ミカエル・レヴィナス
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テンプレート:Portal クラシック音楽 ミカエル・レヴィナス(Michaël Levinas、1949年4月18日 - )は、フランスの作曲家およびピアニスト。
著名な倫理学者エマニュエル・レヴィナスの息子。1949年パリに生まれる。パリ国立高等音楽院において、オリヴィエ・メシアンの分析クラスにて学ぶ。ジェラール・グリゼーやトリスタン・ミュライユ等と共に演奏団体アンサンブル・イティネレールを設立しその責任者を務め、スペクトル音楽の方向性の確立に関与した。現在は母校にて、当時の師と同じ、分析クラスの教授を務める。
彼にとっての全ての器楽曲は舞台音楽としての次元で書かれている。つまり演技や身振りについての考察と言える。
ピアニストとしても活動しており、レパートリーはクラシックから近現代音楽に至るまで幅広く取り上げている。バッハの平均律クラヴィーア曲集の全曲、ベートーヴェンのピアノソナタ全集、スクリャービンの練習曲全集、自作の練習曲とリゲティの練習曲第1巻のカップリングをAdèsレーベルに、またフランクのピアノ五重奏曲(ショーソンの弦楽四重奏曲とカップリング)をナクソスに録音している。
2009年、フランス学士院・芸術アカデミー(作曲部門、座席番号3)の会員に選出された。
代表作品
- アルシスとテシス、または息の歌 Arsis et Thésis, ou la chanson du souffle バスフルート・ソロ (1971)
- 呼びかけ Appels 11人の奏者のための室内楽 (1977)
- 鳥の会議 La Conférence des oiseaux 音楽劇 (1985)
- 接頭辞 Préfixes 管弦楽曲 (1991)
ほか多数
関連項目
- 現代音楽
- 近現代音楽の作曲家一覧
- 20世紀のクラシック音楽作曲家一覧
- スペクトル楽派
- ジェラール・グリゼー 作曲家
- トリスタン・ミュライユ 作曲家
- エマニュエル・レヴィナス 本稿ミカエル・レヴィナスの父。倫理学者