三郷駅 (奈良県)
三郷駅(さんごうえき)は、奈良県生駒郡三郷町立野南二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅である。「大和路線」の愛称区間に含まれている。
概要
関西本線においては、奈良県内で最も西に位置する駅であり、奈良県内唯一の大和路快速通過駅でもある。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の武蔵野線に同表記の駅(読みは「みさと」)があり、区別のため切符券面の発駅部分には「(関)三郷」と印字される。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、分岐器や絶対信号機がない停留所に分類される。駅舎側ホームが王寺方面行き、跨線橋を渡って反対側のホームが、天王寺方面行きである。ただし、ホーム自体は、将来的に島式・単式複合型2面3線のホームへと変更できるようになっている。
王寺駅が管理し、ジェイアール西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅である。かつてはみどりの窓口があったが、2014年2月13日をもって営業を終了し2月14日よりみどりの券売機プラスが稼動した。ICカード乗車券「ICOCA」が利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color大和路線 | 上り | 王寺・奈良・高田方面 |
2 | テンプレート:Color大和路線 | 下り | 天王寺・JR難波・大阪方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
利用状況
奈良県統計年鑑によると、1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 2,826 |
1998年 | 3,018 |
1999年 | 3,140 |
2000年 | 2,924 |
2001年 | 2,893 |
2002年 | 2,773 |
2003年 | 2,666 |
2004年 | 2,581 |
2005年 | 2,607 |
2006年 | 2,520 |
2007年 | 2,463 |
2008年 | 2,289 |
2009年 | 2,228 |
2010年 | 2,245 |
2011年 | 2,226 |
駅周辺
ここから県境にかけては「亀の瀬」と呼ばれる大和川沿いの難所で、歴史上この街道(現在は国道25号)に何度も地滑りの被害をもたらしてきた。関西本線自体が地滑りで不通になってしまうこともあった。
特に1932年(昭和7年)1月に発生した地滑りは隣の河内堅上駅と(当時は未設置の)この駅の間にあった「亀ノ瀬トンネル」を崩壊させ、関西本線を長期にわたり分断した。分断されている間はトンネルの両出口に臨時乗降場を設け、その間を徒歩連絡した。同年大晦日にこの区間は復旧したが、ルートは変更されている。これが現在線である。現在線の対岸がかつてトンネルがあった場所で、急曲線で大和川を渡り、また対岸に戻っていく不可解なルートを取るのは、この地滑り地帯を避けたためである。ちなみにこのルート自体もトンネルのある山(再度大和川をわたる前のトンネル)の地滑り対策工事が行われており難所である。
バス路線
- 奈良交通(三郷駅停留所) ※2014年4月1日現在
- 14系統:奈良学園大学 行(大学開校日のみ運行)
- 15系統:信貴山下駅 行(城山台三丁目経由)
- 33系統:城山台循環内回り
- 35系統:城山台循環外回り
歴史
- 1980年(昭和55年)3月3日 - 国鉄の駅(旅客駅)として、関西本線の王寺駅 - 河内堅上駅間に新設開業。
- 地元三郷町の住民達の請願によって建てられている。駅前にそれを記念した碑がある。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」供用開始[1]。
- 2014年(平成26年)2月14日 - みどりの券売機プラス稼動開始。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color大和路線(関西本線)
- テンプレート:Color大和路快速・テンプレート:Color直通快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color大和路快速・テンプレート:Color直通快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日