デイヴィッド・ホックニー
テンプレート:BLP unsourced デイヴィッド・ホックニー(David Hockney、1937年7月9日 - )は、20世紀~21世紀のイギリスの画家で、現在はアメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点として活動する芸術家。1960年代よりポップ・アート運動にも参加し大きな影響を与え、イギリスの20世紀の現代芸術を代表する1人である。
生涯
1937年、イギリスのブラッドフォード・ソルテアに生まれ、ブラッドフォード・カレッジ・オブ・アートに学んでいる。その後学んだロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート在学中にイギリスのポップ・アートシーンの立役者ピーター・ブレイクと共に「若手現代芸術家展(Young Comtemporaries)」に出展した。その後ポップ・アート運動に参加するものの、初期の作品はフランシス・ベーコンの作品に似た表現主義傾向を残すものであった。
1963年からはホックニーは画商ジョン・カスミンを通じて作品を発表するようになる。1963年にニューヨークを訪れ、アンディ・ウォーホールと出会う。その後1964年アメリカ合衆国カリフォルニア州を訪れ、その後そのまま長期間住むこととなるロサンゼルスで、当時まだ比較的新しい画材であったアクリル素材でプールを描いた作品群を制作することになった。1967年にはリヴァプールのウォーカー・アート・ギャラリーで開催される「ジョン・ムーアズ・リヴァプール」展で絵画賞受賞。
以後もロサンゼルスを拠点に制作を続けている。彼はカリフォルニア定住以前にも以後にもしばしば世界中を旅行し、ロンドン、ニューヨーク、エジプト、中国にも長期滞在したことがある。
作品は、アメリカ西海岸の明るい陽光を感じさせる華やかな色調で、室内風景、プールのある邸宅、人物などを描いたものが多い。油彩のほかクレヨン画や、数十枚のスナップ写真を貼り合わせたフォト・コラージュの作品にも優れたものがある。また、スカラ座やメトロポリタン歌劇場などのための舞台芸術も多く手がけている。
イギリスの勲章のコンパニオン・オブ・オーダーやメリット勲章を受章。
代表作
- 「We Two Boys Together Clinging」(1961年)
- 「Peter Getting Out Of Nick's Pool」(1966年)
- 「Beverly Hills Housewife」(1966年-1967年):ホックニーを後援したベティ・フリーマンを描いた作品。
- 「The Splash」(1967年)
- 「A Bigger Splash」(1967年)
- 「Mexican Hotel, Acatlan」(1984年、テート・ギャラリー所蔵)
- 「Views of Hotel Well I」(1985年)
- 「大きな室内、ロサンゼルス」(1988年、メトロポリタン美術館所蔵)
- 「A Bigger Grand Canyon」(1988年、ナショナルギャラリー・オブ・オーストラリア所蔵):60枚の絵で1枚の巨大な絵を構成している作品。
- 「Fax Drawings」(1989年)
- 「BMW Art Car,BMW 850CSI」(1995年)
- 仕事場への道 マルホランド・ドライブ
著作
- 『Secret Knowledge: Rediscovering the Lost Techniques of the Old Masters』(2001年、邦訳:『秘密の知識-巨匠も用いた知られざる技術の解明-』翻訳:木下哲夫)