ヒューマンビートボックス
ヒューマンビートボックス(human beat box)は人間の口だけでbeatboxing(DJプレイ)をすること。
口や鼻からの発声(時に手を口に当てたり、舌も使う)による擬音によりレコードのスクラッチ音や、ベース音、リズムマシンのミキシングによる音色の加工や変化などを基本的に1人で全て再現し、ブレイクビーツを作り上げるテクニック。HBB、ビートボックス、ビートボクシングと呼ばれることもある。演奏者をヒューマンビートボクサー、あるいはビートボクサーと呼ぶ。
解説
ヒップホップ文化の黎明期からまもなくして生まれた技術である。ドラムマシンやターンテーブルを買えない貧困層の人達が、ドラムセットの口真似でリズムを再現し、それに合わせてラップをしたのが始まりと言われている。
1985年、ダギー・フレッシュは世界で初めて全面的にビートボックスを取り入れた録音と言われる楽曲「La Di Da Di」を発表。
近年はハーモニカなどを使いビートを刻むビートボクサーもいる。そのほか人数により、スクラッチ、ベース、ビートにわけて行なう場合もある。また、2004年にはビョークがアルバム『Medúlla』においてビートボックスを取り入れるなど、ヒップホップ以外の音楽ジャンルにも取り入れられはじめている。
ボイスパーカッションとの区別の定義としては諸説あるが、ボイスパーカッションはドラムの音のみを表現すること、ビートボックスはドラムの音でリズムを刻みながら、スクラッチ、ベース、クラップ、ヴォコーダー、ホイッスル、その他様々な音を織り混ぜたり、リズムマシンのごとく音が加工されていくのを表現し、音楽を創ることであるといえる。そのため、ヒューマンビートボックスは、アカペラとは別に、一つの音楽ジャンルとして扱われつつある。
また、ヒューマンビートボックスというジャンルの中にボイスパーカッションという技術があると捉える説もある。
なお、ヒューマンビートボックスは無声音で、ボイスパーカッションは有声音とする説があるが、双方ともに有声音・無声音を使う技術が存在するため、これは誤りである。
主なヒューマンビートボクサー
海外のビートボクサー
- マイケル・ジャクソン
- Doug E. Fresh(ドグイーフレッシュ)
- Fat Boys(ファット・ボーイズ)
- ビズ・マーキー
- ラゼール(ザ・ルーツ)
- Jason Tom (ジェーソン・トム)
- JoelTurner (ジョエル・ターナー)
- kenny muhammad (ケニマハメッド)
- Faith SFX
- Eklips (イークリップス)
- Roxorloops (ロクサーループス)
- Buffy (バフィー)
- Zede (ジーディー)
- MasaiElectro (マサイエレクトロ)
- BeardyMan (ベアディーマン)
- Michael Winslowマイケル・ウィンスロー
日本のビートボクサー
- AFRA、啓、K-MOON(AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BAND)
- KAZ(ヒューマンビートボクサー兼シンガー)
- TATSUYA
- 中丸雄一(KAT-TUN)
- TOMOKIN
- Daichi
- HIKAKIN
- すらぷるため
- Hova(2way1soul)
- 太華(MSC)
- Mummy-D(RHYMESTER)
- 櫻井響
- SharLee
- RYO-W(HUMAN ELECTRO MUSICIAN)
- KENZO(DA PUMP)
- 酒井雄二(ゴスペラーズ)
- Bro.Hi(SOUL'd OUT)
- TeddyLoid(音楽プロデューサー)
- MaL(Breath)
- ISOPP
- 日高光啓(AAA)
- 末吉秀太(AAA)
- HIRONA
- Reigo5(tick)
- Bass The Mommy(SWAG)
- YUU for YOU
- AK1RA
- TAKUYA∞(UVERworld)
- 山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)
- CYBORG KAORI
- kazuki(有限会社エレガント所属タレント)
- コウスケ(カサリンチュ)
- Tsuneya
- SEIKIN
- Sh0h
- TRIP