カシラダカ
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カシラダカ(頭高、学名:Emberiza rustica)は、スズメ目ホオジロ科に分類される鳥類の一種である。和名の由来は、興奮すると頭頂部の羽を立たせることよる。
分布
スカンジナビア半島からカムチャッカ半島までのユーラシア大陸高緯度地域と、アリューシャン列島で繁殖し、冬季は中国東部に渡り越冬する。また、中央アジアに渡る個体もある。
形態
体長が約15 cm、翼開長が約24 cm[1]。後頭部に短い冠羽がある。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上から白い側頭線がある。体の上面は茶色で黒い縦斑がある。体の下面は白色である。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面に淡褐色になる。外観はホオジロのメスに似ている。
生態
平地から山地の明るい林や林縁、草地、農耕地、アシ原に生息する。繁殖期はつがいで生活するが、それ以外は数羽から100羽程の群れを作って過ごす。
巣は地上または枝の上に椀形ものを作る。卵数は4~6個である。
ファイル:Emberiza rustica MHNT.ZOO.2011.11.219 Suomussalmi.jpg
Emberiza rustica
越冬時は地上を跳ね歩きながら時々冠羽を立てて、草木の種子を採食している。
地鳴きは「チッ、チッ」。越冬期の後期では日本でも囀りを聴くことができる。ホオジロやアオジ等より早口で複雑な囀りである。囀りを日本語で表記するのは簡単ではない。
種の保全状況評価
国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[2]。日本の高知県で、準絶滅危惧(NT)の指定を受けている[3]。
Sibley分類体系上の位置
ファイル:Emberiza rustica.jpg
上が、カシラダカ。下は、コホオアカ
脚注
参考文献
- 叶内拓哉他 『日本の野鳥』 山と溪谷社、1998年、ISBN 4635070077
- テンプレート:Cite book
関連項目
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