ニアメ
テンプレート:世界の市 ニアメ(Niamey)は、アフリカ西部の内陸国ニジェールの首都[1]。国内最大の都市で、同国の政治・経済の中心地。
地理
内陸都市だが、アフリカ大河の1つであるニジェール川中流左岸に位置する港湾都市でもある[1]。サハラ砂漠縦断路の終点にあたる物資の集散地である[1]。
ニアメのみで単独の行政区(Communauté Urbaine de Niamey, CUN)を構成しており、いかなる州にも属さない。地位は各州と同等とされる。周辺はティラベリ州に囲まれている。
歴史
18世紀より小さな集落が存在していたが、本格的に都市として開発されるのはフランスの植民地となってからである。1890年代よりフランスはニアメを植民地統治の拠点の1つとして開発し、1926年にはフランス領西アフリカに属するニジェールの政庁が置かれた。1960年のニジェール独立に伴い、その首都となった。
独立後も発展を続け、2005年にはフランス語圏競技大会の開催都市となった。
気候
雨季が6月末から8月中旬にかけてのおよそ1ヵ月半なのに対し、乾季は10月中旬から4月にかけての約7ヶ月と長く、乾季の間は雨がほぼ降らない日が続く。ニアメはサハラ砂漠に飲み込まれる危険性が高く、ニジェール政府をはじめ国際機関が緑化運動に力を入れている。 テンプレート:Weather box
経済
産業はまだ発展途上の段階にあり、高度とは言えない。農業ではピーナッツや雑穀(トウジンビエ)が栽培されるほか、軽工業としてレンガ、セラミック製品、セメント、繊維製品が生産されている。ニジェール各地で栽培される農産物の集散地でもあり、市内には大規模なマーケットが複数存在する。
行政区分
市内は5つのコミューンにわかれ、各コミューンは更に複数の区域で構成される。CUNは民選の市長および下部行政機関を持つ。
住民
1960年のニジェール独立時には3万人程度だった人口は、首都として成長するのに伴い増え続け、2011年の国勢調査時点では130万2910人にまで増加している。旱魃により農業では立ち行かなくなった農民が職を求めて首都に流入し、人口増加に拍車をかけている。
民族
言語
宗教
住民の大半はイスラームを信仰しているが、キリスト教 ローマ・カトリック教会の司教座も置かれている。
施設
市内には国家のエリート養成学校である国立行政学院のほか、国内最大の大学であるアブドゥ・ムムニ大学(旧称ニアメ大学)、ニジェール国立美術館、ニジェール最大のモスクやスタジアム(スタッド・ジェネラル・セイニ・クンチェ)などがある。市の南東部にはディオリ・アマニ国際空港があり、西アフリカ諸国やフランスなどと結ばれている。