バットマン リターンズ
テンプレート:Infobox Film 『バットマン リターンズ』(Batman Returns)は1992年のアメリカ映画。1989年の映画『バットマン』の直接の続編。
監督ティム・バートン独特の世界観が前作にも増して顕著で、悪役キャラクターの描写に比重が置かれ、バットマンが狂言回しの役割となっている。
第65回アカデミー賞メイクアップ賞、視覚効果賞ノミネート。
ストーリー
ゴッサム・シティに跳梁跋扈するサーカスギャング団。畸形ゆえ捨てられた過去を持つ首魁ペンギンは、表の世界に乗り出すべく自作自演で自らの商品価値を高めていく。それに協力するのは、野心溢れる実業家マックス・シュレック。彼は発電所に細工をし、市の生命線を握ろうとしていた。
そんな計画に気付いた内気な秘書セリーナをシュレックはビルから突き落とす。猫の魔力で甦った彼女はキャットウーマンとして街に繰り出すようになる。ペンギンの企み、シュレックの野望を阻止する為に、そしてセリーナに惹かれながらキャットウーマンと争うべくバットマンは今宵も闇を走る。
クリスマスを舞台に怪人たちのサーカスは幕を開けた。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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ソフト | テレビ朝日 | |||
ブルース・ウェイン/バットマン | マイケル・キートン | 渡辺裕之 | 山寺宏一 | |
セリーナ・カイル/キャットウーマン | ミシェル・ファイファー | 田島令子 | 藤田淑子 | |
オズワルド・コブルポット/ペンギン | ダニー・デヴィート | 樋浦勉 | 石田太郎 | |
マックス・シュレック | クリストファー・ウォーケン | 小川真司 | 野沢那智 | |
アルフレッド・ペニーワース | マイケル・ガフ | 松岡文雄 | 内田稔 | |
ジェームズ・ゴードン総監 | パット・ヒングル | 円谷文彦 | 藤本譲 | |
ゴッサム市市長 | マイケル・マーフィー | 秋元羊介 | 羽佐間道夫 | |
チャールズ(チップ)・シュレック | アンドリュー・ブリニアースキー | 堀内賢雄 | ||
手回しオルガン師 | ヴィンセント・スキャヴェリ | |||
アイスプリンセス | クリスティ・コナウェイ | |||
メイヤー | マイケル・マーフィー | |||
ジェン | ジャン・フックス | |||
ピエロ | ブランスコム・リッチモンド | |||
タッカー・コブルポット卿 | ポール・ルーベンス | |||
コブルポット夫人 | ダイアン・サリンジャー | |||
新聞の売り子 | ショーン・ウェーレン | |||
ペンギンの博士 | スチュアート・ランカスター | |||
皇帝ペンギン | フェリックス・シラ |
その他声の出演 (ソフト版) | ||||
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天田益男 | 桜井敏治 | 辻つとむ | 成田剣 | 叶木翔子 |
山野史人 | 竹田愛理 | 寺瀬今日子 | 野島昭生 | 小関一 |
相沢恵子 | 喜多川拓郎 | 幹本雄之 | 小室正幸 |
その他声の出演 (テレビ朝日版) | ||||
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井上喜久子 | 稲葉実 | 広瀬正志 | 大川透 | 島香裕 |
辻親八 | 小島敏彦 | 宝亀克寿 | 藤木聖子 | 田原アルノ |
鳥海勝美 | 定岡小百合 | 沢海陽子 |
- テレビ朝日版:『日曜洋画劇場』版 初回放送 - 1994年
スタッフ
- 監督:ティム・バートン
- 音楽:ダニー・エルフマン
- 脚本:ダニエル・ウォーターズ
- 製作:デニーズ・ディ・ノヴィ&ティム・バートン
- キャラクター原案:ボブ・ケイン
- 視覚効果:ボス・フィルム、スタン・ウィンストン・スタジオ
日本語吹替えスタッフ
ソフト版 | テレビ朝日版 | |
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プロデューサー | 小川政弘 (ワーナー・ホーム・ビデオ) |
圓井一夫 山川秀樹 |
翻訳 | 新村一成 | 平田勝茂 |
演出 | 松川陸 | 佐藤敏夫 |
効果 | リレーション | |
録音・調整 | 金谷和美 土屋雅紀 |
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VTR編集 | 木村千恵 | |
音響制作 | 相原正之 中西真澄 (プロセンスタジオ) |
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制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ プロセンスタジオ |
東北新社 |
作品解説
当時まだ珍しかったCGが導入され、オープニングタイトルの三次元的変形、コウモリや武装ペンギンの大群、バットモービルのシールドモードやバットミサイルへの変形などに使用されている。
またドルビーの技術を用いた初の5.1チャンネルサラウンド(ドルビーデジタル)作品。
配役
本作ではキャットウーマンとペンギンのダブル悪役が採用されており、以降のシリーズのスタンダードとなった。
キャットウーマンには、当初アネット・ベニングがキャスティングされていたが、妊娠のために降板し、代わりに、ミシェル・ファイファーが起用された。ベニングは後に、『マーズ・アタック!』でティム・バートン監督作品に出演している。
ペンギン役にはダスティン・ホフマン[1]やマーロン・ブランドなど数々の大物俳優たちが候補に挙がったが、個性派俳優のダニー・デヴィートに落ち着いた。
当初の脚本ではバットマンの相棒であるロビンが登場する予定で、『最終絶叫計画』などで知られる黒人俳優のマーロン・ウェイアンズの出演が決定していた。しかし、脚本の変更などもあり、ロビンは次回作の『バットマン フォーエヴァー』まで登場が延期になった。その時点でバートンは3作目も監督する予定であり、ウェイアンズもキャストとして登場するはずだったが、バートンが監督を降板したことでその話は流れてしまった。
脚注
外部リンク
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- ↑ ワーナー・ブラザーズは彼の出演を強く希望していたとのこと。