メトロポリタン歌劇場

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リンカーンセンターのメトロポリタン歌劇場

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メトロポリタン歌劇場(1907年)

メトロポリタン歌劇場Metropolitan Opera House)は米国ニューヨークリンカーン・センター内にある米国随一の歌劇場。キャストや装置の豪華さで名高い。The Metropolitan Opera Associationにより運営されている。しばしば「メト」(MET)とよばれる。

沿革

1883年10月23日に竣工した最初のメトロポリタン歌劇場の建物は、ブロードウェイ39番街から40番街にかけて建てられた。この建物はJ.クリーヴランド・キャディが設計したもので、1892年8月27日に火災に見舞われたが大規模な修復を経て1966年に現在のリンカーンセンターに移転するまで使用された。旧劇場は歴史的建造物として認められず1967年に解体された。

舞台芸術の殿堂として知られるリンカーンセンターの現劇場は建築家ウォレス・ハリソンが設計したものである。この「新メト」は1966年9月16日、バーバーの『アントニーとクレオパトラ』の世界初演でこけら落としを行った。

創立後1年間は全演目イタリアオペラ、翌年は同じくドイツオペラ、続く5年間は全演目をドイツ語上演、続いてはイタリア語に切り替えるなど、上演形態はかなり迷走が続いた。その後、英訳上演が定着したが、戦後の原語上演主流化にともなってこれにならい、音楽監督不在も解消。全米を代表するのみならず欧州一流歌劇場に比肩する存在感を高めた。特に、セットやゲスト歌手の豪華さでは定評がある。

建物と舞台装置

建物は白いトラバーチン大理石で覆われ、東のファサードは5つのアーチで飾られている。ロビーにはシャガールに委嘱した二つの壁画が展示される。劇場の収容人数は約3,800席と195名の立見、合計3,995名である。黄金色のプロセニアムは幅・高さとも約16mある。緞帳は特注で織られた金糸入りのダマスク(緞子)で世界最大のタブカーテン(舞台正面の引割りカーテン)である。

高度に機械化されたメトロポリタン歌劇場の舞台は7枚の18m幅の2層式迫り(せり:上下に動くエレベーター式舞台)、3枚のスライディングステージ(前後左右に動く舞台)を持ち、奥舞台には18m径の盆(回り舞台)も備える。舞台頭上への吊り上げ用に103基の電動吊り物バトンを持つ。ホリゾントは高さ30mで舞台奥を全面覆っている。こうした舞台装置全てを駆使することにより、メトロポリタン歌劇場が有する膨大なレパートリーから毎晩異なる演目を上演することができる。メトの舞台の背景画は非常に大きく、かつ緻密に描かれている。


歴代指揮者

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アントン・ザイドル

公演放送

メトは公演を生放送することでも世界的に知られる。最初の放送は1931年12月25日、フンパーディンク作曲の『ヘンゼルとグレーテル』の公演のラジオ放送であった。有名な土曜午後のテキサコ社の提供する放送番組は、1940年12月7日にモーツァルトダ・ポンテの『フィガロの結婚』の公演で始まった。テキサコがシェブロンと合併したシェブロンテキサコは2004年4月にスポンサーを降りたが、メトは少なくとも2005年一杯は放送を続ける財源を確保している。70年間の放送史上、アナウンサーを担当したのはミルトン・クロス、ピーター・アレン、ロイド・モスのわずか3人である。

最近では、映画の形態でオペラ公演をライブ上演する試みがなされており、日本でも歌舞伎座等でメトのオペラが上演された。

交通アクセス

関連項目

外部リンク

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