ファン・ヴァン・カイ

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テンプレート:政治家 ファン・ヴァン・カイテンプレート:Lang-vi, 漢字:潘文凱/潘文啟, 1933年12月25日 - )はベトナム政治家。第5代ベトナム社会主義人民共和国首相を務めた。

経歴

1933年、フランス統治時代のサイゴン市クチ県に生まれる。

1954年ジュネーヴ協定締結後北ベトナムに移り、モスクワ留学の後、国家計画委員会で経済政策専門家として頭角を現す。1972年南ベトナムに派遣され、南北統一後も南部にとどまり、ホーチミン市人民委員会(市政府)副委員長などを歴任した。1984年、党中央委員候補に選出[1]1985年共産党中央委員、ホーチミン市人民委員会委員長に就任。1986年、第6回党大会において中央委員に選出される[2]

1989年3月2日より国家計画委員会主任[3]1991年6月、第7回党大会において党政治局員に選出され、序列第8位となる[4]。同年8月、筆頭格の副首相に就任し[3]、同じ南部出身のヴォー・ヴァン・キエット首相を支えてドイモイ路線を推進した。1996年6月から7月にかけて開催された第8回党大会において、政治局員に再選され、序列第7位[5]

首相の後継候補として、早い時点から名前が取り沙汰され[6]1997年9月15-16日に開催された不定期の党中央委員会会合で次期首相への推薦が決定された[7]。同年9月24日、第10期第1回国会において首相に選出。同年12月、第8期党中央委員会第4回総会で、序列第3位への昇格が確認された。

2001年4月の第9回党大会において政治局員に再選[8]2002年8月、第11期第1回国会において首相に再選。2期10年を務め、2006年6月27日、首相の座をグエン・タン・ズンに譲って引退した[9]

顕彰

2006年11月、「日本・ベトナム国間の経済の緊密化及び友好親善に寄与」したとし、日本政府より旭日大綬章を授与される。

2008年、ベトナム国家最高栄誉のテンプレート:仮リンクを授与された。

脚注

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参考文献


先代:
ヴォー・ヴァン・キエット
ベトナム社会主義共和国
首相
1997年 - 2006年
次代:
グエン・タン・ズン
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  1. 第5期党中央執行委員会(1982–1986年) テンプレート:Vi icon
  2. 第6期党中央執行委員会(1986–1991年) テンプレート:Vi icon
  3. 3.0 3.1 第6期国会期政府(1976-1981年) テンプレート:Vi icon
  4. 第7期党中央執行委員会(1991–1996年) テンプレート:Vi icon
  5. 第8期党中央執行委員会(1996–2001年) テンプレート:Vi icon
  6. 白石・武内(1999年)、93ページ。
  7. 白石・武内(1999年)、95ページ。
  8. 第9期党中央執行委員会政治局(第9回党大会選挙による) テンプレート:Vi icon
  9. 第11期国会期政府(2002-2007年) テンプレート:Vi icon