川」と命名された。尚、砂川の由来については砂川市を参照のこと。
地理
北海道空知総合振興局管内のほぼ中央に位置し、東部は重畳たる夕張山脈が南北に走る。辺毛山に源を発し、西流して石狩川にそそぐパンケウタシナイ川が町の北部を貫流して大きな沢をつくっている。市街地はその沢沿いに展開し、その他は山岳・森林地帯である。
- 山:御料山(上砂川岳)妹ヶ瀬山、辺毛山
- 河川: パンケウタシナイ川、西山沢川、鍋の沢、奈江沢川
2013年現在、北海道内では最小面積の自治体である。
隣接している自治体
歴史
- 1887年(明治20年) - パンケウタシナイ川(下歌志内川)上流に上砂川炭田発見される。
- 1895年(明治28年) - 奈江村戸長役場が設置される。
- 1897年(明治30年)
- 1902年(明治35年) - 二級町村制施行により奈江村が成立する。
- 1903年(明治36年) - 奈江村を砂川村(現在の砂川市と上砂川町の大半)と改称する。三井鉱山、三井砂川鉱業所開山。
- 1906年(明治39年) - 二級町村制施行により歌志内村が成立する。
- 1907年(明治40年) - 砂川村が一級町村制を施行する。
- 1919年(大正8年) - 歌志内村が一級町村制を施行する。
- 1923年(大正12年) - 砂川村が町制を施行して砂川町となる。
- 1940年(昭和15年) - 歌志内村が町制を施行して歌志内町となる。
- 1949年(昭和24年) - 砂川町と歌志内町から上砂川町が分立する。
- 1987年(昭和62年) - 三井砂川鉱業所、閉山。
財政
平成22年度決算による財政状況
- 住基人口 3,913人
- 標準財政規模 18億4,236万4千円
- 財政力指数 0.12 (類似団体平均0.25)~非常に悪い
- 経常収支比率 81.0% (類似団体平均81.1%)~ほぼ平均であるが、財政の弾力性は高まっている
- 実質収支比率 2.9%(類似団体平均8.3%)
- 実質単年度収支 3億8,568万6千円~標準財政規模の20.9%の黒字額
- 地方債現在高 35億2,708万3千円(人口1人当たり90万1,376円)
- 普通会計歳入合計 33億2,455万3千円
- 地方税 1億7,148万4千円(構成比 5.2%)
- 地方交付税 17億1,757万1千円(構成比 51.7%)~歳入の50%以上を交付税に依存
- 地方債 2億6,078万7千円(構成比 7.8%)
- 普通会計歳出合計 32億6,526万4千円
- 人件費 6億3,129万1千円(構成比 19.3%)
- うち職員給 3億9,119万9千円(構成比 12.0%)
- 扶助費 2億3,855万8千円(構成比 7.3%)
- 公債費 4億4,093万3千円(構成比 13.5%)
- 人件費 6億3,129万1千円(構成比 19.3%)
基金の状況
- 1財政調整基金 13億4,897万7千円
- 2減債基金 2億5,914万6千円
- 3その他特定目的基金 4,692万9千円
- 合計 16億5,505万2千円(人口1人当たり42万2,962円)
定員管理の適正度(平成22年度)
- 人口1,000人当たり職員数 18.14人(類似団体平均23.79人)~平均以下の職員数である:類似団体平均の0.8倍
- 一般職員55人 (うち技能系労務職2人)、教育公務員0人、消防職員15人、臨時職員1人 一般職員等合計 71人
- ラスパイレス指数 86.8 (道内市町村平均96.6)~財政健全化のため職員人件費削減にも取り組んでいる(全国で32番目に低い。北海道で5番目に低い。)
- 参考
- 一般職員等(71人)一人当たり給料月額 31万3,100円 (職員手当を含まない)
- 職員給(給料+手当)÷一般職員等(71人)=551万円~給料月額の17.6か月分
健全化判断比率・資金不足比率(平成23年度決算~確報値)
健全化判断比率
- (全公営企業会計で資金不足額がなく、比率が算定されず)
経済
産業
- 炭鉱閉山後誘致した企業が操業中である。主要産業は、製造業・サービス業・建設業。名産品はしいたけ。
立地企業
金融機関
- 北門信用金庫上砂川支店
郵便局
- 上砂川郵便局
※集配業務は砂川郵便局が担当
宅配便
公共機関
警察
- 砂川警察署上砂川駐在所
姉妹都市・提携都市
海外
人口
地域
教育
- 中学校
- 上砂川中学校
- 小学校
- 中央小学校
交通
かつては函館本線上砂川支線(通称・上砂川線)が通っていたが、現在は廃止されている。
同線の終点であった上砂川駅の駅舎は移転の上、保存されている。
バス
タクシー
- 芦別圏エリアの管轄
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- かみすながわ炭鉱館・無重力科学館
- 上砂川岳温泉「パンケの湯」
- 上砂川岳国際スキー場
- 日本庭園