ジャンムー・カシミール州

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カシミール州から転送)
移動先: 案内検索

テンプレート:Pathnav

ジャンムー・カシミール州
Jammu and Kashmir
जम्मू और कश्मीर、
مقبوضہ کشمیر
インド国内の位置
(インド国内の位置)
基礎情報
25px インド
行政区 ジャンムー・カシミール州
州都 シュリーナガル(夏季)
ジャンムー(冬季)
面積 222,236 km²
人口 2001年
 - 合計 10,069,917 人
 - 人口密度 45.31 人/km²
時間帯 インド標準時(IST)UTC+5:30
公用語 簡易ウルドゥー語カシミール語ドーグリー語
創立 1947年10月26日
知事 ナレーンドラ・ナート・ヴォーラー Narinder Nath Vohra
首相 オマル・アブドゥッラー Omar Abdullah
立法機関(議席数) 二院制(89+36)
略称ISO IN-JK
州政府公式ウェブサイト http://jammukashmir.nic.in
ファイル:Jammu-Kashmir-flag.svg
ジャンム・カシミール州旗
(Wikipedia英語版より)

ジャンムー・カシミール州テンプレート:Lang-hiテンプレート:Lang-ksテンプレート:Lang-urテンプレート:Lang-en)は、インド最北部の

歴史

テンプレート:Main 紀元前よりこの地域はマウリヤ朝が起こり、その後クシャーナ朝等を経て、ムガル帝国の支配下となる。ムガル帝国滅亡後、シク教国1799年1846年)が建国されてシク教徒の治世となり、1846年テンプレート:仮リンクでイギリス軍がこの地を占領し、ジャンムー・カシミール藩王国が成立した。1947年8月インドパキスタンイギリスから独立した際、この地の帰属権を巡って紛争が勃発(印パ戦争)。現在でもパキスタンとインドが領有を主張し、これまで大小の軍事衝突を繰り返し、現在はほぼ中間付近に停戦ラインが引かれている。1990年代から分離独立派がヒンドゥー教徒を襲撃する事件が相次ぎ、約4万5000人が殺害されている。1999年テンプレート:仮リンク2005年10月地震では、1,300人以上の死者を出した。

政治

ジャンムー・カシミール州は、インドで唯一、イスラム教徒が多数派となっている州である。このため、特別自治権が認められている[1]

地理

ラダック地方を含む広義のカシミール地方全域を州とするが、この州はパキスタンも全域の領有を主張している。この地の獲得を巡り、数度にわたってパキスタンと戦争になった(印パ戦争)が、現在は停戦しカシミールの中間付近で停戦ラインを引いている。

地方自治体

テンプレート:Main

地方

ジャンムー・カシミール州は、テンプレート:仮リンクテンプレート:仮リンクラダック地方の3つの地方に分かれている。

コード 地区 首府 人口 (2001年) 面積 (km²) 人口密度 (/km²)
AN アナントナーグ アナントナーグ 1,170,013 3,984 294
BD バルガーオン バルガーオン 593,768 1,371 433
BR バーラームーラー バーラームーラー 1,166,722 4,588 254
DO ドーダー ドーダー 690,474 11,691 59
JA ジャンムー ジャンムー 1,571,911 3,097 508
KR カールギル カールギル 115,227 14,036 8
KT カトゥアー カトゥアー 544,206 2,651 205
KU クプワーラー クプワーラー 640,013 2,379 269
LE レー レー 117,637 82,665 1
PO プンチュ プンチュ 371,561 1,674 222
PU プルワーマー プルワーマー 632,295 1,398 452
RA ラージャウリー ラージャウリー 478,595 2,630 182
SR シュリーナガル シュリーナガル 1,238,530 2,228 556
UD ウダムプル ウダムプル 738,965 4,550 162

主要都市

夏季の州都シュリーナガルは、カシミール地方最大の都市でインドの支配地域にある。冬季の州都はジャンムー市(ジャンム、ジャムとも表記されるが、原語で語末の音節は長母音である)。

など。

住民

この州を大きく分けるならば、ムスリムが95%を占めるカシミール渓谷地域、ヒンドゥーが過半数を占めるジャンムー地域、仏教徒とムスリムがほぼ半数ずつで構成されるラダック地域である[2]

民族

en:Meghwalシク教徒チベット系民族en:Kashmiri Panditen:Dogra

言語

州の公用語はパキスタンの国語と同じ(簡易)ウルドゥー語のみ(カシュミーリー語などは「公用語」と定められていない)で、第二言語としてヒンディー語英語が使用されている。

カシミール語ウルドゥー語ドーグリー語en:Pahari languagesen:Balti languageen:Ladakhi languageグジャール語en:Shina languageパシュトー語

宗教

宗教もパキスタン同様イスラム教徒が多い。


脚注

  1. テンプレート:Cite news
  2. 伊藤融「遙かなる『東洋のスイス』」 / 広瀬崇子・近藤正規・井上恭子・南埜猛『現代インドを知るための60章』明石書店 2007年 288ページ

参考文献

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister テンプレート:Navbox