スイート号
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Vertical images list スイート号(すいーとごう)は東京都と宮城県仙台市を結ぶ、東北急行バスが運行する夜行高速バスである。
なお、本項では2008年4月1日より同年6月30日まで東北急行バスが単独運行していたネオスイート号(旧・政宗号)および格安便のニュースター号・ホリデースター号・エススター号(廃止)についても記載する。
概要
「スイート号」の愛称が付いたのは2004年と最近だが、路線自体は1962年開業で50年以上の歴史がある。開業当時は全区間一般道経由で運行され、乗務員は途中乗り継ぎで乗務していた。現在では全便ワンマン運行で、東京、仙台の両営業所の乗務員が担当している。
本来は夜行バスであるが、北千住(現在は停車しない)~仙台ではクローズドドア制を採っていない。そのため、早朝に停車する福島駅東口からも乗車できる(2009年1月31日出発便までは白石、大河原、岩沼からも利用できた。それよりも古くには郡山での乗降もできた。)。これは、国鉄(当時)の始発列車より早いバスを運行することによる、「早朝バス」を兼ねていたためである。
1989年、高速バス開設ブームの中、昼行便(東京~仙台間直行)の運行を開始。一時期は夜行・昼行あわせて1日6往復運行されていたが、近年の格安ツアーバスの進出による競争力の低下が否めなくなってきたことなどにより、「スイート号」は縮小が続き、2010年9月1日より金・土・日曜日の限定運行となっている。
一方、前述の格安ツアーバスへの対抗策としては、同区間の低価格路線バスとして2006年12月15日より「ニュースター号」の運行を開始した。車両はかつて政宗号に運用していたのと同様の後部トイレ付き4列シート車を使用している[1]。
2009年1月17日からは、同一料金[2]で3列シート車による「ホリデースター号」(昼行便)を金・土・日・祝日限定で運行を開始(運行開始当時は期間限定→2010年9月現在も運行継続中、なお現在祝日の運行は中止されている)した。また、2010年9月2日より3列シート車で「エススター号」を木・土曜日(2011年8月1日より土曜日のみに変更)の上り便(仙台→東京)限定で運行を開始した(「エススター号」は2014年5月10日の運行をもって廃止)。
運行経路
現行
- 「スイート号」
東京テレポート(お台場前)(※)←浜松町バスターミナル(※)←東京駅八重洲通り - (宝町入口/呉服橋出口) - (首都高速道路) - (東北自動車道) - (福島西IC) - 福島駅東口 - (福島飯坂IC) - (東北自動車道) - (仙台宮城IC) - 仙台駅前 - 仙台営業所
- ※金・土・日曜日のみ運行。
- ※東京テレポート(お台場前)・浜松町バスターミナルは上り東京行のみ停車。
- ※羽生PA、安積PA又は安達太良SAで休憩する。那須高原SAにも停車するが、乗務員休憩のための停車で、乗客は車外に出ることはできない。
- 「ニュースター号」・「ホリデースター号」
東京駅八重洲通り - (宝町入口/呉服橋出口) - 東京スカイツリー北(※) - (首都高速道路) - (東北自動車道) - (仙台宮城IC) - 仙台駅前 - 仙台営業所
- ※「ニュースター号」は毎日運行、「ホリデースター号」は金・土・日曜日・祝日のみ運行。
- ※東京スカイツリー北は、上り1本(ニュースター2号)のみ停車。
- ※昼行便は、以前は羽生PA、那須高原SA、国見SAの3箇所で休憩していた(稀に那須高原SAの隣の阿武隈PAで休憩する場合もある)。現在は、仙台行は佐野SAと安達太良SA、東京行は安積PAと羽生PAの2箇所で休憩するケースが多い(各10×3回→各15分×2回)。
- ※夜行便はスイート号同様に羽生PA、安積PA又は安達太良SAで休憩する。それ以外のPA・SAにも停車するが、乗務員休憩のための停車で、乗客は車外に出ることはできない。ただしトイレ無し続行便の場合は、那須高原SAでも開放休憩となる。
- ※繁忙期における「ニュースター号」の続行便については、関越交通が運行する場合がある[3]。
過去の運行経路
- 「スイート号」各停便
東京テレポート(お台場前) - 浜松町バスターミナル - 東京駅八重洲通り - 上野駅前 - 浅草駅前 - 北千住駅 - 新越谷駅前 - (岩槻IC) - (東北自動車道) - (福島西IC) - 福島駅東口 - JR長町駅東口 - 仙台駅前 - 仙台営業所
- 「ネオスイート号」
新宿駅新南口 - 池袋駅(※仙台発のみ) - 王子駅前(※仙台発のみ) - (王子北ランプ) - (首都高速道路) - (東北自動車道) - (仙台南IC) - JR長町駅東口 - 仙台駅東口 - 仙台営業所
- 「エススター号」
仙台営業所 → 仙台駅前 → (仙台宮城IC) → (東北自動車道) → (首都高速道路) → (宝町入口/呉服橋出口) → 東京駅八重洲通り
- ※木・土曜日(2011年8月1日より土曜日のみに変更)の上り便(仙台→東京)限定で運行していた(3列シート車車両使用)が、2014年5月10日の運行をもって廃止。
運行回数および使用車両
2014年5月15日時点
- 「スイート号」:夜行便1日1往復(金・土・日曜日のみ運行)、3列シート車両(トイレ付)使用。
- 東京駅→仙台営業所…下り1本
- 仙台営業所→東京テレポート(お台場前)…上り1本
- 「ニュースター号」:1日3往復(昼行便2往復、夜行便1往復)、4列シート車両(トイレ付)使用(昼行便の1号・4号は繁忙期を除く月曜~木曜は3列シート車両で運行)。
- 「ホリデースター号」:昼行便1日1往復(金・土・日曜日・祝日のみ運行)、3列シート車両(トイレ付)使用。
歴史
- 1962年(昭和37年)
- 1989年(平成元年) - 直行の昼行便(1日1往復)を新設。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)10月14日 - 夜行便(直行便)のうち1往復が東京営業所(東雲車庫)発着、新木場駅前・北千住駅経由となる。下り各停便の時刻を20分繰り下げ。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 1月15日 - 「スイート号」昼行便の運行を廃止。夜行便のみの運行となる。
- 4月1日 - 「スイート号」各停便の経路を変更。東京方が東京営業所(東雲車庫)発着・新木場駅前経由から東京テレポート(お台場前)発着に変更、仙台方がJR長町駅東口経由となり、長町(地下鉄長町一丁目駅前)バス停を廃止。新宿 - 仙台線「政宗号」のJRバス東北との共同運行を解消し、東北急行バス担当便を「ネオスイート号」として運行開始。
- 6月30日 - 「ネオスイート号」、同日運行便をもって休止。
- 7月1日 - 「スイート号」、運賃改定し値下げを行うと共に、往復割引・回数券を廃止。また、同年8月10日までの限定で、「ニュースター号昼行便一周年記念キャンペーン」として、「ニュースター号」昼行便の大人片道運賃を3,000円に値下げ(のち2009年4月19日まで延長→同年12月20日まで→2010年5月31日まで再延長→同年6月1日以降も継続)。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)8月1日 - 「ニュースター号」昼行便を1往復増便。この1往復は月曜日~木曜日は独立3列シート車で運行(金曜日~日曜日は4列シート車で運行)。「エススター号」の運行日を土曜日のみに変更。
- 2012年(平成24年)7月1日 - 「ニュースター号」昼行便の上り1本を東京スカイツリー北に停車。運賃改訂(「ニュースター号」昼行便の金曜日~日曜日を片道3,500円に、「エススター号」を片道3,900円に)。
- 2013年(平成25年)4月8日 - 運賃改定。「ニュースター号」の金曜日~日曜日・祝日運行便を昼行便片道3,900円、夜行便片道4,200円に、「ホリデースター号」「エススター号」を片道4,200円にそれぞれ値上げ。
- 2014年(平成26年)5月15日 - 「エススター号」の運行を廃止(最終運行は5月10日)。運賃改定。
類似路線
- ドリームササニシキ号
- 東京駅⇔仙台駅間で競合する
- ドリームふくしま・横浜号
- 東京駅⇔福島駅間で競合する
- 仙台・新宿号、ドリーム政宗号
- 「仙台・新宿号」(昼行便)は4列シート車で運行するが、「ネオスイート号」は3列独立シート車で運行していた。
- 「ネオスイート号」は「スイート号」同様に学割運賃が適用されていた(「仙台・新宿号」「ドリーム政宗号」には適用されない)。
- 広瀬ライナー号(京王電鉄バス#夜行高速路線/宮城交通#高速バス路線を参照)
- ドリーム横浜・仙台号
- ミリオンライナー ※運行休止
脚注
外部リンク
- ↑ 現在運行中のフライングスニーカー号とほぼ同一の仕様となっている。
- ↑ 実際には、「ホリデースター号」運行開始時点で「ニュースター号」昼行便はキャンペーン運賃導入によりさらに値下げしている。
- ↑ 東北急行バス 高速バスLINE UPの記述より