デゼニランド

概要

千葉県の巨大遊園地に対抗して、埼玉県に建設された「デゼニランド」に隠された伝説の秘宝「三月磨臼」（みつきまうす）を見つけ出し、脱出することがゲームの目的。表題名の「デゼニ」は『出銭』（出費を示す）にもかけている。また、三月磨臼も単なるあて字ではなく、謎解きに関わっている。

開発は、1983年4月にディズニーランドが開園した所に社員みんなで遊びに行ったことが切っ掛けであったテンプレート:Refnest。当初は1984年に発売すると発表されたが、1986年初頭の発売となった。

当時としては珍しい、機械語による高速な彩色描画を売りにしていたが、のちに移植されたMSX版のみ線画表示だった。

当時ハドソンは大量のゲームを次から次へと開発しては発売していたが、それまで当たっても一万本ぐらいであったのが、このデゼニランドは五倍の五万本も売れ、その経験から数打ちゃ当たる式のハドソンの開発方針は、数を絞って質を高め、狙いを定めた特別なものを開発する方向へ転換したテンプレート:Refnest。

ゲームの進行は、英単語によるコマンド入力式。おおむね英語の知識があれば、英単語総当りで何とかなるが、「ATTACH(アタッチ）」という単語を用いる場面があり、それがあまりに難解であったため、「デゼニランドといえばアタッチ」として記憶されることとなった。

あまりにもAttachが難しかったため、PC-6001mkII以降向けでは、Attachすべき相手をLookすることにより、「十字架をAttachする場所があります」と表示されるようになっていた。

このうち、スペースリバーはアトラクション自体がダミー。ここを飛ばしてもクリアできる。