ポール・ナース
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ポール・ナース | ||||||||
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ポール・M・ナース(Paul M. Nurse、1949年1月25日 - )は、イギリスの遺伝学者。
分裂酵母を材料にして細胞周期に欠損をもつ変異株の分離を手がけ、cdc2と呼ばれる遺伝子が細胞周期の主要な制御因子であることを見いだした。cdc2がコードするプロテインキナーゼは、サイクリンと複合体を形成して、細胞周期の進行を司ることが判明。この業績により、2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。共同受賞者は、リーランド・ハートウェルとティモシー・ハント。
略歴
- 1949年:イギリス、ノーフォーク生まれ。
- 1970年:バーミンガム大学卒。
- 1973年:イースト・アングリア大学博士課程修了。
- 1984年:英国癌研究基金(Imperial Cancer Research Fund [ICRF])。
- 1988年:オックスフォード大学。
- 1993年:英国癌研究基金(Imperial Cancer Research Fund [ICRF])。
- 2002年:Cancer Research UK。
- 2003年:ロックフェラー大学総長。
- 2007年:キュリー研究所 (パリ)国際科学諮問委員会委員長[1]。
- 2010年:王立協会会長。
受賞歴
- 1989年 王立協会会員(Fellows of the Royal Society)
- 1992年 ガードナー国際賞
- 1995年 米国ナショナル・アカデミー外国人会員(Foreign Associate of the US National Academy of Sciences)
- 1998年 アルバート・ラスカー基礎医学研究賞
- 2001年 ノーベル生理学・医学賞