ロック・ハドソン
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テンプレート:ActorActress ロック・ハドソン(Rock Hudson、1925年11月17日 – 1985年10月2日[1][2])は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の俳優。本名、ロイ・ハロルド・シェラー Jr.(Roy Harold Scherer Jr.)。
来歴・人物
1948年、『特攻戦闘機中隊』でデビュー。ハリウッド屈指の二枚目俳優としての地位を確立し、『ジャイアンツ』(1956年)ではアカデミー賞にノミネートされ、『武器よさらば』(1957年)、『お熱い出来事』(1964年)など多くの作品に出演した。193cmと大柄でありながら均整のとれた美しい外見で、まさに理想のアメリカ男性像として存在感抜群の俳優であった。
巨匠であったスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を鑑賞後、誰もストーリーの難解さを批判できない状況の中、「誰かこの映画が何が言いたいのか分かった奴はいるのか。俺はさっぱりわからん」と批判したこともある。
1985年にAIDSを発症後、同性愛者(ゲイ)であることを公にした。同年、AIDSにより他界[1][2]。もっとも典型的なタフガイのイメージとして大衆に受け入れられていたので、同性愛者との告白は世間に大きな衝撃を与えたが、彼がゲイであることは、共演者をはじめ映画界ではもともと公然の秘密だったため[3]、そのカミングアウトは演劇界で好意的に受け入れられた。著名人としては世界で初めてAIDS患者であることを公言した人物である。遺体は火葬され海に散骨されている。
主な出演作品
- 特攻戦闘機中隊 Fighter Squadron (1948)
- ウィンチェスター銃'73 Winchester '73 (1950)
- 心のともしび Magnificent Obsession (1954)
- 天はすべて許し給う All That Heaven Allows (1955)
- ジャイアンツ Giant (1956)
- 風と共に散る Written on the Wind (1956)
- 武器よさらば A Farewell to Arms (1957)
- 翼に賭ける命 The Tarnished Angels (1957)
- 夜を楽しく Pillow Talk (1959)
- 恋人よ帰れ Love Come Back (1961)
- お熱い出来事 Strange Bedfellows (1964)
- めかくし Blindfold (1965)
- セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身 (1966)
- トブルク戦線 Tobruk (1967)
- 恋人泥棒 Ruba al prossimo tuo (1968)
- 北極の基地/潜行大作戦 Ice Station Zebra (1968)
- 大いなる男たち The Undefeated (1969)
- 暁の出撃 Darling Lili (1970)
- 課外授業 Pretty Maids All In A Row (1971)
- エンブリヨ Embryo (1976)
- 署長マクミラン McMilan & Wife (1971~1977) テレビ・シリーズ
- 火星年代記 The Martian Chronicles (1979) テレビ・シリーズ
- クリスタル殺人事件 The Mirror Crack'd (1980)