イシガニ
イシガニ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
<tr><th bgcolor=pink>学名 <tr><td align=center>Charybdis japonica</br>A. Milne-Edwards, 1861 <tr><td align=center bgcolor=pink>英名 <tr><td align=center>Shore swimming crab</table> イシガニ(石蟹・学名Charybdis japonica)は、エビ目・カニ下目・ワタリガニ科に分類されるカニ。食用として出荷され、地域によってはガザミなどとの混称でワタリガニと呼ばれる。地方名としてガネ、イシガネ、トビツキガニなどがある。 特徴甲幅は8cmほどだが、甲幅が10cmを超える大型の個体もいる。甲羅は六角形で、前縁にたくさんの棘があり、太くがっちりした鋏脚にもたくさんの棘がある。第5脚は遊泳脚になっており、海中をすばやく泳ぐことができる。小型の個体は全身に細かい毛が生えており、青と白の模様がはっきりしているがこの毛は大きくなるにつれ抜け落ち、模様も目立たなくなる。 体色にはやや個体差があるが、背側の体色は青灰色や緑灰色をしている。腹側は白いが、個体によっては縁の部分や腹部が背側と同じ色をしている。また、特に大型の個体では緑黒色が強くなるのも特徴である。 外見はガザミに似ているが、甲羅の左右に大きな棘がないこと、鋏脚がやや太くて短いこと、全体的に丸っこい体型をしていること、腹側にも細かい毛が生えていることなどで区別できる。ただし甲幅2-3cmくらいの稚ガニは、ガザミやベニツケガニなどの稚ガニとよく似ていて区別がつけにくい。 北海道南部から九州、韓国、中国までの浅い海に分布する。岩礁海岸の潮下帯に生息し、海中の岩石のすき間や、海藻の間にひそむが、適応力は強く、岩礁近くの砂泥底、防波堤、河口の汽水域、海中に浮かぶブイ、干潟中に立つ杭の周囲、潮溜まり(タイドプール)など、生息域は広範囲にわたる。 海藻なども食べるが、食性は肉食性が強く、小魚、ゴカイ類、貝類など、いろいろな小動物を捕食する。いっぽう敵は沿岸性のサメやエイ、イシダイ、タコなどであり、タコ釣りの餌にも用いられる。敵に襲われた時は鋏脚を大きく振り上げて威嚇するが、鋏脚や脚を掴まれた時は自切して逃げる。自切の痕は小さな丸い袋ができ、その中で脚の再生が進む。数回の脱皮のあとに脚が再生する。 利用ガザミよりは小型だが食用になる。岩礁海岸や防波堤などの、人の手が届く場所に生息しているので、タモ網や釣りなどで誰でも手軽に漁獲できる。刺し網などでもよく漁獲されるが、激しく暴れて網をもつれさせるので漁業者には嫌われる。はさむ力はかなり強く、強引に放そうとすると怪我をすることが必至であり、生体の扱いには注意を要する。 肉と中腸腺(カニミソ)、メスの卵巣(内子)を食用にし、塩茹でや味噌汁などで食べられる。 甲羅は簡単に剥がせるが、ガザミよりも殻が厚くて硬い。はさみなどは噛み割ろうとしてもなかなか割れないうえ、割れた拍子に棘が口内に刺さって痛い思いをすることもある。ただし、身自体は締まっていて、味はガザミ以上である。小さな個体では硬い殻のわりに身が少ないので、できるだけ大型の個体を捕獲するのが望ましいが、前記のように強力な鋏には注意。
近縁種イシガニ属(Charybdis属)は総じて食用にされ、イシガニ以外にも多くの種類がいるが、日本周辺で見られる主な種に下記がある。
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