サンダ
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サンダは、映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』などに登場する架空の怪獣。
概要
映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』に登場したフランケンシュタインの細胞から誕生した怪獣。ガイラが弟(厳密に言えば同細胞から分裂したクローン)である。
名前の由来は「山(さん)」から[1]。脚本での表記は「山フランケンシュタイン」[1]。海外での名称は「ブラウンガルガンチュア」となっている[1]。
登場作品
映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)
- 特撮テレビ番組『行け!ゴッドマン』(1972年)と『行け! グリーンマン』(1973年)にも登場した。
『サンダ対ガイラ』に登場したサンダ
- 身長:30メートル
- 体重:1万5千トン
全身が茶色の体毛で覆われた巨人。人の手で育てられたことから、性質は温和であり、人間に対しては危害を加えない。ガイラとは逆に、照明に寄ってくる(そのため、避難民が明かりを消すか消さないかで混乱するシーンがある)。成長してからは日本アルプス山中に潜み、その巨大な足跡が目撃された。琵琶湖で剥離した体細胞からはガイラが誕生している。人間から攻撃されるガイラを救出し、当初は仲間として扱うも、人間を食害したことを知り袂を分かつ。その後、晴海埠頭のガイラの前に再び出現し、ガイラを説得しようとするがこれを拒まれ闘争を開始、最後は2頭共に海底火山の噴火に飲み込まれた。
- デザイン:成田亨
- スーツアクター:関田裕
- 子供の頃のサンダ:小宮康弘[2]、声:木下華声
- 関田裕はこれが初の怪獣役(スーツアクター)である[1]。初の相手役となる関田について、ガイラ役の中島春雄は「勘が良く、立ち回りでも動きがよくて[3]演じやすかった」と評している。
- 造形
- 子供時代も含め、頭部造形は利光貞三、胴体は八木寛寿、八木康栄による。「山の怪獣」ということで、体表が松かさ状になっている。全身の毛は麻を使用した。
- 子供時代のサンダは、演技者の表情を生かした、特殊メイクに近い造形となっている。
- 台本では白い怪物とされていた[1]。
『行け!ゴッドマン』に登場したサンダ
子供達が遊んでる場所に叫び声をあげつつ登場。ゴッドマンとの戦いの末、逃走しようとした所をゴッドマン超音波により爆殺。ただし、目的は子供達と一緒に遊ぶことだった。
『行け!グリーンマン』に登場したサンダ
民家の公園に出現し、子どもたちをいじめるがやってきたグリーンマンと戦い、敗れた。