ユーストア
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ユーストア (テンプレート:En) は、愛知県稲沢市に本社を置く、ユニー株式会社が運営していたスーパーマーケットの店舗ブランドである。店舗は、愛知県・岐阜県・三重県・静岡県・滋賀県・京都府の1府5県に展開していた。
目次
概要
2008年8月21日に株式会社ユーストアはユニーに吸収合併され[1]、企業名としては消滅した[2]。店舗ブランドとしての「ユーストア」は合併後も新規出店が1店舗なされたが、同年12月のユニーからのニュースリリースで、ユニーが運営する店舗のうち、店舗ブランドが「ユニー」と「ユーストア」の店舗については2009年2月21日に新しい統一ブランド・ピアゴに統一し[3]、一部の店舗をリニューアルすることが決まった[4]。
店舗
店舗数
- 72店舗(愛知県42、岐阜県5、三重県8、静岡県11、滋賀県5、京都府1:2008年8月20日時点)
- 最終的な店舗数は合併後の滋賀県への新規出店により73店舗である。
現在の店舗
- 現行店舗については、店舗一覧を参照のこと。
統一ブランド化に伴う店舗名変更
- ユーストア阿久比店 → ピアゴ阿久比北店 - アピタ阿久比店との類似
- ユーストア碧南店 → ピアゴ碧南東店 - ピアゴ碧南店(旧ユニー)との類似
- ユーストア長久手店 → ピアゴ長久手南店 - アピタ長久手店との類似
過去に存在したユーストアの店舗
愛知県
- 浦里店(名古屋市緑区-1982年11月開店-2005年5月10日閉店)
- 創業以来28年目で初の閉店。平屋建ての食品主体スーパー。跡地は建て替えて、2006年4月29日にコジマNEW鳴海店となる。
- 牛巻店(名古屋市瑞穂区-2002年3月開店-2005年5月22日閉店)
- 3年余りで閉店する。建物はそのまま、2005年8月4日にスギ薬局牛巻店となる。
- 十一屋店(名古屋市港区-2000年9月開店[5]-2008年2月19日閉店)
- 現在は、建物はそのまま、2008年4月24日にバイク部品用品店 ・バイクセブン名古屋店となる。店舗はユニーから賃借している。
岐阜県
- 岐南店(羽島郡岐南町-1987年5月開店-2006年1月10日閉店)
- 平屋建ての店舗。跡地は建て替えて、2007年10月7日にマックスバリュ岐南店となる。
- 安八店(安八郡安八町-2000年2月25日開店-2008年3月20日閉店)
- 2階建て。建物はそのまま、2009年3月12日にホームプラザナフコ安八店となっていたが、2011年8月21日閉店。翌年6月より建物の解体工事が行われ、その後は更地となっていたが、トライアルカンパニーが2014年秋をめどに新規出店をすると報じられ、2014年5月より建設を始めた[6]。
静岡県
- 現在、建物はそのまま、2006年5月にクックマート浜名湖西店となる。店舗はユニーから賃借している。
出店を断念した店舗
過去に使用していた店舗ブランド
- しんせん - 食料品専門のため1店舗のみ使用。1991年頃ユーストア赤池店への改称を経て、現在のピアゴ ラフーズコア赤池店。
過去に使用していたインストアブランド
- ユーシャレオ(衣料総合)
引継がれたインストアブランド
- パレット → のちのベルファーニス(ヤングレディースカジュアル)
- レッドウッド → のちのアーバンウッド(メンズカジュアル)
- パンデコマ(ベーカリー)
- ユーフラワー(生花)
沿革
- 1977年(昭和52年)
- 1981年
- 1986年12月 - 星川店、ユーストア初の店舗建て替え(現:ピアゴ星川店)
- 1988年
- 1989年(平成元年)
- 1月 - 久保田店、店舗建て替え(現:ピアゴ久保田店)
- 12月 - 名古屋証券取引所第二部に上場する
- 1990年11月 - インストアブランドの「ユーシャレオ」開始。非食品フロアで使用
- 1991年6月 - 上和田店、店舗建て替え(現:ピアゴ上和田店)
- 1992年3月 - フラワーショップ「ユーフラワー」の営業を開始
- 1993年
- 1995年
- 1997年12月 - 勝幡店、店舗建て替え(現:ピアゴ勝幡店)。売場面積1,439m² → 5,072m²
- 1999年12月 - 東京証券取引所第二部に上場する[11]
- 2000年3月 - 滋賀県甲賀郡水口町(現:甲賀市)に水口店を出店する(滋賀県への初の出店)
- 2002年6月 - 本社を海部郡佐織町から稲沢市に移転する
- 2003年3月 - 食品部門の青果部より緑花(ユーフラワー)を部門として独立
- 2005年11月 - 京都府相楽郡精華町のユータウンけいはんなに精華台店を出店する(京都府への初の出店)
- 2008年
- 2009年
主なキャラクター
ユーストアのコマーシャルやレジ袋などには、以下のキャラクターが登場する。
- ゆーこママ
- ゆーすけパパ
- ゆーくん
- ゆーちゃん
脚注
外部リンク
- ユーストアホームページ - 閉鎖。(2009年2月14日時点のアーカイブ)
- ↑ “ユニーとユーストアが合併 ユニーグループ中小型店は130店3500億円体制に”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2008年4月14日)
- ↑ 組織・店舗運営はユニー内で再編したピアゴ営業本部が継承。
- ↑ “ユニー、ピアゴの誕生記念イベント開催”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2009年2月27日)
- ↑ 2008年8月20日付の中日新聞の記事によると、店舗ブランド統一の予定については当初は新聞報道によるものであり、ユニーからの正式なリリースでは無かった。しかし、ユニーの2009年2月期中間決算短信の9ページ目に「店舗運営においては、大型店(店舗名称「アピタ」)と中小型店(店舗名称を策定中、旧ユーストア店舗を含む)に分けて」との記載があり、その後ユニーから正式にリリースがあった。
- ↑ “ユーストア、港区十一屋に九月新店舗オープン 愛知県名古屋市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2000年9月4日)
- ↑ 2013年10月9日付岐阜新聞
- ↑ 7.0 7.1 “ユーストア、19日静岡進出1号店「新居店」オープン ドミナント化の拠点に”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1993年11月19日)
- ↑ 当時、ユニーの取締役であった家田美智雄が、ローコスト型経営の食料品主体の小型スーパーの需要性を説き、家田が中心になって会社を設立した。施行間もない大規模小売店舗法の規制や、次第に肥大化していった、当時のユニー本体の隙間を埋める事業でもあり、また出店地域も当初、ユニーとかぶらないよう愛知県西部とした。当時の小型食品スーパーとしては広めの駐車場を有し、建物もスレート平屋建てにしてコストをカット。なお、店舗の原型は会社設立前に開店した「ユーマート大樹寺店」(のちのユニー大樹寺店)である。後に小型食品スーパーとして同様に台頭してきたナフコチェーン、ヤマナカ等と互角に渡り合うことになった。ローコスト経営の手腕を買われ、後に家田は親会社ユニーの社長に就任した。
- ↑ 吉田貞雄 『新生 (ユニー) の時代対応戦略 複合小売業の "森" をつくる』 ダイヤモンド社、1988年3月1日。ISBN 978-4478310427
- ↑ 結局、関東出店は叶わず、ユーストアが立地確保していた、川本店、大桑店、騎西店の開店利権は親会社ユニーに移管され、ユニーによって開店された。
- ↑ “ユーストア昨年12月16日 東証二部に株式上場”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2000年1月27日)
- ↑ ユーストア店舗のうち、比較的大規模である精華台店のみユーストアブランドのままであったが、2009年6月19日にアピタブランドに転換を終えた。ユーストアからピアゴではなく、アピタへと転換する店舗は精華台店だけであった。