リチャード・テイラー (数学者)
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リチャード・テイラー (Richard Lawrence Taylor, 1962年5月19日 - )はイギリスの数学者。プリンストン大学教授。
来歴
1984年ケンブリッジ大学卒業。1988年プリンストン大学でPh.D.取得(指導教授はアンドリュー・ワイルズ)。ケンブリッジ大学クレア・カレッジフェロー(1988年 - 1995年)、王立協会IHÉS交換留学フェロー(1988年 - 1989年)、ケンブリッジ大学助教授/講師(1989年 - 1995年)、カリフォルニア工科大学客員助教授(1992年)、ハーバード大学客員教授(1994年)、オックスフォード大学ニュー・カレッジフェロー 兼 サヴィル幾何学講座教授(1995年 - 1996年)、ハーバード大学数学科教授 兼 ハーシェル・スミス講座教授(1996年 - 2012年)、カリフォルニア大学バークレー校客員教授(1999年)、プリンストン大学特別招聘教授(2010年 - 2011年)、2012年からプリンストン大学数学科教授。
研究
アンドリュー・ワイルズによるフェルマーの最終定理の証明をサポートした。フェルマーの最終定理を証明した二つの論文のうち一つはテイラーとの共著によるもの。
谷山・志村予想の証明、ラングランズ予想の証明など、数論における重要な研究業績を残している。
数論の超難問と称される佐藤・テイト予想を証明した。
受賞歴と講演
- 1992年 - フランス科学アカデミーフランコ・ブリタニック賞
- 1995年 - 王立協会フェロー
- 2001年 - フェルマー数学賞(ウェンデリン・ウェルナーと共同受賞)
- 2001年 - オストロフスキー賞(ヘンリク・イワニッチ、ピーター・サルナックと共同受賞)
- 2002年 - ICM (Beijing, 2002) において全体講演
- 2002年 - コール賞数論部門賞(ヘンリク・イワニッチと共同受賞)
- 2002年 2003年 グッゲンハイム・フェローシップ
- 2005年 - ゲッティンゲン科学アカデミーダニー・ハイネマン賞
- 2007年 - クレイ研究賞
- 2007年 - ショウ賞(ロバート・ラングランズと共同受賞)[1]
- 2012年 - アメリカ芸術科学アカデミー会員