セルフうどん
セルフうどんとは、料理の受け取り、食後の食器の返却を客自ら行うセルフサービスの業態をとるうどん店のこと。
概要
店によって形式は少しずつ異なるが、基本は麺の「玉」の数、もしくは「大・中・小」などの量を選び、自分または店員により適宜湯掻き、具(天ぷら・きつね・とろろ昆布・天かす・揚げ玉・その他)や薬味(ねぎ・ショウガ・ゴマなど)を選んで、店員に汁や調味料をかけてもらう、もしくは自分でかけて出来上がりという形式。通常は麺の数量によって価格が変化するが、店によっては玉数や量の大小に関係なく一律同価格に設定にしている場合もある。また、揚げ物・おにぎり・いなり寿司・白飯などのサイドメニューを用意している店もある。うどん・サイドメニュー共に個々の価格は抑えてあるが、選ぶ数量によっては結構高くつく場合もある。
長らくこのようなセルフうどん店は讃岐地域における讃岐うどん店独特の業態だったが、2002年頃から外食産業の大手企業の参入により、セルフうどんのチェーン店が短期間に急増した。背景として「外食デフレ」の時代に合致した低価格路線の商材であったことや、スターバックスやドトールコーヒーショップなどセルフ方式を導入したコーヒーショップの普及で、飲食店におけるセルフ方式の懸念が払拭されたこと、B級グルメブームが挙げられている[1]。これらのチェーン店では、讃岐の地元の標準的なセルフうどん店よりも、手順は少なく、はじめての客でも戸惑わないよう工夫がされている。2000年代後期以降、デフレの影響もあって、売り上げ、店舗数、共に右肩上がりの状態が続いており、新たなファーストフードの一形態として認知され普及・定着している。
主なチェーン店
香川県外資本の讃岐うどんセルフ方式チェーン店は、さぬきうどん振興協議会によると「13」(2012年時点)に上る[2]。
- 丸亀製麺(トリドール系列、2010年8月現在、店舗数業界第1位)
- はなまるうどん(吉野家ホールディングス系列、2010年8月現在、店舗数業界第2位)
- どんどん庵(サガミチェーン系列)
- 瀬戸うどん(ゼンショー系列)
- たもん庵(ゼンショー系列)
- 製麺大学(サガミチェーン系列)
- めりけんや(JR四国系列)
- 讃岐製麺(ライフフーズ系列)
- 讃岐製麺 麦まる(グルメ杵屋系列)
- 香の川製麺(フレンドリー系列)
- つるまる(フジオフードシステム系列)
- 楽釜製麺所(三光マーケティングフーズ系列)
- 伊予製麺(阪南理美容系列)
- 琴平製麺所
- 金比羅製麺(太鼓亭系列)
- むらさき
- ふるさと
- 四代目横井製麺所
脚注
関連項目
- 讃岐うどん
- 勝手丼
- 香川銀行セルフうどん支店 - 香川県の第二地方銀行、香川銀行のインターネット上の支店。セルフうどんの隆盛にあやかって命名された。