ターボばあちゃん
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ターボばあちゃんは、現代妖怪に関する都市伝説の一つ。
概要
トンネル内を車で走っていると、突如窓を誰かに叩かれる。見ると自分の車と並走する老婆がこちらを見ている、というもの。場所は六甲山とされる場合が多い。
老婆の速度は、最速で時速140キロメートル以上とされる[1]。車と併走してドライバーを驚かせる以外は危害を加えるなどは無く無害だとされる[2][3]。
派生形
- バスケばあちゃん
- バスケットボールをドリブルしながらバイクに併走し、ボールを投げつけてくる、というもの。うっかりボールを受け取るとバイクが転倒し、無視してもボールをぶつけられて転倒し、どちらにしろライダーは死んでしまう、とされる。
- ホッピングばあちゃん
- 山道で、突然ホッピングに乗って目の前に落下してきて、そのまま大ジャンプで車を飛び越す、というもの。それ以上何かしてくる事はないが、驚いてハンドル操作を誤れば死亡事故につながる、と続く場合も。
- 棺桶ババア
- 運転手をつかみ出し、担いでいた棺桶に入れてそのまま火葬場まで運ぶ、というもの。
- ボンネットばばあ
- 国道を走っているといきなりババアがボンネットに乗ってくる。びっくりして操作を誤ると死ぬこともあるのでそのまま7km走り続けるのが良いとされている。
「ばあちゃん」の部分は、「ばあさん・ばばあ」など地方によって異なる。同じく「ターボ」も、「ダッシュ・ジェット・ハイパー・光速」などの派生がある[4]。その走行速度が名称となっている場合もあり、「40キロばばあ」を始め「60キロ、80キロ、120キロ」など、道路交通法上の制限速度ごとのバージョンが存在する[4]。また、主体が男性の場合もあり、「ターボじいちゃん」などと呼ばれている。
「高速併走型怪奇現象」は他にも以下のようなパターンがある。
- 「自転車で高速道路を走るサラリーマン」
- 「高速でハイハイをする赤ちゃん」
- 「陸王に乗って追いかけてくるOL」
- 「ミサイルに跨る女子高生」
- 「首都高を走るドナルド」
- 鞠つきをしている最中にひき逃げされた少女の霊が、自動車以上のスピードで道路を疾走する「鞠つきマリちゃん」[4]
- 鞠つきをしながら路上の自動車を猛スピードで追いかける「鞠つきじじい」[4]
- 北海道でリヤカーを引いた女性が時速80キロメートルの車と競走する「リヤカーおばさん」[4]
- 岡山県の津山インターチェンジ付近で、白いブラウス、赤いスカート、ランドセル姿の少女が時速80キロメートルでスキップしながら車と車の間を通る「スキップする少女」[4]
さらには犬や猫などの動物が主体のパターンが存在し、攻撃の有無、顛末などは様々である。