ホーンテッドマンション

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テンプレート:ウィキプロジェクトリンク テンプレート:ウィキプロジェクトリンク テンプレート:Portal ディズニー ホーンテッドマンションThe Haunted Mansion)は、世界各国のディズニーパークにあるライド型お化け屋敷アトラクションである。

概要

ゲストはプレショーとして、「年老いていく肖像画の間」と「伸びていく肖像画と壁の間」を見た後、ドゥームバギー(Doom Buggy、死の車[1])と呼ばれる3人乗りの黒い椅子型のライドに乗り込む。

ライドはオムニムーバーを採用しており、自動的に左右に向きを変えながらレールに沿って進んでいくため、ゲストはライドに乗り込んで以降は歩く必要はない。登場する亡霊たちは様々なオーディオアニマトロニクスによって複雑に動き、ライドに内蔵されたゴーストホストの声に連動してゲストを恐怖に陥れる。

コンセプトアートはマーク・デイヴィスが担当し、アトラクション内の音楽はバディ・ベイカーが担当した。

ホーンテッドマンションがあるパーク

ストーリー

999人の亡霊が住んでいる屋敷が舞台。亡霊たちは館に訪れるゲストを1000人目の仲間に迎えようと狙っている。ディズニーランド・パリのみアトラクション名称やストーリーなどが異なる。詳しくは下記。

登場キャラクター

ゴーストホスト(Ghost host)
声:ポール・フリーズ(英語) / 堀貞一郎(日本語)
屋敷の主人にしてアトラクションの案内役。「伸びていく肖像画と壁の間」の上部にある首吊り死体は彼のものである。
マダム・レオタ(Madame Leota)
声:エレノア・オードリー
水晶玉の中に頭部だけが映っている降霊術師の女性で、舞踏会のために亡霊たちを降霊している。2007年のリニューアルで設置された墓標には「Dear sweet Leota Beloved by all In regions beyond now, But having a ball」と書かれている。顔のモデルはウォルト・ディズニー・カンパニーの社員だったレオタ・トゥームズ。
リトル・レオタ(Little Leota)
声:レオタ・トゥームズ
ゴーストホステス(Ghost hostess)、ゴーステス(Ghostess、GhostとHostessを組み合わせた造語)とも呼ばれる。アトラクション出口付近にいる小さな女性で、ゲストたちに死亡証明書を持って戻ってくるように促し、1000人目の亡霊になるよう勧誘している。顔のモデルはマダム・レオタと同じくレオタ・トゥームズ。
墓地の管理人
屋敷の裏手にある墓地を管理する、ペットの犬を連れた初老の男性。アトラクション内では唯一の生きた人間。

各施設詳細

ディズニーランド

テンプレート:アトラクション (WDPR) 設置場所はニューオーリンズ・スクエア

外観や内部の構成が日本やマジック・キングダムのものとは異なり、肖像画ギャラリー及びゴーストライターの書斎エリアが存在しない。そのため、ライド乗り場までしばらく歩かなければならない。ロード(乗り場)の位置は日本やマジック・キングダムのものに当てはめるとピアノの位置に当たる。ただし、書斎エリアにあるものと似たような胸像と本棚はライド乗り場に行くまでの通路に設置されている。また、壁には変化する肖像画が飾られており時間の経過で絵が変わっていく(女性→メドゥーサ帆船幽霊船など)。日本にある「どこにいても自分の方を見てくる肖像画(いわゆるトリックアート)」と同じ肖像画も数枚存在する。 テンプレート:-

マジック・キングダム

テンプレート:アトラクション (WDPR) 設置場所はリバティー・スクエア

外観や内部の構成は日本のホーンテッドマンションとほぼ同様(日本のものがマジック・キングダムのものを基にして建設されたため)。

2007年にリニューアルした。主な変更点は「キューライン付近にマダム・レオタの墓標の設置」、「プレショーで部屋が伸びる際の音声に木の軋む音が追加」、「マダム・レオタの水晶玉が浮く仕掛けが追加」、「屋根裏部屋エリアの大幅改装」(ディズニーランドでも2006年のリニューアルの際に行われた)である。

2011年にもリニューアルが行われた。主な変更点は「屋外のキューラインにインタラクティブ要素(ゲストが叩くと音が鳴る楽器や本が飛び出る本棚等)」、「フィナーレシーンで乗り込むゴーストがゲストにいたずら(ゲストの顔を膨らませたり髭をつけたりする等)」である。 テンプレート:-

東京ディズニーランド

テンプレート:アトラクション (TDR) 設置場所はファンタジーランド。古びた煉瓦色を基調とした大きな屋敷と、深く生い茂った木々が周囲の建物やアトラクションと対照的となっている。

日本のものとアメリカのディズニーパークのもので使用されるBGMは音程が少し異なっている。東京では低めのキーを、逆にアメリカでは高めのキーになっており、これは2つの国の「お化け」や「幽霊」の類に於けるインパクトの受け方が違うため、東京ディズニーランドにホーンテッドマンションを導入する際に、日本人が怖がりそうな低い音程(不協和音)を採用したという。

オープン当初からノースポンサーであったが、1998年から2003年3月25日まではセコムが提供していた。

温室の直ぐ後のドアがたくさんあるシーンにひとつだけ肖像画があるが、ライドのタイミングが合うと彼の肖像画がみるみる立体化し、やがて恐ろしい顔になるという幽霊が登場する。 これはセコムがスポンサーに就いてから登場した幽霊であり、この肖像画がみられるのは世界中のディズニーランドのなかでも東京だけである。                 テンプレート:-

ディズニーランド・パリ

テンプレート:アトラクション (WDPR) ファントム・マナーPhantom Manor)は、ホーンテッドマンションとほぼ同一のアトラクションである。設置場所はフロンティアランド

建物は第二帝政様式の外観をしている。ストーリーはフロンティアランド全体のストーリーや設定と連動しており、屋敷はビッグサンダー・マウンテンの金鉱山を掘り当てたヘンリー・レイヴンズウッドの私邸という設定である。

ナレーションはジェラール・シュヴァリエ。また、アトラクション内の音声は英語とフランス語が入り混じっている。

音楽はホーンテッドマンションのものをジョン・デブニーアレンジしたもので、オーケストラを主体としている。また、墓地で胸像が合唱するグリム・グリニング・ゴーストの伴奏はジャズ調になっている。

ハロウィーンの時期にはファントムマナーを含めたサンダー・メサの町エリア全体がカボチャなどで飾り付けられるが、ディズニーランドのようなホーンテッドマンション・ホリデー(ホリデーナイトメアー)は実施されていない。

内容

ホーンテッドマンションと基本的な構造はかわらないが、外観やストーリーが大きく異なり、それに従って内部の演出にも変更がある。

  • 前半はホーンテッドマンションとほぼ同じだが、後半はメラニーの私室、墓地、ゴーストタウン[2]、鏡の間と異なっている。
  • 「天井が伸びていく部屋」の上部にある首つり死体があるのは同じだが、それはメラニーの恋人のものである。
  • それによって墓地と鏡の間も異なり、墓地では亡霊ではなく骸骨が登場し、鏡の間ではファントムが鏡に映っている[3]
  • 出口付近にリトル・ブライド(メラニー)がおり、「死んだら死亡請求書を持って戻ってきて」とリトル・レオタと同じようなことを言っている。

ストーリー

ヘンリーの一人娘であるメラニーは、父の経営するサンダー・メサ・マイニング・カンパニーで働く優秀な機関士と恋に落ち、結婚と駆け落ちの約束をする。

しかし、結婚当日にファントムに花婿となるはずだった恋人を殺され、メラニー自身も死の世界へ誘われてしまう。以来、メラニーは花嫁衣裳のまま、100年間も亡霊の巣窟と化した屋敷で花婿を待ち続けている。

そして、ファントムは屋敷を訪れたゲストをも死の世界に引きずり込もうとする。

登場キャラクター

メラニー・レイヴンズウッド(Melanie Ravenswood)
声:ウーナ・リンド(台詞) / キャサリン・レンチ(歌)
ヘンリーの一人娘。最初は若い姿で登場するが進行と共に年老いていき、最終的には白骨になっている。
ファントム(Phantom)
声:ジェラール・シュヴァリエ(ナレーション) / ヴィンセント・プライス(笑い声)
メラニーを死の世界に引きずり込もうとする亡霊。正装をした骸骨の姿をしている。
ヘンリー・レイヴンズウッド(Henry Ravenswood)
メラニーの父で故人。サンダー・メサ・マイニング・カンパニーの社長で、ビッグサンダー・マウンテンの金鉱山を開発し、サンダー・メサの町を見下ろす丘の上に屋敷を建てた。娘の結婚には最後まで反対していた。

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トリビア

ストーリー

インターネット上で見られる「マダム・レオタが屋敷のほとんどの住人を殺した」などの詳細なストーリーはディズニー公式のものではなく、マジック・キングダムのホーンテッドマンションのキャストが創作したものである。

スタンバイの待ち時間表示

各アトラクションでは基本的に5分刻みとなっているスタンバイの待ち時間表示であるが、このアトラクションでは5分、10分、15分では忌み数を用いて4分9分13分と表示される。

青ひげの墓標

アトラクション出口にある墓標は15世紀の西洋の貴族・青ひげBLUEBEARD)のものである。青ひげは1440年に死亡するまでに7人の女性と結婚しているが、毎年のように妻を殺害し再婚を繰り返していた。刻まれている女性の名前(ペネロペアビゲイルアナスタシアプロビデンスフェーべユージニア)はその妻たちの名前で、彼女たちは全員貞淑だったと言われ、それに因んだ名前ばかりである。しかし、最後に刻まれている7人目の妻・ルクレチアは逆に青ひげを殺し、6人の先妻たちの無念を晴らしているため、彼女のみ没年は刻まれていない。[4]

墓標に刻まれた名前

アトラクション出口にある巨大な墓標には20(アメリカでは32)の名前が刻まれている。一見すると人名のようだが、英語の単語や文章・慣用句をもじったジョークになっている[4]。下記は日本のもの。

  • Harry After (here after / 死後)
  • Clare Voince (clairvoyance / 透視
  • C U Later (See you later / また会いましょう)
  • Hal Lusinashun (hallucination / 幻覚
  • Paul Tergyst (poltergeist / ポルターガイスト現象
  • THEO LATER (See you later / また会いましょう)
  • Lev Itation (levitation / 空中浮揚
  • HOBB GOBBLIN (hobgoblin / ホブゴブリン
  • Dustin T Dust (Dust to Dust / 塵は塵に
  • Rustin Peese (Rest in Peace / 安らかに眠る)
  • Ray N Carnation (reincarnation / 転生
  • I. M. Mortal (immortal / イモータル 不死者)
  • M. T. Tomb (empty tomb / からっぽの墓)
  • U R Gone (You are gone / あなたも死ぬ)
  • PEARL E. GATES (pearly gates / 天国の十二の門)
  • I. Trudy Departed (I truly departed / 私は死んでしまった)
  • I L. BebacK (I'll be back / また戻ってくる)
  • Asher T. Ashes (Ashes to Ashes / 灰は灰に
  • Sue Pernaral (supernatural / 超自然)
  • G. I. MISYOU (Gee, I miss you / あなたが死んで寂しい)

ホーンテッドマンション・ホリデー

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脚注

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関連項目

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テンプレート:ディズニーランド テンプレート:マジック・キングダム テンプレート:ファンタジーランド

テンプレート:ディズニーランド・パリ
  1. Door of Dream オーロラストーン伝説 東京ディズニーランド超ガイド』では「破滅の馬車」と訳されている。
  2. 大震災で閉鎖したサンダー・メサの町である。
  3. それは、ファントムがゲストを死の世界の引きずり込もうとしているためである。
  4. 4.0 4.1 講談社Door of Dream オーロラストーン伝説 東京ディズニーランド超ガイド1996年 ISBN 4-06-206422-7 p.136 - 137