ココナッツミルク
ココナッツミルク(または、ココナツミルク、テンプレート:Lang-en)は、成熟したココナッツの種子の内側に、層状に形成される固形胚乳から得られる、甘い乳状の食材。
目次
作成
すりおろしたココナッツの固形胚乳を水と一緒に弱火で煮込んでから裏漉しし、目の粗いガーゼなどの布で絞って作る。
ココナッツの種子の中央に溜まった水状の液体、つまり液状胚乳(いわゆるココナッツジュース)とは全く別のものであるが、生物学の研究で植物の組織培養の培地にこの液状胚乳を用いるとき、ココナッツミルクの名称を用いるので紛らわしい。なお、水の代わりにココナッツジュースと固形胚乳を使って作るココナッツミルクもある。ココナッツジュースは、体液の成分と近く、またココナッツの内部は基本的に無菌状態であるため、昔、船乗りが脱水症状を起こしたときなどで、点滴用の生理食塩水がない場合などのときに、実際に点滴として利用されていた。
料理
ココナッツミルクは多くの熱帯料理で使用されるごく普通の材料であり、特に東南アジア(タイ、マレーシア、スリランカなど)やポリネシアでは頻繁に使われる。一般的には缶入りのものや冷凍したものが売られている。冷凍品のほうが風味が保たれる期間が比較的長く、ココナッツの独特の風味はカレーやその他香辛料の効いた料理と大抵の場合相性がよいため、料理に用いる場合には鮮度に留意する。製品によっては、濃厚な固形物状のものが缶の上に分離して浮いていることがある。これはココナッツクリームと呼ばれ、料理によってはこれを素材として使用することがある。缶を開ける前に良く振っておくと均一のものになる。カメルーンではピラフに混ぜられている。
一度開封したココナッツミルクの缶は袋に詰め替えて冷凍保存し、早めに使い切ると良い。開けたまま室温で放置するとすぐに傷んで酸味が出る。
タイ料理
- グリーンカレー/イエローカレー/レッドカレー - ココナッツミルクは、ほとんどのいわゆるタイ風カレー(ゲーン)の材料に使われる。カレーソースを作るときは、まず始めにココナッツミルクを強火で加熱して、油分を分離させる。ここにカレーペーストと一緒に、調味料・肉・野菜・添え物などを加える。]]
- トムカーガイ - 鶏をココナッツミルクで煮込んだスープ
- サテ
- カオ・ニャオ・ナーム・ガティ - もち米のココナッツミルクかけ
- タピオカ・プディング
- サークー・ガティ - タピオカがはいったココナッツミルクのデザート