チロリン村物語

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チロリン村物語』(チロリンむらものがたり)は、1992年4月6日から1993年3月19日までNHK教育テレビで放送されたテレビアニメ作品である。全170話、16ミリフィルム製作、カラー、ステレオ放送。
※NHK教育テレビで放送されるアニメーション作品は、この作品からステレオ放送になった。

1956年から1964年4月までNHKで放送された人形劇『チロリン村とくるみの木』と、1966年2月7日からフジテレビに場所を移して放送されていた人形劇『おーい!チロリン村だよ』のテレビアニメ版でもある。

伊藤忠商事が発売したビデオは累計5万本以上を売り上げ、サン・アローが発売したぬいぐるみは半年で4000万円以上を売り上げるなど好調だった一方で、森永製菓の発売した菓子類はそこそこ売れたものの大ヒットにはならなかった[1]

スタッフ

主題歌

※レコード:ビクター音楽産業(番組テロップではノンテロップ)

あらすじ

チロリン村に住むタマネギのトンペイとピーナッツのピーコは、とても仲良しでいつも一緒に遊んでいる。ある日、2人は村で一番の頑固者・ガンコの孫が村へやってくることを知り、どんな頑固な子供が来るのだろうと悩んでいた。そんな時、2人は崖から落ちそうになっていた同い年くらいの子供を助ける。可愛いけれど、勇気ある素直なその女の子こそ、2人の想像とは全く違っていたガンコの孫であった。

登場人物

トンクルピー

いつも元気いっぱいなヤンチャ坊主。トンクルピーのリーダー的存在。大工仕事を得意にしている。蜘蛛が大の苦手。
ちゃっかりした性格でお喋り。トンペイに負けないぐらいのお転婆。家はパン屋でカボチャのおじさんと暮らしている。村の子供で一番の力持ち。食いしん坊なところがある。
可愛らしいお嬢様だが、他の2人と同様、お転婆でかなりの行動力を持っている。元は遠くの町からの転校生だったが、その性格のお陰でトンペイらとはすぐに仲良くなれた。村の子供たちから恐れられる祖父のことを、「おじいちゃま」と呼び慕っている。

暴食トリオ

いつもお腹を空かせている3人組。トンクルピーの友人だが、時折対立をする事もある。ちなみに原作だとブラックバットの子分だった。

のんびりした性格で、3人の中でも特にお腹を空かせている。3人の中で一番動作は遅い。いつも敬語を使って喋っている。
3人の中だと主にまとめ役。人によって言葉使いを変える等、調子の良い所がある。
臆病な性格。緊張をするとすぐにオナラをしてしまう(オナラの臭いは強烈)。語尾に「~でガス」と付ける癖がある。

ブラックバット一味

トンクルピーの宿敵。大人も恐れている大悪党。しかし実際はドジ・マヌケな連中。悪事の骨休めという理由からチロリン村に居ついてしまった。

蝙蝠の怪人。自称「天下の大悪党」。しかし根はかなりのおマヌケ。チーズが大の苦手。どっか憎めない所があり、本当は優しいと思わせる一面ものぞかせる。
ブラックバットの子分。所謂ただのチンピラ。いつもブラックバットに理不尽にどやされている。
ブラックバットの子分。3人の中だと一番の下っ端に当たる。トロくて鈍臭い。しかし悪い側にいるものの、本当は優しい性格。

チロリン学校の友人

物知りな優等生。いつも落ち着いている。「まさにこれですね」という決め台詞を持っている。色々な発明品を作るのを趣味としているが、まともなものを作ったことは少ない。
親戚の叔母、その夫のパイナップルと暮らしている。割と裕福な家庭の子供らしい。気が弱く、お化けなどがかなり苦手。
クルコと同じ裕福な家庭に生まれたお嬢様。しかしクルコと違い、性格は悪い。いつも自慢ばかりしており、他の子供たちとの相性は良くなく、一緒に遊ぶことは少ない。子供だけの秘密基地を大人にばらそうとしたこともある。
クラスの中では一番幼い少女で、皆の妹分。性格は少々我侭。怖い夢を見るとオネショをする癖がある。

その他

チロリン学校のりんごの先生。とても優しい先生で生徒からの信頼も熱い。ブラックバットが初めて心を開いた相手である。以前この先生に助けられた事があり、それ以降、彼女に恋心を抱いてしまう。
歌を歌いながら、村から村にギターを片手に旅をしている、さすらいの詩人。笛で鳥の力を借りる事が出来る。ふらりとチロリン村にやってくるが、いつの間にかまたいなくなっており、クルコたちからは「風みたい」と言われている。
くるみの祖父。村一番の頑固者。ペロリン村長とは古くからの友人であり、また喧嘩仲間。孫のクルコにはかなり甘い。
トウモロコシの村長。ガンコとは喧嘩ばかり。しかし実は幼い頃からの友人で、一緒に釣りに行くことが多い。演説は長い。
カエルの村医者。気のイイ性格だが、強かなな一面を持っている。明日の天気を当てるのが特技。
父は駅長を務めている。しかし村に一日1回しか汽車は来ない事であまり仕事は無い。母は良妻賢母であり、トンペイの自慢の両親である。
クルコによく似ており、心優しい性格。彼女の作るクッキーは一番美味しいと言われている。
レモコの母親で、性格も見た目もうり二つ。大金持ちを鼻にかける嫌味なタイプであり、所謂モンスターペアレント
ピーコと暮らしているおじさん。パン屋を経営している。早とちりの激しい人。注射が大嫌いで、失神するほどである。
噂好きのオバサン。時折ホラ話を吹く。カボチャ同様、早とちりの激しい人。
村の警察官。ただし年老いてる事もあり、どっか頼りない。村で唯一、自転車を持っている。
村に一日1回、荷物を届けにやってくる汽車の機関士。時間通りに来る事はあまり無い。
ポンキーの親戚の叔母夫婦。裕福な家庭らしく、ポンキーに対しては少し過保護な所がある。
チロリン学校の校長。
村の郵便屋さん。
話の合間に登場しては必ずコーラスを歌っている、謎のコーラス部隊。
池に住む河童の子供。トンペイたちと似たような年齢だが、学校へは行っておらず、そのため当初、村の人たちもその存在を知らなかった。「コンキリプー」が口癖。河童であるため、頭の皿が乾くと倒れてしまう。

放映リスト

1.「ボクらは仲良しトンクルピー」
2.「みんなといっしょに学校へ」
3.「かいぶつが出たァァ~ッ」
4.「ひみつの基地を取りもどせ!」
5.「宝物はどこだ」
6.「ボンボンを救え!」
7.「おばけをつかまえろ」
8.「逃げ出したペコポン」
9.「ガンコさんの誕生日」
10.「ねらわれた郵便馬車」
11.「トンペイの一日駅長」
12.「犯人はわたしじゃない」
13.「かくれんぼ、わすれんぼ」
14.「パンはどこへいった?」
15.「吸血鬼で大さわぎ」
16.「草スキーで勝負だ」
17.「ピーコちゃんのパン作り」
18.「自転車大好き!」
19.「ボンボンのひみつ大作戦」
20.「さつまいも詩人がやってきた」
21.「逃がした魚は大きいぞ」
22.「虫歯になったケロケロ先生」
23.「シロキチの白鳥の湖」
24.「そのイッパツをガマンしろ」
25.「空とぶトンペイ」
26.「クルコちゃんのママが危ない!」
27.「アップル先生大ピンチ!」
28.「急げ!コンキリプー」
29.「さつまいも詩人は人気者」
30.「音楽会への招待状」
31.「大発明家がやってきた」
32.「トンクルピーとまぼろしの蝶」
33.「三人だけのひみつ」
34.「クルコちゃんのお手伝い」
35.「お腹をこわしたブラックバット」
36.「おばけ森へいらっしゃい」
37.「ニンジンさんが大かつやく」
38.「レモン夫人の自動車レース」
39.「対決!いかだ競争」
40.「バナーナさんがんばる」

41.「みんなでお留守番」
42.「大変だ!汽車がこない」
43.「チロリン滝の伝説」
44.「プースケたちのひみつ基地」
45.「ふくれっつらで大騒ぎ」
46.「二人三脚でテンテコマイ」
47.「ボンボンと不思議な王子様」
48.「対決!男の子・女の子」
49.「看護婦さんになりたい」
50.「トンペイは天才少年?」
51.「ポンキーの学芸会」
52.「ひみつの基地が見つかっちゃう?」
53.「ごきげんなおしてバナーナさん」
54.「落とし穴に気をつけろ!」
55.「水泳は楽しいな!」
56.「トンペイの家出」
57.「ガンコさんの絵日記」
58.「大さわぎ!カボチャさん」
59.「星に願いを」
60.「ブローチはどこへいった?」
61.「山からイッキにすべり台」
62.「カボチャさんが盗まれた!?」
63.「レモンさんのクッキー」
64.「村長さんのひみつ」
65.「霧がでてきてキリキリまい!」
66.「えっ!レモンさんが大けが」
67「牧場へようこそ」
68.「ボクらの宝を取りもどせ!」
69.「犯人はオイラたちじゃない!」
70.「湖の宝物」
71.「モグモグのメガネをさがせ」
72.「空とぶ怪盗ブラックバット」
73.「ガンコさんのヒゲが…」
74.「コンキチのお誕生会」
75.「ボンボンと虹の妖精」
76.「がんばれペロリン村長」
77.「クルコの木登り」
78.「ハチミツ集めはいたたたたッ」
79.「ピーコちゃんは力もち」
80.「ブラックバットのステキなマント」

81.「ひとりぼっちのモグモグ」
82.「ブラックバットのプレゼント」
83.「おばけやしきに近づくな!」
84.「パイコンテストは大騒ぎ」
85.「ツボがぬけない大変だ!」
86.「はだしでダンス」
87.「ブラックバットの星占い」
88.「いかないで!アップル先生」
89.「みんなでサーカス」
90.「バナーナさんの宝物」
91.「くいしん坊をやっつけろ!」
92.「ブラックバットの仲間われ」
93.「びっくりニュースを追いかけろ!」
94.「牛を助けろ!」
95.「ステキな夢をみたい」
96.「白鳥を逃がしてあげて」
97.「がんばれシロキチ写真屋さん」
98.「地下トンネルの大冒険」
99.「大きなタルで遊んじゃえ!」
100.「しっかりして!コンキチ君」
101.「なんでもペッタン、接着剤」
102.「キャンプでドッキリ!」
103.「小鳥さんありがとう」
104.「クルコの新しいクツ」
105.「ブラックバットが一等賞?」
106.「さつまいも詩人がさらわれた」
107.「お酒のケーキで大騒ぎ!」
108.「エプロン姿のガンコさん」
109.「強いぞポンキー?」
110.「ヘンテコ医師がやってきた」
111.「捕まったブラックバット」
112.「ブラックバットは歌が好き」
113.「えっ!ボンボンがお嫁さん?」
114.「占いは大あたり?」
115.「おかしなお手伝い券」
116.「コマになったカボチャさん」
117.「どちらが先にどなりだす」
118.「町からきたおともだち」
119.「ブラックバットがまっ白け」
120.「寝坊したガンコさん」

121.「レモコのバースデーケーキ」
122.「ランプの精がやって来た」
123.「池にオバケが住んでいる?」
124.「対決!バット対キャベツさん」
125.「カボチャさんのシンデレラ騒動」
126.「クルコが町へ帰っちゃう?」
127.「アップル先生の家庭訪問」
128.「ご先祖さまの宝物」
129.「いちばんよい子はだあれ?」
130.「ブラックバットのダイエット」
131.「ブラックバットの大逆襲」
132.「力もちになるくすり」
133.「カボチャさんのパンは世界一?」
134.「ブラックバットがお手伝い」
135.「不思議な種をみーつけた」
136.「コンキリプーで大あばれ」
137.「シロキチの大マジック」
138.「ニンジンさんの真夜中の決闘!」
139.「ねむっちゃったケロケロ先生」
140.「アイス泥棒は誰だ?」
141.「ブラックバットへの贈り物」
142.「ボンボンちゃんの雪だるま」
143.「アイスになったコンキチちゃん」
144.「氷の上で対決だ!」
145.「小さいことはいいことだ」
146.「チロリン村が海になる?」
147.「走れ!ペコポン」
148.「ケロケロ先生、大ピンチ」
149.「村長さんはみんなのおじいちゃま」
150.「サンタさんは大泥棒?」
151.「ブラックバットの手形がほしい」
152.「がんばれモグモグ」
153.「よい子になったブラックバット」
154.「ケンカのしかた教えます」
155.「ブラックバットのおまわりさん」
156.「パン屋をのっとれ!」
157.「古井戸のひみつ」
158.「ボンボンのさいみんじゅつ」
159.「チロリン村が最高だ!」
160.「せんすい艦で大騒ぎ!」

161.「思い出の木があぶない」
162.「チロリン湖に怪獣がでた?」
163.「汽車をとめたのは誰だ」
164.「お花畑で遊びましょ」
165.「チロリン村の春まつり」
166.「大変!ケーキ山がもえている」
167.「ブラックバットが大かつやく」
168.「学校をこわしたのは誰だ!」
169.「コンキチが見ていた」
170.「大好き!チロリン村」

脚注

  1. 「チロリン村物語 関連商品に明暗」『日経流通新聞』1993年5月18日付、27面。

関連項目