ウィーザー
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ウィーザー (Weezer) は、1992年2月14日に結成された、アメリカの4人組オルタナティヴ・ロックバンドである。パワー・ポップブームの火付け役であり、作風は一時期「泣き虫ロック」と評されていた。2011年現在はコミカルなパフォーマンスをすることが多い。
2011年現在までに6枚のアルバムを発表している。また、「Goat Punishment」というバンド名で、カバーをしていた時期がある。
ウィーザーの6枚目のアルバム『ウィーザー』の収録曲「ハート・ソングス」の歌詞でアメリカのバンドニルヴァーナからインスピレーションを受けてバンドを結成した過去を明かしている[1]。
目次
メンバー
- テネシー州ノックスビル出身。Weezerの他にSpace Twinsというバンドでも活動している。
- 1993年、1stアルバムのレコーディング中にジェイソン・クロッパーと入れ替わりで加入。ファッションセンスの良さで知られており、ファンからは愛情を込めて"The Sass Master"と呼ばれている。
- オハイオ州トレド出身。Weezer三代目のベーシスト。
- 高校生の頃にベースを始めるが、卒業後、海兵隊に入隊し2年間過ごす。25歳の時にベースを本格的に弾こうと思い立ち、ロサンゼルスへ行き、幾つかのバンドで活動する。以前はBrokenというバンドのメンバーだった。2001年夏、マイキー・ウェルシュの脱退後、Weezerへ加入した。
- パトリック・ウィルソン (Patrick Wilson、1969年2月1日 - )/ ドラム、ギター(ライブでは2008年から一部の曲でギターを弾くようになり、2009年からはギターに専念するようになる。)
- ニューヨーク州バッファロー出身。ソロプロジェクトのThe Special Goodnessの活動もしている。
- 1994年にジェニファーと結婚し、2004年には息子のチャーリーが生まれた。
サポートメンバー
- ジョシュ・フリース (Josh Freese) / ドラム
- 2009年から参加。
以前加入していたメンバー
- ジェイソン・クロッパー (Jason Cropper) / ギター
- 結成時から1993年9月まで在籍
- 1998年から2001年まで在籍。2代目ベース。ニューヨーク州出身。加入前はボストンでバンド活動を行っていた。Weezer脱退の理由は明らかにされていない。一時期はボストンでミュージシャンとして復帰するも引退し、その後はバーモント州バーリントンを中心にアウトサイダー画家および彫刻家として活動。2011年10月8日死去。
略歴
- 1988年
- リヴァース・クオモが18歳の時、ロックスターを夢見てロサンゼルスに行くが、すぐに挫折。
- 1992年
- 1993年
- 6月、DGCレコード(当時ゲフィン・レコード傘下)と契約し、ニューヨークへ移り、The Cars(カーズ)のリック・オケイセックをプロデューサーに迎えてレコーディングを行う。
- 1994年
- 5月10日、1stアルバム『Weezer』 (The Blue Album) で全米メジャーデビューし、グラミー賞、MTVビデオ・ミュージック・アワーズ賞等を受賞。300万枚を売り上げる
- 1995年
- 3月、1stアルバム『Weezer』が日本で発売される。
- 8月、Microsoft Windows 95発売。『Buddy Holly』のミュージックビデオが付録。
- 1996年
- 1997年
- 1998年
- リヴァースの心の支え、マット・シャープがThe Rentals(ザ・レンタルズ)の活動に専念する為脱退。
- マットが抜けた事によりリヴァースが落ち込み、解散状態になる。
- マットの後任にマイキー・ウェルシュが加入。
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2005年
- 2006年
- 2007年
- 5月、リヴァースと夫人に娘が生まれる。Miaと命名。
- リヴァース・クオモがソロ名義でデモトラック集『ALONE』を発表。
- 2008年
- 6月4日、DGC/インタースコープより6thアルバム『Weezer』 (The Red Album) を発表。
- 2009年
- 7月26日、フジロックフェスティバルの最終日に、ヘッドライナーとして来日した。
- 10月28日、7thアルバム『Raditude』を発表。なお、同アルバムのリリースをもってインタースコープとの契約が満了した。
- 2010年
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- ウィーザー (ザ・ブルー・アルバム) - Weezer (The Blue Album) (1994年) 全米16位 300万枚を超す大ヒット作。
- ピンカートン - Pinkerton (1996年) 全米19位 ゴールド獲得(50万枚)
- ウィーザー (ザ・グリーン・アルバム) - Weezer (The Green Album) (2001年) 全米4位プラチナ獲得(100万枚)
- マラドロワ - Maladroit (2002年) 全米3位
- メイク・ビリーヴ - Make Believe (2005年) 全米2位
- ウィーザー(ザ・レッド・アルバム) - Weezer (The Red Album) (2008年) 全米4位
- ラディテュード - Raditude (2009年) 全米7位
- ハーリー - Hurley (2010年)
- デス・トゥ・フォールス・メタル - Death To False Metal (2010年)
注:『ウィーザー (ザ・ブルー・アルバム)』、『ウィーザー (ザ・グリーン・アルバム)』、『ウィーザー(ザ・レッド・アルバム)』のアルバムタイトルは3枚とも『ウィーザー』。同じタイトルでは解りづらいので、ジャケットの色から「ブルー/グリーン/レッド」と呼んでいる。『ウィーザー (ザ・グリーン・アルバム)』については、リヴァースが実際は無題だと語っている。
シングル
- 1994年 - Undone - The Sweater Song (アンダン~ザ・スウェター・ソング)
- 1994年 - Buddy Holly (バディー・ホリー)
- 1995年 - Say It Ain't So (セイ・イット・エイント・ソー)
- 1996年 - El Scorcho (エル・スコルチョ)
- 1996年 - Good Life (グッド・ライフ)
- 2001年 - Hash Pipe (ハッシュ・パイプ)
- 2001年 - Island in the Sun (アイランド・イン・ザ・サン)
- 2001年 - Photograph (フォトグラフ)
- 2002年 - Dope Nose (ドープ・ノーズ)
- 2002年 - Keep Fishin' (キープ・フィッシン)
- 2005年 - Beverly Hills (ビバリー・ヒルズ)
- 2005年 - We Are All on Drugs (ウィー・アー・オール・オン・ドラッグス)
- 2006年 - Perfect Situation (パーフェクト・シチュエーション)
- 2006年 - This Is Such a Pity (ディス・イズ・サッチ・ア・ピティ)
- 2008年 - Pork And Beans (ポーク・アンド・ビーンズ)
- 2008年 - The Greatest Man That Ever Lived(ザ・グレイテスト・マン・ザット・エヴァー・リヴド)
- 2008年 - Troublemaker (トラブルメイカー)
- 2009年 - (If You're Wondering If I Want You To) I Want You To (アイ・ウォント・ユー・トゥ)
- 2010年 - Memories (メモリーズ)
その他
- 2003年にユニバーサルミュージックから、日本のアーティストがウィーザーの楽曲をカバーしたトリビュートアルバム『across the sea 〜a tribute to weezer〜』が発売された。
- 2010年10月には、ウィーザーを解散させるための寄付金1000万USドルを募るウェブサイトがアメリカ合衆国シアトル在住の男性によって立ち上げられたことが報道された[1]。
出典
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- ユニバーサルミュージック内サイト
- ソニーミュージック内サイト
- テンプレート:MySpace
- テンプレート:YouTube channel
- マット・シャープ公式ウェブサイト
- マイキー・ウェルシュ公式ウェブサイト
- Space Twins公式ウェブサイト
- The Special Goodness公式ウェブサイト