ジェフ・リン
テンプレート:Infobox Musician ジェフリー・リン(Jeffrey Lynne, 1947年12月30日 - )は、イギリス・バーミンガム出身のシンガー・ソング・ライター、音楽プロデューサー、マルチプレイヤー。
来歴
1960年代に活動したロックバンド、「アイドル・レース」「ザ・ムーヴ」を経て、1970年からエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)としての活動を開始した。
その後、エレクトリック・ライト・オーケストラのリーダーとして、1970年代から1980年代にかけて「テレフォン・ライン」「シャイン・ラヴ」「ザナドゥ」など数々のヒット曲を連発し、ELOは、一時期はギネスブックに「最も多くの全米トップ40ヒットを飛ばしたグループ」として紹介されていた。この成功のためか、ヴァージン・グループ初の映画 "Electric Dreams" のサウンドトラックへ2曲参加している (プロデューサーはジョルジオ・モロダー)。
また、プロデューサーとして数多くのアーティストを手掛けたことも有名で、1980年代後半以降、デイヴ・エドモンズ、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、トム・ペティ、ロイ・オービソン、デル・シャノンなどのプロデュースを手掛けている。1995年から1996年にかけてのビートルズ・アンソロジー・プロジェクトでは、ジョージの紹介で新曲のプロデュースを担当し話題となった。
ジョージ・ハリスンが結成した覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーでもあった。ソロアルバムも1枚発売している。また、2001年発表のエレクトリック・ライト・オーケストラのアルバム『ZOOM』は、リチャード・タンディーなど一部オリジナル・メンバーの客演はあるものの、事実上彼のソロ作品である。
ディスコグラフィ
シングル
- 1977年
『Doin' That Crazy Thing/Goin' Down To Rio』
- Doin' That Crazy Thing
- Goin' Down To Rio
- ソロ名義によるファースト・シングル。(E.L.O.サウンドとは違った、当時流行していたディスコ・サウンド。)
- 1984年
『Video!/Sooner Or Later』
- Sooner Or Later
- サントラ『Electric Dreams』よりのシングルカット「Video!」B面。ソロ名義によるセカンド・シングル。
- 1990年
『Every Little Thing/I'm Gone』
- I'm Gone
- Every Little Thing (12" Remix)
- アルバムよりのシングルカット「Every Little Thing」のB面。ソロ名義によるサード・シングル。
『Lift Me Up/Sirens/Borderline』
- Sirens
- Borderline (2013年、デジタル・リマスター盤ボーナス・トラック)
- アルバム『アームチェア・シアター』よりのシングルカット「Lift Me Up」のB面。ソロ名義によるフォース・シングル。
アルバム
- 1990年
『アームチェア・シアター』 - "Armchair Theatre"(The Billboard 200/最高位83位)
- Every Little Thing
- Don't Let Go (Jesse Stone)
- Lift Me Up
- Nobody Home
- September Song (Maxwell Anderson, Kurt Weill)
- Now You're Gone
- Don't Say Goodbye
- What Would It Take
- Stormy Weather (Ted Koehler, Harold Arlen)
- Blown Away
- Save Me Now
- Forecast(1989年録音)
- 2013年、デジタル・リマスター盤ボーナス・トラック。
- 2012年
『ロング・ウェイヴ』 - "Long Wave"(The Billboard 200/最高位133位)
- She (Charles Aznavour)
- If I Loved You (Rodgers-Hammerstein)
- So Sad (to Watch Good Love Go Bad) (Everly Brothers)
- Mercy Mercy (Don Covay)
- Running Scared (Roy Orbison)
- Bewitched, Bothered And Bewildered (Rodgers-Hart)
- Smile (Charlie Chaplin)
- At Last (Gordon-Warren)
- Love Is A Many Splendored Thing (Fein-Webster)
- Let It Rock (Chuck Berry)
- Beyond The Sea (Charles Trenet)
- ソロ名義では12年ぶりとなる、全曲カバー曲によるセカンド・アルバム。
- Jody(Del Shannon)
- 日本盤限定ボーナス・トラック。
その他
- 1976年
『All This And World War II』 - "Original Soundtrack"
- With A Little Help From My Friends/Nowhere Man
- 映画『All This And World War II』オリジナルサウンドトラック。様々なアーティストによる、全編ビートルズの楽曲をカバーした内容で構成されたアルバム。ジェフは2曲をメドレーでカバー。初のソロ名義。
- 1984年
『Electric Dreams』 - "Original Soundtrack"
- Video! (The Billboard Hot 100/最高位85位)
- Let It Run
- 映画『エレクトリック・ドリーム』オリジナルサウンドトラック。
- 1991年
『Robin Hood-Prince Of Thieves』 - "Original Soundtrack"
- Wild Times
- 2011年
『Listen To Me: Buddy Holly』
- Words Of Love
- バディ・ホリーのトリビュート・アルバム。
- 2013年
『American Hustle』 - "Original Soundtrack"
- Stream of Stars
- 映画『アメリカン・ハッスル』オリジナルサウンドトラック。
参加したバンド
- 1967~1969
- 1970~1972
- 1971~1986,2001~
- 1988~1990
- 『Vol.1』 - "Volume One"(1988年発表。1988年、The Billboard 200/最高位3位。グラミー賞ノミネート作品)
- 『Vol.3』 - "Volume 3"(1990年発表。1990年、The Billboard 200/最高位11位)
主なプロデュース作品
- ジョージ・ハリスン
- 『クラウド・ナイン』 - Cloud Nine(1987年発表)
- 『ブレインウォッシュド』 - Brainwashed(2002年発表)
- 「セット・オン・ユー」 - Got My Mind Set On You(1987年発売)
- 「エニイ・ロード」 - Any Road(2003年発売、グラミー賞ノミネート作品)
- ポール・マッカートニー
- ビートルズ
- 「フリー・アズ・ア・バード」 -Free As A Bird(1995年発表)
- 「リアル・ラヴ」-Real Love(1996年発表)
- トム・ペティ
- 『フル・ムーン・フィーヴァー』 -Full Moon Fever(1989年発表)
- トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
- 『イントゥ・ザ・グレイト・ワイド・オープン』 -Into The Great Wide Open(1991年発表)
- リンゴ・スター
- 『タイム・テイクス・タイム』 -Time Takes Time(1992年発表)
- オリヴィア・ニュートン・ジョン
- 「ザナドゥ」 -Xanado(1980年発表。シングル)
- ロイ・オービソン
- 『ミステリー・ガール』 -Mystery Girl (1989年発表、「ユー・ゴット・イット」など3曲を担当)
- デル・シャノン
- 「ウォーク・アウェイ」 -Walkaway(1990年発表)
- デイブ・エドモンズ
- 「インフォメーション」 -Information(1983年発表)
- 「リフ・ラフ」 -Riff Raff(1984年発表)
※「」内は曲名、『』名はアルバム名