マツダ・ベリーサ
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テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 ベリーサ(VERISA )は、マツダが製造・発売しているコンパクトカーである。デミオと同じマツダ・DYプラットフォームを用いて2004年6月に発売が開始された。
概要
アクセラの発売により廃止されたファミリアとデミオとの中間帯の補完のため、国内専用車として開発された。開発主査の談話で、自身のかつての愛車であった5代目ファミリア(1980年 - 1984年)・ハッチバックの再来を目指して「ベリーサ」を開発したとしている[1]。
デミオとの差別化のため、このクラスとしては異例の本革シートをオプション採用、インテリジェント・キーを標準装備、アテンザのシートの部品を流用したという前席、シートアレンジを犠牲にする代わりに後席背面を大きくする、遮音材を上手に増やすなどプレミアム・コンパクトカーという位置付けを狙った車である。
エンジンは1,500ccで、トランスミッションはATのみ。前輪駆動方式に加え、デミオと同じく日産自動車のe-4WD方式の四輪駆動もラインナップする。
2004年(第25回)日本カー・オブ・ザ・イヤーベストバリュー賞を受賞している。
発売開始から10年経過しているが、細かな改良や特別仕様車の発売を行いながら現在もモデルチェンジせず継続販売されている。
- 2006 Mazda Verisa 01.jpg
後期型(2006年8月 -)
- 2006 Mazda Verisa 02.jpg
後期型リア
年表
- 2004年
- 2005年
- 6月7日 - 一部改良[6]。
- メーカーオプションであった「レザーパッケージ」を標準装備化した「L」と、従来の仕様に運転席大型アームレストを追加した「C」の2グレードになった。ボディカラーは「レイザーブルーメタリック」、「カーディナルレッドマイカ」と入れ替えで新たに「アイシーブルーメタリック」と限定車『L style』の専用色として設定されていた「ベロシティレッドマイカ」を追加。「C」のインテリアカラーにベージュを追加。燃費性能を向上し、「平成22年度燃費基準+5%」を達成[7]。
- 12月21日 - 特別仕様車『Brown Collection』発売[8]。
- 「L」をベースに、専用のダークブラウン内装や「ドレスアップパッケージ」の標準装備化、オートライトシステム・レインセンサーワイパーなどの快適装備をプラス。
- 6月7日 - 一部改良[6]。
- 2006年
- 8月4日 - マイナーチェンジ[9]。
- インテリアは、「L」の内装をブラック&ブラウンで本皮仕様に変更、「C」の内装をオリーブとダークレッドに変更。インパネセンターパネル、シフトパネルをブラックメタリック調パネルに変更。エクステリアは、ドレスアップパッケージ(「C」はメーカーオプション、「L」は標準装備)にブライトモールディングを追加。ボディカラーは大幅な入れ替えが行われ、「ブラックマイカ」・「ストラトブルーマイカ」・「スノーフレイクホワイトパールマイカ(オプションカラー)」を「ブリリアントブラック」・「ストーミーブルーマイカ」・「クリスタルホワイトパールマイカ(オプションカラー)」に差し替え、「アークティックホワイト」と「オリーブグレーメタリック」を廃止し、替わって新色の「ギャラクシーグレーマイカ」と「パッションオレンジマイカ」を追加。装備は、オーディオリモートコントロールスイッチ付きステアリングを標準装備化(オーディオレス仕様車を除く)。ドアミラー内蔵グラウンドイルミネーションランプを追加(2WD車)。LED室内間接照明を追加。
- 12月22日 - 特別仕様車『T Style』発売[10]。
- 「L」をベースに車内を明るいサンドベージュにし、シートとステアリングをサンドベージュカラーとブラックの本皮仕様。15インチアルミホイールを標準装備しており、国内初採用となる専用色「ハイランドグリーンマイカ」を含む4色を設定。
- 8月4日 - マイナーチェンジ[9]。
- 2007年
- 2009年
- 2010年
- 7月26日 - 一部改良[13]。
- 「C」は中央部にブラウン系、側面にベージュ系を配色したコーラルブラウンの布シートを採用。「L」はブラック&サンドのツートーンを採用したクールブラックの本革シートを採用し、本革巻きステアリングもブラック&サンド色を採用。装備でもオートライトシステム、レインセンサーワイパー(フロント)、撥水機能(フロントドアガラス・ドアミラー)を新たに標準装備した。全車でメーターを文字盤デザインを一新したブラックアウトメーターに変更するとともに、平均燃費を表示する燃費計とエコランプ表示を追加。ホイールキャップのデザインも変更した(14インチはDE型デミオと同一)。この一部改良に伴い、ボディカラーの「パッションオレンジマイカ」は廃止され、JC08モード燃費に対応した。
- 7月26日 - 一部改良[13]。
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- 7月11日 - 一部改良[16]。
- 新たにスーパーUVカット・フロントドアガラスを全車に標準装備し、ボディカラーは「スパークリングブラックマイカ」と「ドルフィングレーマイカ」を「ジェットブラックマイカ」と「メテオグレーマイカ」に差し替え、「ベロシティレッドマイカ」を廃止。併せて、特別仕様車『ミスティックレザーセレクション』を発売。「L」の2WD車をベースに、15インチ高輝度塗装アルミホイールとディスチャージヘッドランプを装備し、本革シートとドアトリムに「ティンテッドグレー」を採用(本革シートはホワイトのパイピングとイエローのダブルステッチ付)。ボディカラーは本仕様車専用色の「ブルーリフレックスマイカ」と「ジールレッドマイカ」を含む4色を設定した。
- 12月12日 - 特別仕様車『マゼンタセレクション』を発売[17]。
- 7月11日 - 一部改良[16]。
- 2014年
- 4月1日 - 2014年4月1日以降の消費税率(8%)に基づき、価格を修正
車名の由来
イタリア語の「Verita」(真実)と英語の「Satisfaction」(満足)を併せた造語で『真の充足』という意味を込めている。
脚注
- ↑ マツダベリーサ開発者の話(インターネットアーカイブ)
- ↑ マツダ、新型コンパクトカー「マツダ ベリーサ」の車名を公表 - マツダ 2004年4月28日
- ↑ 造り込みのよさを実感できる新型コンパクトカー「マツダベリーサ」を発表 - マツダ 2004年6月28日
- ↑ 「マツダベリーサ」が日本カー・オブ・ザ・イヤー2004-2005の特別賞「Best Value(ベスト・バリュー)」を受賞 - マツダ 2004年11月11日
- ↑ マツダベリーサの限定車「L style(エル・スタイル)」を発売 - マツダ 2004年12月9日
- ↑ 「マツダベリーサ」を一部改良して発売 - マツダ 2005年6月7日
- ↑ 2WD車はのちに「平成22年度燃費基準+15%」を達成。現在はJC08モード燃費に対応しているが、平成27年度燃費基準は未達成である
- ↑ マツダベリーサの特別仕様車「Brown Collection」を発売 - マツダ 2005年12月21日
- ↑ 「マツダベリーサ」をマイナーチェンジ - マツダ 2006年8月4日
- ↑ マツダ(株)、「アテンザ」、「MPV」、「ベリーサ」の特別仕様車を発売 - マツダ 2006年12月22日
- ↑ 「マツダベリーサ」の特別仕様車『Stylish V』を発売 - マツダ 2007年12月5日
- ↑ 「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2009年5月11日
- ↑ 「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2010年7月26日
- ↑ 特別仕様車「マツダ ベリーサ CLASSY STYLE」を発売 - マツダ 2011年11月28日
- ↑ 「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2012年6月28日
- ↑ 「マツダ デミオ」「マツダ ベリーサ」を一部改良 - マツダ 2013年7月11日
- ↑ 「マツダ デミオ」を一部商品改良、および「マツダ デミオ」「マツダ ベリーサ」の特別仕様車を発売 - マツダ 2013年12月12日