ナオミ・クライン
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ナオミ・クライン(Naomi Klein、1970年5月8日 - )はカナダのジャーナリスト、作家、活動家。21世紀初頭における、世界で最も著名な女性知識人、活動家の一人として知られる[1]。
人物・来歴
1970年、モントリオールのユダヤ人活動家の家に生まれる。ジャーナリストとしての活動は、トロント大学在学中に学生新聞の編集長を務めたところから始まる。1999年に『ブランドなんか、いらない』を発表し、反グローバリゼーションにおけるマニフェストとしての評価を受け、クラインの名は一躍、世界にとどろく。続いて2002年には『貧困と不正を生む資本主義を潰せ』を刊行。名声を確立した。雑誌・新聞への寄稿も数多い。さらに、結婚相手のカナダ人テレビジャーナリストのアヴィ・ルイス(Avi Lewis)とは、共同でドキュメンタリー映画を作成している。
主張
- 『ブランドなんか、いらない』では、クラインがナイキ社をあまりに辛辣に批判したために、同社から正式のコメントが出されるまでになった(ナイキとしては異例の対応)。
- 「フリードマン理論に対するウォール街の崩壊」は、「独裁主義的な共産主義に対するベルリンの壁崩壊」に匹敵するとしている[2]。
著書
単著
- No Logo: Taking Aim at the Brand Bullies, (A. A. Knopf Canada, 2000).
- 『ブランドなんか、いらない――搾取で巨大化する大企業の非情』 松島聖子訳、はまの出版, 2001年/新版, 大月書店, 2009年
- Fences and Windows: Dispatches from the Front Lines of the Globalization Debate, (Flamingo, 2002).
- 『貧困と不正を生む資本主義を潰せ――企業によるグローバル化の悪を糾弾する』 松島聖子訳、はまの出版, 2003年
- The Shock Doctrine: the Rise of Disaster Capitalism. (Metropolitan Books, 2007). ISBN 0805079831
- 『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』 上下巻 幾島幸子・村上由見子訳、岩波書店、2011年 ISBN 9784000234931(上巻)、 ISBN 9784000234948(下巻)
映像作品
- The Take
- The Shock Doctrine
脚注
外部リンク
- オフィシャル・サイト(英語)
- 『ブランドなんか、いらない』の公式ウェブサイト(英語)
- 「情勢が悪化すればするほど、戦争は美味しいビジネスになる」ナオミ・クライン、戦争の民営化について 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2007.04.02)
- 「ショックドクトリン 大惨事につけ込んで実施される過激な市場原理主義改革」 ナオミ・クライン新著を語る 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2007.09.17)
- ナオミ・クライン 火事場泥棒の資本主義を検証 『ショックドクトリン』応用編 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2008.07.15)
- ナオミ・クライン 金融救済で暴利をむさぼるのは誰? 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2008.11.17)
- ナオミ・クライン&アビ・ルイス 労働者自主管理という解決法 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2009.05.15)
- 「占領を祝うな!」トロント映画祭のテルアビブ特集に文化人らが抗議 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2009.09.14)
- ナオミ・クライン 地球の運命は「気候正義」を求める大衆運動にかかっている 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2009.12.11)
- ナオミ・クライン:本当の犯罪現場はG20サミット会場の中だった 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2010.06.28)
- ナオミ・クライン:ショック・ドクトリンにご用心!組合つぶし法案と米国の火事場泥棒 動画 日本語字幕付 (デモクラシーナウ!ジャパン 2011.03.09)