一勝地駅
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一勝地焼をイメージしたイラストの描かれた駅名標
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球磨橋から見る駅周辺
一勝地駅(いっしょうちえき)は、熊本県球磨郡球磨村大字一勝地甲字友尻にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線の駅である。
駅構造
単式ホーム2面2線を有する地上駅。以前は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の2面3線で、単式ホーム側に駅舎のある構造を持っていたが、島式ホームの内側の線路を撤去したことにより、ホーム・線路・ホーム・線路、の順の特異な配列を持つ2面2線の構造となった。回廊のある古い木造駅舎が残る。
地元農業協同組合であるJA球磨の簡易委託駅。マルス・POS端末は設置されていない。また、駅舎にはJA球磨が同居する。
「SL人吉」運行日のみ、停車時間に合わせてホームで駅弁「一勝地弁当勝つ弁」が販売されている。
駅周辺
集落が球磨川両岸と芋川両岸に広がっている。特に、球磨川に注ぐ芋川沿い(一勝地温泉方向)に集中している。当駅から東方向に約100mほどの距離の熊本県道・鹿児島県道15号人吉水俣線上には産交バスの一勝地駅前バス停が、約600mの距離にある対岸には一勝地バス停がある。
- 球磨川
- 熊本県道・鹿児島県道15号人吉水俣線 - 人吉から一勝地までは球磨川に沿って走り、一勝地からは芋川に沿って走っている。
- 熊本県道304号一勝地神瀬線
- 球磨橋
- 一勝地温泉
- 国道219号 - 対岸を走っている。
- 球磨村役場 - 球磨橋を渡った対岸にある。
歴史
- 1908年(明治41年)6月1日 - 帝国鉄道庁が開設。
- 1914年(大正3年)4月7日 - 駅全焼。出火原因はストーブの煙突。[1]
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 電子閉塞装置導入により無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
その他
縁起の良い名前の駅であるため、駅舎に入居しているJA球磨一勝地駅支所にて平日のみ「必勝お守り記念入場券」を販売している。スポーツ選手や受験生などが勝利(合格)を祈願し買いに来る。また、駅に隣接する一勝地郵便局でもお守りを販売している。
肥薩線の真幸駅との乗車券は、「一生(一勝地駅)幸せ(真幸駅)」という語呂で親しまれており、JR九州でも「一生(一勝)幸せきっぷ」として販売されている。
隣の駅
普通列車のほかに特急「九州横断特急」・「くまがわ」も停車する。