プロテイン
プロテイン(protein)は、タンパク質のことである。ただし、日本語で「プロテイン」といった場合は、タンパク質を主成分とするプロテインサプリメントのことを指す場合があり、本項ではこの内容を記す。
目次
概要
プロテインサプリメントは日本でいう健康食品の一種である。
アスリートやボディビルダーはトレーニングの後に損傷した筋肉の修復の為タンパク質を必要とする。タンパク質は卵・肉・魚といった動物や、穀物ないし豆といった植物などからも摂取できるが、それらからタンパク質を大量に採取しようとするとカロリー摂取過多となり余分な体脂肪をつける原因となる。さらに、筋力質な体型を維持するだけでも1日に体重×1.5~2gのタンパク質が必要となる。このため炭水化物や脂肪分を除去し精製し、タンパク質含有率を高めたプロテインが必要となる。
なお、プロテインサプリメント自体は単なる「高タンパク食品」である。
高齢者向け・生活習慣病対策目的でのプロテイン
高齢者や食事療法対象者へ積極的にプロテイン摂取を進める動きがある。
高齢者は若者・中年に比べて必要なカロリー数が減少するため、それに伴い食べる絶対量が減る傾向がある。しかし、たんぱく質の必要量はカロリー数ほど減少しない。(厚生労働省発表の第6次改定日本人の栄養所要量によれば、30代から40代の男性と比べて70代の男性は必要摂取カロリーは2550kcal→2050kcalと2割減少するが、必要タンパク質は70g→65gと1割も減少しない。なお、ビタミンやミネラルは必要摂取量は年代による違いはほぼない。出典:http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html )
そのため、純粋に食べる量を減らすことで摂取カロリーを減らすと、高齢者はたんぱく質摂取量が不足しがちになる。たんぱく質の不足は筋力の低下(筋肉減少症:サルコベニアともいう。詳細は、アメリカ乳製品輸出協会作成資料参照。 http://usdec.files.cms-plus.com/PDFs/2008Monographs/SarcopeniaAndWheyProteins_Japanese.pdf )を招き、高齢者の一度落ちた筋力の回復は困難であることや床ずれの原因ともなることから、問題は深刻となる。その対策としてプロテインの摂取を呼びかける動きがある。(例:http://www.meiji.co.jp/sports/savas/magazine/n1_1.php)
プロテインの種類
ホエイプロテイン
- ホエイのプロテインの種類
- ホエイプロテインコンセントレート(WPC)
- ホエイプロテインアイソレート(WPI)
- 加水分解ホエイペプチド(WPH)
カゼインプロテイン
- 原料に牛乳に含まれるカゼイン蛋白を使用
- カゼインプロテインの種類
- カゼインカルシウム(カゼイン塩)
- カゼインミセル(ミセラーカゼイン)
ソイプロテイン
- 原料に大豆たんぱくを使用
エッグプロテイン
主な日本の参入メーカー
- 明治 (企業)(「ザバス」ブランド)
- 森永製菓(「ウイダー」ブランド)
- 江崎グリコ(「グリコパワープロダクション」ブランド)
- 株式会社ドーム(「DNS」ブランド)
- ヘルシーベスト(無添加大豆プロテイン)
- 健康体力研究所(「健体」ブランド)
- ファイン・ラボ(「ファイン・ラボ」ブランド)
- 株式会社日本インペックス(「インペックス」ブランド)
- 株式会社ボディプラスインターナショナル(「HALEO」「バルクスポーツ」ブランド)
- 株式会社 RealStyle 【リアルスタイル】 (beLEGEND -ビーレジェンド- シリーズ)
- 株式会社ボディフィット (「MPN」ブランド)
脚注