キティ台風
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キティ台風(-たいふう、昭和24年台風第10号、国際名:キティ〔Kitty〕)は、1949年8月31日に関東地方に上陸し、関東地方に大きな影響を与えた台風。
概要
- 1949年8月27日、南鳥島近海で台風第10号発生。
- 8月31日に最盛期を迎え、中心気圧956ヘクトパスカル、大型の強い台風となった。
- 8月31日夜、神奈川県小田原市の西に上陸した。その後、台風は北進し、熊谷、柏崎を通過し、日本海上へ出て温帯低気圧となった。
- 八丈島(東京都八丈町)で最大風速33.2m/s(最大瞬間風速47.2m/s)、横浜で35.2m/s(同44.3m/s)を観測した。
被害状況
- 死者135名、行方不明者25名、負傷者479名
- 住家の全・半壊・流出17,203戸
- 住家の床上・床下浸水144,060戸
- 耕地被害48,598ha
- 船舶被害2,907隻
首都圏を暴風域に巻き込み関東北部や新潟県の山岳部で大雨となったことから、群馬県勢多郡東村では大規模な土砂崩れで32人が死亡し、信濃川や渡良瀬川の上流部では堤防が決壊・土浦城西櫓も被害を受け解体に追い込まれた。
また台風の通過が満潮時と重なったことから東京湾などで高潮となり、東京ではA.P.+3.15mを記録し江東区や江戸川区などゼロメートル地帯が浸水被害に遭った。横浜港では停泊中の船舶90隻のうち26隻が沈没し、行徳塩田もこの台風による浸水で製塩業の廃業に追い込まれている。