エスティローダー
エスティ・ローダー・カンパニーズ・インク(Estée Lauder Companies, Inc.)は、アメリカ合衆国に本拠を置く化粧品・スキンケア用品・ヘアケア用品・香水の世界的な製造および販売メーカーである。多くの化粧品などのブランドを傘下に収める。
歴史
1946年にジョーゼフ・ローダーとエスティ・ローダーによってニューヨーク州ニューヨーク市で創始された。最初は、万能クリーム、クリーム状のパック、クレンジングオイル、スキンローションの4種類しか製品がなかったが、2年後には、ニューヨークの大手百貨店、サックス・フィフス・アベニューにコーナーを設けるまでになった。
その後、15年間に渡って彼らはアメリカ国内での販売を続け、その業績を拡大し続けた。1960年には、ロンドンのハロッズ百貨店に出店し、ついに国際的な会社へと成長を遂げた。翌年にはさらにアジア圏にも進出し、イギリスの植民地の香港にも支部を置いた。
1964年には、男性用の化粧品やスキンケア用品を扱う、「Aramis Inc.,」を興した。1967年に、エスティはビジネス誌や経済誌で「アメリカのビジネス界でもっとも活躍した女性10人」のうちの1人として、編集者たちからその業績を高く評価された。さらに翌年には、イェシーヴァ大学の分校である「Albert Einstein College of Medicine」から、「Spirit of Achievement Award」を授与されている。そのさらに翌年には、クリニーク(Clinique Laboratories, Inc)を興し、ますます活動を拡大した。
エスティローダーとその傘下ブランドの商品は、今や世界中の百貨店やアウトレットショップで販売されている。従業員の数は2万人以上にのぼり、2003年にはその販売額が50億ドルを上回った。2004年2月にエスティローダーは、10代の女性をターゲットとする安価なドラッグストアコスメ「jane」を発売した。
日本における歴史
日本には1967年に支社を開設、翌年に東京と大阪での販売を開始した。1970年には外国の男性向け化粧品としては最も初期に「アラミス」ブランドの販売を開始し、さらに1976年には日本法人を開設した。
その後1970年代から1990年代にかけて「クリニーク」や「オリジンズ」、「ボビイ ブラウン」や「マック」ブランドを投入した。2000年代には「ドゥ・ラ・メール」を投入した他、「アヴェダ ライフスタイルサロン&スパ」も開設した。
同族経営
この会社の議決権株式の90%以上が今もローダー家で占められており、エスティの孫息子が重役を務めているなど、同族経営色が強い。ホワイトハウスの顧問・議長で、前期社長・会長のレナード・ローダー(Leonard Lauder)、現在の会長で、アメリカの駐オーストリア大使、ロナルド・ローダー(Ronald Lauder)はエスティ・ローダーの息子。
またローダー家は東欧系ユダヤ人の家系で、祖国のハンガリー・ブダペストのレストラン、グンデルの経営に深く関わっている。([1])
広告
現在のイメージモデルは、グウィネス・パルトロウとキャロリン・マーフィー。
エスティローダーグループ傘下ブランド
- コスメ・香水関連
- エスティ・ローダー
- クリニーク
- メイクアップ・アート・コスメティックス(MAC)
- アヴェダ(Aveda)
- オリジンズ(Origins)
- プリスクリプティブ(Prescriptives)
- ボビイ・ブラウン(Bobbi Brown)
- アラミス(Aramis)
- ドゥ・ラ・メール
- ジョー・マローン(Jo Malone)
- バンブル・アンド・バンブルBumble and bumble
- ファッション関連
- トミー・ヒルフィガー
- スティラ
- ダナ・キャラン
- ケイト・スペード(kate spade beauty)
- マイケル・コース(Michael Kors)
- ダルファン(Darphin)
- ロダン・アンド・フィールズ(Rodan and Fields)
脚注・出典