マヨルカ島
マジョルカ島(マジョルカとう、Mallorca)は西地中海に浮かぶスペインバレアレス諸島自治州の中心となる島で、州都パルマ・デ・マリョルカの所在する島のことである。マヨルカ島とも呼ばれる。
2004年12月~2006年6月、サッカー日本代表の大久保嘉人がパルマ・デ・マジョルカに本拠地を置くRCDマジョルカにレンタル移籍したことで日本人にも知られるようになった。この年の全仏オープンテニス男子シングルス優勝者、ラファエル・ナダルはマジョルカ東部の町、マナコルの出身者である。
歴史
1229年にアラゴン王国領となる。その後アラゴン王国がカトリック両王の下カスティーリャ王国と合併してスペイン領になった。
地理
- 面積 3,620.42 Km2
- 人口 730,778人
バレアレス諸島の中では面積、人口共に最も大きい島である。また、夏の観光シーズンの間は観光客や国内外からの長期滞在者など含めると人口は倍以上に膨れ上がる。 6月から9月の最高気温は25度~30度C、最低気温は18度~22度C。10月から5月は各々18度~22度C、8度~16度Cである。年間降水量は約400mmで、6月~8月はとくに少ない。
気候
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ショパンとマジョルカ
マジョルカとかかわりの深い文化人といえばフレデリック・ショパンである。ショパンは恋人であるジョルジュ・サンドと共に1838年に結核療養の目的でマジョルカに滞在した。この期間マジョルカで作られた代表的な作品が「雨だれのプレリュード」である。結局病状が良くならず、半年ほどでマジョルカを後にし、ショパンはパリへと帰る。
現在のマジョルカにはショパンの記念館があり、この時使用したピアノ等が展示されている。
なお恋人のサンドも後年「Un hiver à Majorque」(「マジョルカの冬」1842年)を著している。
観光
現在のマジョルカの主要産業は観光である。数多くの美しい砂浜やビーチ・リゾートが島内に点在している。特にバカンスの季節になると海水浴を楽しむ観光客でビーチはごった返す。英国やドイツからの観光客がとりわけ多く、島内の観光地では英語やドイツ語が広く通用する。ドイツ人にとってのマジョルカは、日本人にとってのハワイのような立場である。ビーチ以外にも北部には海へと切り立つ断崖絶壁やその間に点在する村々の絶景、また東部のポルト・クリストにはドラック洞窟など多数の巨大な鍾乳洞があり、観光客の目を楽しませている。ビーチ以外にも画家ミロが晩年を過ごしたマジョルカ島にはFondaciò Pilar i Joan Mirò a Mallorca(Saridakis,29 07015 Palma-Illes Balears)があり、沢山の絵画や彫刻の他、今でもミロが制作中の様なアトリエも見れる。市内にはミロを始めモディリアーニ、カルダー、マンレイ、ピカソなどの作品が展示されるesBALUARD現代美術館(Placa Porta Santa Ctalina,10 07012 Palma)もある。海を見渡せる美術館には気持ちの良いカフェもある。アートが生活の中に入り込んでいるマジョルカ島には市街にも沢山のギャラリーが点在する。