一本
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一本(いっぽん)とは、武道、将棋、プロレス等、勝負ごとにおいて、ひと勝負ついた(決着がついた)ことを示す。また、そのような技が極まったこと。
目次
一般の「一本」
剣道の三本勝負もあるので、最終的な勝敗が決まったとは限らない。また、「X本勝負」と言った場合、X本先にとったほうが勝ちになるジャンルとX本の半分より大きな本数をとった場合に勝ちになるジャンル(プロレスなど)がある。
もともと武道において一本取られるということは死んでいるということである。
空手において、十分に威力のある突き・蹴りが極まる、もしくはノックダウンを喫した場合や立ち上がれない場合(ノックアウト)、剣道において、十分に威力のある打突が極まる、プロレスにおいてフォールをとられることなどで一本が成立する。
関節技、絞め技が認められる格闘技においてはタップアウトを奪うことも指す。
柔道の「一本」
柔道では、どちらかの競技者が一本をとった時点で、柔道の試合は終了する。
判定基準
一本は、講道館柔道試合審判規定(日本国内ルール)と国際柔道連盟試合審判規定(国際ルール)の両方にあるが、両規定による判定基準は少し異なる。
また「技あり」のポイントを二つとると、「総合勝ち」と言う、一本と同等のポイントが与えられる。通常は「合わせ一本」又は「合わせて一本」と言うことが殆どである。
講道館柔道試合審判規定(日本国内ルール)
- 投げ技等において「技を掛けるか、相手の技をはずして、相当の勢い、あるいははずみで、だいたい仰向けに倒したとき」、又は、先に「技あり」ポイントを持った状態で一本規定のどれか1つが欠けた、所謂「技あり規定をクリアしたとき」
- 抑え込みにおいて「30秒間抑え込んだとき」、又は、先に「技あり」ポイントを持った状態で抑え込みにおいて「25秒間抑え込んだとき」
- 絞め技、関節技等において「相手が発声または合図によって、『参った』を表明したとき」
- 絞め技、関節技等において「絞め技、関節技の効果が十分現れたとき」
国際柔道連盟試合審判規定(国際ルール)
- 投げ技等において「相手を制しながら相当な『強さ』と『速さ』をもって、『背中が大きく畳につくように』投げたとき」、又は、先に「技あり」ポイントを持った状態で一本規定のどれか1つが欠けた、所謂「技あり規定をクリアしたとき」
- 抑え込みにおいて「25秒間抑え込んだとき」、又は、先に「技あり」ポイントを持った状態で抑え込みにおいて「20秒間抑え込んだとき」
- 絞め技、関節技等において「相手が発声または合図によって、『参った』を表明したとき」
剣道の「一本」
テンプレート:Seealso 幕末期には10本勝負が通例とされていたが、明治時代に大日本武徳会で試合審判規定が制定され、3本勝負とされた。太平洋戦争中は真剣勝負を想定して1本勝負が奨励された。